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コンビニでクレジットカード払いは迷惑?
「コンビニで少額の支払いだと、クレジットカードで払うのは迷惑では?」と心配していませんか?ちょっとした金額でクレジットカードを使うのは少し気が引けるかもしれません。

専門家
池田星太さん
結論からいえば、コンビニでクレジットカード払いが迷惑になることはありません。利用するあなたが便利に感じていることは、お店側にとってもメリットなのです。
- 小銭を数える手間がない
- サインも暗証番号もいらない
- 現金払いより衛生的
1.小銭を数える手間がない
支払うときに小銭を数えて出すのが面倒に感じる人は多いと思います。紙幣だけで払えれば楽ですが、お釣りで大量の小銭を受け取った場合、管理がさらに面倒になることも。
クレジットカードなら、現金を渡すことも受け取ることもなく簡単に支払いが完了します。
2.サインも暗証番号もいらない
以前はコンビニの端末にクレジットカードを読み取らせ、内容を確認してサインするという流れで、現金払いより手間がかかっていました。
しかし現在多くのコンビニでは、サインも暗証番号もいらない方式になっているため現金払いよりもスピーディーです。
お店側としても、現金を受け取ったりお釣りを手渡したりする必要がないのでオペレーションが楽です。
3.現金払いより衛生的
新型コロナウイルス感染症の拡大を機に、現金の衛生面が気になる人も増えたのではないでしょうか。
クレジットカードなら触れるのは基本的に自分だけなので、コンビニの店員さんと接触することもほとんどなく、店員さん側にとっても安心です。衛生面を心配する人にも、クレジットカードの利用はメリットが大きいといえます。
【コンビニ&ポイント別】おすすめクレジットカードはこれ
主要なコンビニでは、それそれのお店ごとにポイントを貯めることができます。
貯まるポイントと貯まるコンビニごとに、おすすめのクレジットカードを紹介します。
コンビニ:ポイント別おすすめカード | ||
---|---|---|
セブン-イレブン:nanacoポイント | セブンカード・プラス | ![]() |
ファミリーマート:Tポイント | Yahoo!JAPANカード | ![]() |
ファミマTカード | ![]() |
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ローソン:Pontaポイント | ローソンPontaプラス | ![]() |
au Payカード | ![]() |
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ミニストップ:WAON POINT | イオンカード(WAON一体型) | ![]() |
それぞれのカードがどのくらいお得で便利なのか、順番に見ていきましょう。
nanacoポイントが貯まるセブン-イレブン
セブンイレブンをよく利用する人なら、セブンカード・プラスを選びましょう。セブンイレブンやイトーヨーカドーなど、セブン&アイグループでの利用なら、200円(税込)の利用につき2ポイント貯まります。
セブンカード・プラス
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 毎月、8日・18日・28日の「ハッピーデー」にイトーヨーカドーでお買い物をすると5%オフ
たとえば以下のような利用をしたとしましょう。
- 週に5回、セブンイレブンでランチのため600円の支払い
- 週に2回、イトーヨーカドーで週末の買い物で3000円の支払い
この利用ペースなら、週に90ポイント貯まる計算です。貯まったポイントは1ポイントから使えるので、日常的な買い物でお得に利用できます。

通常nanacoで買い物をすると200円で1ポイントが貯まりますが、セブンカード・プラスで決済すると1ポイント加算され、さらにチャージでも1ポイント貯まります。つまり、ポイントを三重取りできることになり、nanacoカードだけで買い物をするよりも3倍お得になります。

専門家
池田星太さん
電子マネーのnanacoへのクレジットチャージでポイントが貯まるのが大きなメリットです。
以前はさまざまなクレジットカードでnanacoにチャージできましたが、現在新規でクレジットカードチャージに登録できるのはセブンカード・プラスのみに限られています。
Tポイントが貯まるファミリーマート
ファミリーマートの利用が多いなら、Yahoo!JAPANカードがおすすめ。ファミマTカードとともにTポイントが貯まるクレジットカードです。
TポイントはPontaポイントと同じ共通ポイントなので、ファミマ以外のTカード加盟店でもポイントを現金と同じように使うことができます。
Yahoo! JAPANカード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
特徴
- PayPayへの直接チャージにクレカで唯一対応
- Yahoo!ショッピングやLOHACOの利用でポイント3倍
- Tポイント提携店舗ではTポイントと合わせてポイントがダブルで貯まる
- 今入会すると、入会特典として2,000円相当のPayPayボーナスライトプレゼント!
- Yahoo!ショッピングとLOHACOでのご利用時、Tポイント(PayPayボーナスライトも含む)が毎日合計3倍
- 家族カード:年会費無料
Yahoo!JAPANカードはどこでもポイント還元率が1%以上のカードです。Yahoo!ショッピングやLOHACOでは3%とさらに高い還元率になるのもメリットです。
またYahoo!JAPANカードとコード決済のPayPayを連動させることで大きなメリットが生まれます。
<PayPayの支払い方法と還元率>
- 銀行預金からチャージしてPayPay残高から支払う(3.0%)
- クレジットカードでチャージしてPayPay残高から支払う(3.0%)
- クレジットカードを設定してカード決済する(0.5%)

専門家
池田星太さん
PayPayと相性が良いのも特徴で、PayPayにクレジットカードでチャージができるのはYahoo!JAPANカードのみです。ファミリーマート以外に、Yahoo!グループのサービスもよく利用する人におすすめといえます。
ファミマTカードは、ファミリーマートでの支払いに使うと、200円(税込)ごとに4ポイント貯まるのが特徴。そのほかのお店の利用については、0.5%のポイント還元です。
週に5回ファミリーマートで1,000円支払うと、100ポイント貯まる計算です。


支払い方法に注意!
ファミマTカードは初期設定で支払い方法が「リボ払い」になっている、少し特殊なカードです。リボ払いには手数料がかかるなどデメリットが多く、手数料を払いたくない場合は設定で1回の支払い上限金額を引き上げておく必要があるので、初心者にはおすすめできません。
Pontaポイントが貯まるローソン

ローソンの利用が多いなら、ローソンPontaプラス、au PAYカードのどちらかを選びましょう。
ローソンPontaプラスの最大のメリットは、ローソンでの利用で還元率が4%になることで、200円(税別)ごとの利用でPontaポイントが8ポイント貯まります。ローソン以外の店舗については、0.5%の還元率です。

専門家
池田星太さん
ローソンで毎日1,000円支払うと1ヶ月で1,000ポイント以上貯まる計算です。ローソンの利用が多い人ほど、ローソンPontaプラスを利用するメリットは大きいです。
au PAY カード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- au IDが無効となったときなど一部ケースで年会費1250円がかかる
au PAYカードもPontaポイントが貯まるカードで、auユーザーでなくても加入できます。以前は「au Wallet クレジットカード」という名称でしたが、2020年3月に名称変更されました。

専門家
池田星太さん
au PAYへのチャージ+支払いで1.5%の還元率になります。au PAYが使えるお店であれば、どこでも1.5%なのが魅力的です。
au PAYをよく利用する人、auユーザーの人は見逃せない1枚です。
WAON POINTが貯まるミニストップ
ミニストップでおすすめのクレジットカードは、イオンカードです。ミニストップはイオングループの傘下であり、イオンカードやイオン銀行などの利用が便利なのが特徴です。
イオンカード(WAON一体型)
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- イオングループの対象店舗でのお買い物でポイント2倍、各種公共料金のお支払いで1件につき毎月5WAONポイント
- 所定の条件を満たすと、ゴールドカード発行が可能
イオンカードには電子マネーのWAONが搭載され、ミニストップでの買い物にWAONを利用することで、さまざまなメリットがあります。
イオンカードでWAONをチャージしてミニストップでWAONを使って買い物をすると、ポイントの二重取りができます。さらにミニストップはイオングループのお店なので、ポイントは常に2倍になるというメリットもあります。
1万円を利用した場合の合計ポイントは以下のとおりです。
- 1万円のポイントチャージ:50ポイント
- WAONで1万円買い物:50ポイント×2倍=100ポイント
→合計150ポイント付与、還元率1.5%
また、特定商品をWAONで購入するとボーナスポイントがもらえる制度があります。WAONで買うだけで数十ポイントもらえるのでお得です。

専門家
池田星太さん
チャージキャンペーンなど、ミニストップではWAON関連のイベントが定期的に開催されます。イオンカードにはWAONのクレジットチャージの機能もあり、オートチャージを設定することも可能です。
クレジットカードでコンビニをお得に利用する裏技
これまで見てきたように、クレジットカードをコンビニで利用するメリットはたくさんありましたが、もっとお得に使う裏技もあります。以下の方法も併用することでさらに利便性やお得度がアップします。

コンビニで貯まるポイント
コンビニの買い物でクレジットカードで支払うと、0.5~1.0%ほどの還元率でポイントがもらえます。1回の買い物で付くポイントは少なく思えるかもしれませんが、積み重なればまとまったポイントになります。コンビニ以外の利用も合わせれば、年間で数千ポイント貯めることも難しくありません
。クレジットカードの電子マネーチャージでポイント二重取り
すでに個別に紹介しましたが、クレジットカード単独ではなく電子マネーと連動させることでポイントを二重取りする方法があります。
それがクレジットカードによるチャージを利用した方法です。これを活用するためには次の条件を満たす必要があります。
- 利用しているコンビニで使える電子マネーへのチャージでポイントが付くカードを利用する
単に電子マネーにチャージできるクレジットカードではなく、きちんとポイントが付くという点が重要です。
条件に合ったクレジットカードであれば、電子マネーをチャージしてから電子マネーでコンビニを利用するだけで簡単にポイントの二重取りが可能です。また、ポイントカードの提示でもポイントが付くので正確にはポイント三重取りです。

QRコード決済のアプリに登録するのもおすすめ
スマホのQRコード決済アプリは、大型の還元キャンペーンで知名度が上がり、現在注目されているキャッシュレス決済の1つです。
例えば以下に挙げたようなアプリにクレジットカードを登録して使うことで、アプリのポイントとクレジットカードのポイントの二重取りができます。
- PayPay
- LINE Pay
- 楽天ペイ
- d払い
- au PAY
- Kyash
au PAYはローソンでのキャンペーンを実施しており、200円ごとの支払いで8ポイントがもらえます(2020年9月時点)。
また、au PAYにクレジットカードチャージをすることで、0.5%~1.0%のクレジットポイントがもらえるため、二重取りで合計5%前後のポイント還元率となります。
さらに、ローソン店頭でPontaカードを提示すれば、ポイント三重取りも可能です。
ただしアプリやキャンペーン内容によっては、ポイント獲得の対象となるクレジットカードが限られることに注意しましょう。
たとえば楽天ペイの場合、楽天キャッシュへのクレジットチャージでポイントが貯まるのは楽天カードのみです。
コンビニでのクレジットカードの簡単・便利な使い方
コンビニでクレジットカードを使うときは、カードをレジに出してももちろんOKですが、もっと簡単・便利に使う方法もあります。
VisaやMastercardなどのタッチ決済でも支払える
タッチ決済とは、店頭のリーダーにクレジットカードをタッチするだけで支払いができる仕組みです。リーダーにカードをセットする方式より、さらにスピーディーに会計が完了します。
主要なコンビニにおけるタッチ決済の対応状況は以下のとおりです。
セブンイレブン | Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners |
---|---|
ローソン | Visa、Mastercard、JCB、American Express |
ファミリーマート | なし |
ミニストップ | Visa |
※2020年9月時点
なお、ダイナースクラブのタッチ決済は海外で発行される一部のカードのみで、国内発行のカードは対象外です。
支払うときは、「VISAのタッチ決済で」などと伝えましょう。
ただし、タッチ決済に対応したカードでないと利用できません。以下のサイトに掲載されているマークが手元のカードにあるか、確認してみましょう。
- 参考(公式サイト)
- 三井住友カードのVISAタッチ決済について詳しく
Apple Payに登録すればカードなしで買い物ができる
Apple PayはiPhoneやApple Watchなどで利用できる、デバイスを通した決済方法です。クレジットカードをApple Payに登録すればカードがなくても支払えます。
Apple Payにクレジットカードを登録すると、iDまたはQUICPayのどちらかにカテゴライズされます。iDもQUICPayも後払い式の電子マネーで、利用できる場所は幅広いです。
なお、Apple Payで利用した分の請求も通常のクレジット払いと同様に請求され、ポイント付与の条件も同じです。
支払いが面倒になったり、ポイント付与で不利になったりすることはありません。
AndroidユーザーならGoogle Payを使おう
Android端末ではApple Payは利用できないので、Google Payを使いましょう。
基本的な機能はApple Payと同様で、クレジットカードを登録するとiDまたはQUICPayとして利用することになります。
なおGoogle PayはJALの搭乗券にも対応しています。デバイスでJALの搭乗券を管理でき、空港で読み取り機にかざせばスムーズに搭乗可能です。
コンビニでクレジットカードを使うときの注意点
コンビニ利用のような少額の支払いでも便利に使えるクレジットカードですが、コンビニでのクレジットカードの利用に際して知っておきたい注意しておくべきこともあります。
注意点をおさえておけば、もっと快適にクレジットカードを使えるようになりますよ。
カードが使える場合と使えない場合がある
コンビニでの買い物はほとんどクレジットカードを利用できますが、一部クレジットカードが利用できないケースがありますので注意しておきましょう。
以下の買い物については、問題なくカード利用が可能です。
- お弁当・総菜
- インスタント食品・冷凍食品
- ドリンク・お酒
- 日用雑貨品・化粧品
- 雑誌・書籍
- 宅急便の支払い
基本的に、店内に置かれているほとんどの品物はクレジットカードで支払えますが、以下の場合は、クレジットカードでの支払いができないことが多いです。
- プリペイドカード・チケット・金券類
- くじ(totoなど)
- 切手・ハガキ・印紙類
- 地域指定のゴミ袋・ゴミ処理券
- 公共料金の支払い(電気・ガス・水道など)
- 税金の支払い(住民税・社会保険料・年金など)
- プリンター・複合機の利用
店頭に置かれていないものは、クレジットカードで支払えないケースが多い傾向が見られます。
ただしGoogle Playカードなどのプリペイドカードは店頭に置かれていますが、現金払いのみのため注意が必要です。

コンビニで公共料金のクレジットカード払いをする方法
公共料金をクレジットカードで支払えばポイント還元がありますが、クレジットカード払いに対応していない自治体も多くあります。
公共料金をコンビニ払込にしている場合も、なんとかしてクレジットカードで支払いたいと考える人は少なくないでしょう。
残念ながら基本的にコンビニ払込の公共料金をクレジットカードで支払うことはできません。
しかし、コンビニが提供している電子マネーサービスや決済アプリと、クレジットカードを併用することで公共料金の支払いで間接的にポイント還元を受けることが可能です。コンビニごとに組み合わせの一例を以下で紹介します。
- セブンイレブン:【公共料金の支払い】nanaco/【nanacoへのチャージ】セブンカード・プラス
- ファミリーマート:【公共料金の支払い】FamiPay/【FamiPayへのチャージ】ファミマTカード
- ミニストップ:【公共料金の支払い】WAON/【WAONへのチャージ】イオンカード
上記の方法で、クレジットカードから電子マネーへのチャージでポイント還元が受けられたり、決済アプリへのチャージボーナスとしてポイントを貯めたりすることができます。しかし、一部の公共料金の支払いができない場合があることをおさえておきましょう。
使いすぎを防ぐためには明細をチェック
クレジットカードだと使いすぎが不安という人もいるでしょう。そこでおすすめなのが利用明細のチェックです。クレジットカードを使うと利用日・店・金額が一覧で記録されるため、いつ・どこで・いくら支払ったのか簡単に把握でき、自分で記録する必要がありません。
利用明細は、カード会社のホームページやアプリでチェックできます。万が一の不正利用を見つけるためにも、定期的に確認することがおすすめです。
現金払いで家計管理をする場合、レシートを保存したうえでノートや家計簿ソフト、Excelなどに記録する手間がかかりますから、クレジットカードを利用した方が楽に管理ができます。
どちらにしても、詳しい買い物の内容を確認することもあると思いますので、レシートは別途保管しておきましょう。
まとめ
- コンビニでのクレジットカード決済はポイントが貯まるのでお得
- 特定のクレジットカードを使うことでポイントはさらにお得になる
セブン-イレブン→セブンカード・プラス
ローソン→ローソン Ponta プラス ファミリーマート→Yahoo! JAPANカード ミニストップ→イオンカード(WAON一体型)
まだコンビニでクレジットカードを利用したことがない人は、上記のカードを参考にしてお得にポイントを貯めてみましょう。
クレジットカード・キャッシュレス専門家池田星太
監修者プロフィール
一般カードからゴールドカード、ブラックカードまで幅広く利用し、取材などを通じて、利用者に役立つ情報をメディア・雑誌で発信中。