クレジットカードの有効期限って何? 更新について知っておきたいポイントを解説

クレジットカードの有効期限

クレジットカードを見ると、有効期限という項目があります。クレジットカードは期限が近づくと新しいカードに更新される仕組みになっています。持ち始めたばかりの人は有効期限がまだきていない人もいるかもしれませんね。

今回は、クレジットカードの有効期限がなぜあるのか、有効期限がくる前に何か手続きが必要なのか、こうした疑問にお答えしていきます。ぜひ参考にしてみてください。

※価格の表記に関して、特に指定がないもの以外は税抜き表記となっています。

クレジットカードにはなぜ有効期限があるの?

クレジットカードは有効期限がくると、利用することができなくなります。手持ちのクレジットカードをなぜずっと使い続けてはいけないのでしょうか? クレジットカードに有効期限が設定されている理由を見ていきましょう。

有効期限がある理由「老朽化対策」と「防犯対策」

クレジットカードの有効期限の長さはカード会社、カードの種類で異なります。カードに記載されている有効期限が近づくと、クレジットカードは「更新」されます。有効期限を設定している理由としては、「老朽化対策」と「防犯対策」の2つがあります

「老朽化対策」って何?

クレジットカードは硬いと言ってもプラスチックを使ったカードです。当然、持ち歩いていれば傷がついたり汚れたりしてしまいます。こういった傷や汚れの蓄積によって、カードの読み取りが不可能になることもありえます。また、カードが割れてしまうこともないとはいえません。 せっかくほしいものがあるのに、カードが使えないから買えないといったユーザーの不利益を防ぐために、カード会社は有効期限を設定し、定期的に新しいカードに取り換えを行っているのです。

クレジットカードで特に大切な部分は、カードの表にある金色や銀色の部分です。ここにはICチップが組み込まれていて、これが搭載されていることで、さまざまな機器とのやり取りを安全かつスピーディーに行うことができます。このICチップが傷ついたり割れたりしてしまうと、店頭でのクレジットカード利用ができません

「防犯対策」ってどういうこと?

クレジットカードの情報を悪用する犯罪はなかなかなくならず、ニュースなどで見る機会も多いのではないでしょうか。こうした犯罪からクレジットカード会社がユーザーを守るためには、日々新しいセキュリティーを開発し、クレジットカードを強化していく必要があります。

身近なセキュリティーの更新といえば、暗証番号やパスワードの変更でしょうか。クレジットカード会社は暗証番号やパスワードなどのデータ上のセキュリティーだけでなく、カード自体の安全性を高めるために、ICチップ付きの最新防犯機能があるカードに定期的に交換することで、ユーザーが安心して利用できるようにしてくれています。そのために有効期限を定めているわけです。

まとめると、クレジットカードの有効期限は、以下の目的によって設定されているのです。

  • 傷や汚れ、破損によるクレジットカードが利用できなくなるリスクを減らす
  • 不正利用されないよう最新のセキュリティーを組み込んだカードに交換する

クレジットカードの有効期限の確認方法

自分のクレジットカードの有効期限を覚えていますか。ネットショッピングなどに登録すると、有効期限を入力する場所があるので、意外と覚えている人も多いかもしれませんね。覚えていない人は、ご自身のクレジットカードを取り出して見てみましょう。

カード前面を見ると会員番号の下辺りに、「10/24」や「10-24」といった数字がありませんか。これが有効期限です。普段私たちが使っている年月の表記は、年→月ですから、最初はわかりづらいかもしれませんね。実はクレジットカードは国際規格の表記を利用しています。ですから、表記が月→年の順番になっています。先ほどの例のクレジットカードなら、「2024年10月末まで利用できる」ことになります。

有効期限が迫ってきたら手続きは必要?

クレジットカードの有効期限が迫ってくると、いよいよ更新となります。新しいカードが発行され、みなさんの元に届くわけですが、何か準備をしなければいけないのか不安になる人もいるでしょう。有効期限までになにか手続きがいるのか、ここから解説していきます。

基本的に手続きは必要なし

いきなり解答になりますが、クレジットカードの有効期限が近づいたからといって、ユーザー側が何かする必要はありません。電話もWeb手続きも書類の送付もしなくて大丈夫です。

新しいカードが送られてくるから大丈夫

有効期限が近づくと、新しいカードはみなさんが何もしなくても送られてきます。一般的に有効期限1ヶ月前になることが多いのですが、不安な人はカード会社に問い合わせてみましょう。いつ頃になるのか教えてくれます。新しいカードは手元に届いたらすぐ利用できます。古いカードは忘れずに処分しましょう。

解約するなら手続きが必要

なかには有効期限が切れるタイミングで、カードを解約(退会)しようと思っている人もいるかもしれません。解約となると、少し手間がかかります。基本的に更新は手続き不要ですが、解約には手続きが必要です。このとき注意しなければいけないのが「年会費」です。

解約するカードの年会費を支払ってしまっていると、支払った年会費は戻らないことが一般的です。クレジットカードの年会費は、更新後に引き落とされることが多いので、もしクレジットカードを解約しようとしているのであれば、更新されるより前に手続きをしておきましょう。 年会費の支払日については、クレジットカード会社ごとに「カード年会費支払月・適用期間早見表」から参照できます。

解約しても支払義務は残る

解約時に忘れてはいけないのが、支払義務です。支払っていないお金を、解約するからとチャラにすることはできません。クレジットカード会社にもよりますが、解約した後も契約時の支払い方法(一括払い、分割払い、ボーナス払い、リボ払いなど)で残額を支払うか、一括で全て返済するかのどちらかになります。

怖いのは一括で請求される方ですね。通常の利用分だけでなく、分割払い・ボーナス払い・リボ払いなどすべてが対象になるので、未払い金額が多いと、高額請求がくることがあります。解約自体はいつでもできるので、解約時にはどういった支払い方法になるのか内容を確認し、いつ解約するのかを決めるといいでしょう

クレジットカード更新の注意点

クレジットカードが自動的に更新されるということは、みなさん知っていただけましたね。基本的にユーザーがやることはないのですが、知っておいてほしい注意点が3点あります。

  • 更新時にも審査がある
  • 必ず更新されるわけではない
  • 新しいカードの受取ができなかった場合の対応

更新時にも審査がある

クレジットカードの更新は自動で行われますが、このときすぐに次のカードが発行されるわけではなく、申し込みのときと同じく更新のための審査があります。

これまでの利用状況や支払い状況などを元に、今後もあなたに信用力(お金を貸して返してくれる人かどうか)があるのかチェックされ、更新するかどうか、利用限度額の設定を変更するかどうかなどが検討されます。

必ず更新されるわけではない

更新時の審査に引っかかってしまうと、クレジットカードは更新されません。有効期限に近づいているのに新しいカードが届かないという人は、以下の項目に当てはまってないかチェックしてみましょう。

<更新されないのはこんなとき>

  • カードの利用実績がない
  • 延滞が多い
  • 他のクレジットカードで滞納がある
  • 債務整理している

カードの利用実績がない

カード会社はデータ管理や明細書の作成、サービスの提供など、会員に対するコストをかけています。こうしたコストはカード利用によって得られる手数料や年会費によって成り立っている部分が大きく、カード利用をしてくれないと、会社にとって収入が少ないため、会員を維持するメリットはなくなっていきます。そのため、まったく利用していない場合には更新されないことがあります。

延滞が多い

一度支払いが滞るだけで、すぐに更新停止の判断がされるわけではありませんが、短い期間に数回にわたって支払いの遅延があった、延滞が長期にわたって続いているという場合には、信用力が低いと判断され、カード更新がなされない可能性が大きくなります。

他のカードで延滞がある

みなさんの個人信用情報は、1つのカード会社ごとに管理されているだけではなく、さまざまな会社との取引記録がまとめて管理されており、他社のカードの取引についても契約しているクレジットカード会社は確認することができます。そのため、自社では延滞していなけれど、他社では延滞が続いている情報が見つかった場合、自社に関わるリスクを事前に減らすために、更新をストップする可能性があります。

債務整理している

クレジットカード会社は信用情報機関に情報照会を行い、ユーザーに信用力があるのかどうか判断しているのですが、支払いを延滞したり債務整理を行ったりすると、「事故情報」が登録されます。「ブラックリストに載る」と言われる状態がこれにあたります。こういった事故情報をクレジットカード会社が見つけた場合、カードの更新ができなくなる可能性があります。

ここに上げた原因に当てはまっていてもそうでなくても、更新カードが届かない場合には、クレジットカード会社に連絡してみましょう。はっきりさせるほうが、不安も少なくてすみます。

新しいカードの受け取りができなかった場合

更新がされずカードを受け取れないこと以外に、タイミングの問題で受け取れないことも考えられます。

例えば、

  • 不在で受け取れなかった
  • 不在届に気づかず、保管期限を過ぎてしまった
  • 長期間不在にしていたため、受取ができず放置してしまった

こういった場合、気づいた瞬間に焦ってしまう人もいるかもしれませんが、以下の対処方法を確認して、自分に当てはまる対処を行えばそこまで大事にはなりません。

状況 対処方法
不在で受け取ることができなかった ・すぐに配達業者に連絡する
・カード会社によって配達業者が違うため、各社の保管期限を確認する
保管期限を過ぎていた ・カード会社に連絡する
・再送をお願いする
長期間放置してしまった ・カードが破棄されている場合もあるが、カード会社に連絡し相談する

また、カード会社に登録していた住所に変更があったにも関わらず、登録変更をしていなかった場合には、新住所に更新カードは届きません。「転居届を出していれば新しい住所に転送してくれるんじゃないの?」と思われる人もいるかもしれませんが、クレジットカードは重要書類という扱いになるため、封筒には「転送不要」と記載されています。

「転送不要」とは、「この住所に住んでいない場合は返還してほしい」という意思表示となり、転送されることはありません。ですので、住所が変わったのであれば、速やかにクレジットカードの住所変更をしておきましょう。もし、クレジットカードの有効期限と住所変更が重なりそうになるときには、カード会社に連絡しましょう。更新カードの発送を調整してくれる場合があります。

新しいカードが届いたらやっておくべきこと

最後に、忘れてはいけない新しいカードが届いたらやっておくべきことを紹介しておきます。

カードの利用条件を確認する

更新カードと一緒に、カード利用条件が書かれた書類も送られてきます。更新の審査によっては、利用限度額やカードの締め日、支払日、支払い方法の変更があったかもしれません。必ずチェックしておきましょう。また、カード自体に不備がないかも確認しておくと、いざ利用しようとしたときに使えずに困るということを防げます。何か不備があれば、すぐにカード会社に連絡しましょう。

カード裏面にサインをする

クレジットカードは裏面の署名欄にサインがないと原則利用できないものです。
サインのないカードが万一盗難などで不正利用されても、カードの持ち主に責任ありと判断され、補償がききません。不正利用された分の支払い責任が発生することもありえます。

クレジットカードのサイン

署名は常識の範囲内であれば、漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字でもいいですし、書体もなんでも大丈夫です。ポイントは消えないように油性ペンで書くことです。水性ペンや鉛筆は消えてしまうことがあるので、使わないほうがいいでしょう。

使わないカードを処分する

新しいカードが届いたら、古いカードは処分してください。特に、磁気テープ(磁気ストライプともいいます)やICチップは個人情報などの重要なデータが保存されているので、必ずハサミなどで細かく切っておきましょう。切ったカードの捨て方については、各自治体によって違いがありますので、お住まいの地域の分別方法を確認して捨ててください。

各種支払いの更新が必要な場合がある

クレジットカードの更新によって、有効期限も更新されます。この新しい有効期限を、各種支払い情報に更新情報として入力しなければいけない場合があります。

公共料金の支払いや携帯電話の支払いは、一般的に登録データの更新の必要はありません。特に注意が必要なのは、クレジットカード払いにしているネットショッピングやインターネットの接続料などになります。

こちらは、カードが更新されると有効期限を更新しなくてはいけないことが多いので、忘れずに更新手続きをしておきましょう。更新が必要かどうか不安なら、直接問い合わせてみましょう。

みなさんが思い出せるように、ざっとクレジットカード払いをしていそうな支払い項目をまとめているので、参考にしてください。

<クレジットカード払いの可能性がある支払い>

  • 水道光熱費
  • 携帯電話料金
  • 新聞購読料
  • 雑誌などの定期購読料
  • NHK受信料
  • プロバイダ料金
  • 国民年金保険料
  • 生命保険料
  • 損害保険料
など

まとめ

今回は、クレジットカードの有効期限について以下のとおりご紹介しました。

  • クレジットカードに有効期限があるのは「老朽化対策」と「防犯対策」のため
  • 有効期限が近づいたからといて、こちらが準備することはない
  • 解約する場合には手続きが必要、年会費には注意する
  • 更新されるときには審査があり、場合によっては更新されない
  • 新しいカードを受け取ったら、利用条件を確認する
  • 有効期限が過ぎたカードはハサミなどで細かく切って処分する
  • 各種支払いの更新が必要な場合がある

クレジットカードを初めて持った人なら、有効期限になにかしなければいけないのではないかと、不安になるかもしれませんね。ですが、利用者が準備することがあるわけではありません。新しいカードを受け取ったら、すぐに使うことができます。ただし、利用条件の確認や支払い情報の更新などは、カードが届いたら必ずやっておきましょう。カードを安心して使うために大切なことです。