クレジットカードの支払い方法による違いとは?メリットデメリットを解説

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クレジットカードの支払い方法

クレジットカードを使う際は、いくつかの方法の中から支払い方を選ぶことになります。しかし、それぞれの方法がどのような仕組みで決済されるのかよく知らない、という人も多いのではないでしょうか。今回はクレジットカードを使う際に気になる、各種支払い方法のメリット・デメリットを紹介します。

※価格の表記に関して、特に指定がないもの以外は税抜き表記となっています。

各支払い方法のメリット・デメリットを解説

そもそもクレジットカードとは、先に商品を購入し、後から支払いができるカードだということはご存じでしょう。つまりクレジットカード会社は、みなさんの「信用力(支払い能力)」を担保として、お金を貸していると言うこともできます。カード審査は、クレジットカード利用者の支払い能力を審査するためのものです。

信用を担保にお金を借りているわけですから、利用者は借りていたお金を支払日に返さなければいけません。ここで支払い方法が重要になってきます。

クレジットカード決済のメリット・デメリット

まずは、クレジットカードで支払いをするメリット・デメリットを確認しておきましょう。

メリット

  1. 支払いの際に現金が必要ない
  2. カードによってポイントがつく
  3. 分割払いやリボ払いなど支払い方法が選べる

支払いの際に現金が必要ない

クレジットカードは店舗での支払い時に提示し、サインの記載や暗証番号の入力をするだけでOKと、手軽に買い物ができます。また、インターネットでの決済もとても簡単です。現金の手持ちがない時でも、さまざまなものを支払うことができ重宝します。

カードによってポイントがつく

クレジットカードには、会社ごとにポイントが貯まるシステムがあります。貯めたポイントは支払いに利用できたり、マイルや商品券と交換できたりします。

分割払いやリボ払いなど支払い方法が選べる

クレジットカードでの支払いでは、会計時にさまざまな支払い方法を選ぶことができることが多いです。そのため、月々の支払額を自分で調整することもできます。

デメリット

  1. 使いすぎてしまうことがある
  2. 支払い方法によっては手数料がかかる

使いすぎてしまうことがある

クレジットカードは現金がなくても支払いができるため、お金を払っている感覚が麻痺してしまい、つい使いすぎてしまうことがあります。日頃から、利用明細や利用金額をしっかり確認しておくことが大切です。

支払い方法によっては手数料がかかる

クレジットカードで支払いを行う際、選んだ支払い方法によっては別途手数料がかかることがあります。むやみに支払い回数を増やすと返済が長期化し、手数料もかさんでしまうことがあるので注意してください。

1回払いの基礎知識

1回払い(一括払い)は、もっともポピュラーな支払い方法です。1回払いの仕組みはシンプルで、クレジットカードで支払った金額が所定の支払日に銀行口座から引き落とされ、支払います。例えば、「毎月15日締め、翌月10日払い」のクレジットカードを使った場合、前月の16日~今月15日までにクレジットカードを利用した金額が、翌月の10日にあなたの口座から一括で引き落とされます。

  • メリット:一般的に手数料がかからず、返済が先延ばしにならない
  • デメリット:1回に使った金額が大きいと、口座から一気にお金がなくなってしまう

2回払いの基礎知識

2回払いは、クレジットカードで支払った代金を2回に分けて支払う方法です。例えば、4万円の買い物をしたら、翌月に2万円、翌々月に2万円を支払うというイメージです。
2回払いを利用するには、店舗でのクレジットカード利用時に2回払いでお願いすればOKです。インターネットでの買い物の際は、支払い方法の選択の際に「2回払い」を選択します。

  • メリット:基本的に手数料がかからない
         高価な商品を買った場合に、支払いの負担を分散させることができる
  • デメリット:2回払いができるお店やネットショップは限られている

分割払いの基礎知識

分割払いは、購入した商品の代金を任意の回数に分けて支払う方法です。クレジットカード会社にもよりますが、3回~24回払いまでが一般的です。月々の支払いになりますから、12回払いなら1年、24回払いなら2年にわたって返済することになります。

そして分割払いでは金利手数料が発生します。支払い回数と手数料は、カード会社ごとにWebサイトで確認できます。

例えば、三井住友VISAカードで分割払いをした時を考えてみましょう。
三井住友VISAカードで利用代金10万円を10回払いした場合、金利は6.70%です。

  • 手数料
    10万円×0.67=6700円
  • 支払総額
    10万円+6700円=10万6700円
  • 分割支払額
    10万6700円÷10回=1万670円
    利用代金にプラスして、毎月670円支払う必要があります。

  • メリット:支払い回数を自分で決められるので計画的な支払いができる
  • デメリット:支払い回数が増えると金利手数料がかさむ

ボーナス払いの基礎知識

ボーナス払いは、一般的にボーナスが支払われる時期(例えば夏と冬)に支払いをする方法です。まとまったお金が入ったタイミングで支払いができるので、重宝する人も多いでしょう。利用できる期間がクレジットカード会社によって多少違いますので、自分が使っているカード会社のホームページをチェックしておきましょう。支払いはボーナス一括払いと、夏のボーナスと冬のボーナスに分けて2回支払う方法があります。ただし、ボーナス2回払いは手数料が発生することがあります。

  • メリット:基本的に金利手数料がかからない
         まとまったお金がなくても欲しい物を買うことができる
  • デメリット:引き落としまでの期間が長いこともあり、支払い金額を把握しづらい
          利用できる店やネットショップが限られている
          支払いが延びるので、利用金額を圧迫する

<主なカードのボーナス払い利用期間と支払日>
カード 利用期間 支払日
三井住友カード 夏:12/16~6/15 8月の支払い日
(10日、26日)
冬:7/16~11/15
楽天カード 夏:2/1~6/30 6/27, 7/27, 8/27のいずれか
冬:8/1~11/30 12/27, 1/27のいずれか
JCBカード 夏:12/16~6/15 8/10
冬:7/16~11/15 1/10
MUFGカード 夏:12/16~6/15 8/10
冬:7/16~11/15 1/10
セゾンカード 夏:12/11~7/10 8/4
冬:7/11~12/10 1/4
イオンカード 夏:11/21~6/20 7/2, 8/2, 9/2のいずれか
冬:6/21~11/20 1/2

リボ払いの基礎知識

リボ払いは購入した商品を分割で支払うのではなく、金額を決めて毎月定額を支払う方法です。毎月の支払い金額を自分で設定しておき、設定金額を超えた利用分は翌月に繰り越して支払う仕組みになっています。リボ払いには、「残高スライド方式」と「定額方式」があります。

  • メリット:毎月の支払額を一定にすることができる
  • デメリット:仕組みを知らずに使いすぎると返済が困難になることがある
          金利手数料が他の支払い方法よりも高い

残高スライド方式

あらかじめ決められている支払残高によって、毎月の支払額が変動する仕組みです。例えば、支払残高が10万円未満なら毎月支払額が5000円、10万円以上~15万円未満なら毎月支払額が7500円と変化します。

残高スライド方式

定額方式

支払残高が増えても、毎月支払う額は一定になる仕組みです。支払残高が増えても毎月の支払額は一定です。
例えば、毎月の返済額を5000円に設定しておくと、その月に5000円以上の買い物をしても、返済額は5000円になります。5000円を超えた部分は翌月の支払いとなります。

定額方式

フレックス払いの基礎知識

フレックス払いはリボ払いと似た方法で、毎月最低限度決められた金額を支払い、お金に余裕がある時にコンビニや銀行などから多めに繰上げ返済できます。三井住友カードの「マイ・ペイすリボ」、アメックスの「ペイフレックス」、JCBカードの「スマリボ」などがこれにあたります。

  • メリット:引き落としだけでなくATMなどからいつでも返済できる(リボ払いの支払い方法は早期返済を希望しない限り、口座からの引き落としのみ)
  • デメリット:仕組みを知らずに使いすぎると返済が困難になることがある
          金利手数料が他の支払い方法よりも高い
手数料(目安) 特徴 メリット デメリット
1回払い 無料 利用金額をまとめて支払う
  • 一般的に手数料がかからない。
  • 返済が先延ばしにならない。
使った金額が大きいと口座から一気にお金がなくなる。
2回払い 無料 利用金額を2回に分けて支払う
  • 基本的に手数料がかからない。
  • 支払いの負担を分散させることができる。
利用できる店やネットショップが限られている。
分割払い 実質年利12%〜15% 決済の支払いを指定した回数に分けて払う 計画的な支払いができる。 返済回数が増えると金利手数料がかさむ。
ボーナス払い 無料 夏のボーナス、冬のボーナス時期に合わせて支払う
  • 基本的に金利手数料がかからない。
  • まとまったお金がなくても買い物ができる。
  • 引き落としまでの期間が長いこともあり、支払い金額を把握しづらい。
  • 利用できる店やネットショップが限られている。
リボ払い 実質年利12%〜15% 毎月設定した金額のみ支払う 毎月の支払額を一定にすることができる。
  • 使いすぎると返済が困難になる。
  • 金利手数料が他の支払い方法よりも高い。
フレックス払い 実質年利12%〜15% 毎月設定した金額のみ支払う
  • 毎月の支払額を一定にできる。
  • 引き落としだけでなくATMなどからいつでも返済できる。
  • 使いすぎると返済が困難になる。
  • 金利手数料が他の支払い方法よりも高い。

カード会社別の特徴的な支払い方法がある!

基本的な支払い方法の他にも、カード会社が独自の支払い方法を用意していることがあります。今回はその中からいくつかご紹介しますので、参考にしてください。

JCBカード「スキップ払い」

「スキップ払い」は、ショッピング 1 回払いの支払い月を後から最長6ヶ月先に変更できるサービスです。緊急事態が生じて支払いに困った場合にとても便利です。

スキップ払いを利用するには、「利用金額×手数料率(月利)×繰延月数」の手数料がかかります。手数料率は実質年率7.92~18.00%(月利0.66~1.50%)です。

三井住友VISAカード「マイ・ペイすリボ」

「マイ・ペイすリボ」は、ショッピング1回払い利用分が自動的にリボ払いになる支払い方法です。最低支払金額5000円以上であれば、毎月の支払金額を1万円から1万円単位で設定できます。利用代金明細書が届いた後からでも支払い金額を決めることができるので、家計の都合に合わせた支払いも可能。

「マイ・ペイすリボ」を利用するには、実質年率15%の手数料がかかります。

ライフカード「あとから分割払い」

「あとから分割払い」は、ショッピングで1回払いにした利用分を、あとから3回以上の分割払いに変更できるサービスです。明細書を見て、思ったより支出が多かった時や分割払いを利用し忘れてしまった時に重宝します。

「あとから分割払い」にかかる手数料は、変更時に選択した支払い回数によって決まります。

楽天カード「自動でリボ払い」

「自動でリボ払い」は、翌月1回払いでのショッピングご利用分が自動的にリボ払いになるサービスです。そのため後からリボ払いに変更する手間がかかりません。買い物の際に1回払いにしても、このサービスでは自動でリボ払いに変更されます。

手軽で簡単なサービスですが、金利が発生する点に注意。手数料(実質年率15.0%)も必ずチェックしておきましょう。手数料を節約したい場合は、リボ払いの利用残高をまとめて支払える「おまとめ払い」がおすすめです。お金に余裕ができた時に利用しましょう。

クレカの支払い方法の使い分けはここをチェック

今回ご紹介したクレジットカードの支払い方法をまとめると、以下のようになります。

  • 1回払い:利用金額をまとめて支払う
  • 2回払い:利用金額を2回に分けて支払う
  • 分割払い:任意の回数に分けて支払う(手数料あり)
  • ボーナス払い:ボーナス月にまとめて支払う
  • リボ払い:毎月設定した金額を支払う(手数料あり)
  • フレックス払い:毎月設定した金額を支払う(手数料あり)

これだけ支払い方法があると、どの支払い方法を選べばいいか迷ってしまう人もいるでしょう。最後に支払い方法を使い分けた例をあげますので、どれに当てはまるかチェックしてみてください。

支払いを早めに終わらせたい

→1回払いがおすすめです。他の方法は支払いが終わるまでに時間がかかったり、支払い金額に上乗せして手数料がかかることがあります。

手数料がもったいない

→手数料がかからない1回払い・2回払い・ボーナス払いがおすすめです。

一括で払うのは難しいけど、手数料は払いたくない

→分割でも手数料がかからない2回払い、ボーナス月に支払うボーナス払いを利用しましょう。

自分で支払い回数を決めたい

→支払い回数を選ぶことができる分割払いがおすすめです。ただし、分割回数に応じて手数料がかかります。

毎月の負担を減らしたい

→分割払いの3回以上やリボ払い、フレックス払いが利用できます。毎月の負担を減らすことができますが、手数料がかかる点に注意。リボ払いやフレックス払いは、他の支払い方法と比べて手数料が高めです。口座にお金がある時は、なるべく1回払い・2回払いを使ったほうが、結果として負担は少なくなります。

高額商品を購入したいけど、分割払いの手数料は払いたくない

→手数料がかからず、ボーナス月に支払うことができるボーナス払いがおすすめです。ただし、期間が空きすぎるとボーナス払いを選択したことを忘れてしまうことがあります。スケジュール帳に支払日を記入しておくなど、忘れない工夫をしましょう。

どの支払い方法にも言えることですが、支払日には必ず利用した金額分の残高を口座に残しておき、正常に引き落としが完了するようにしましょう。もし支払いが遅延してしまうと、クレジットカード利用者の信用に傷がつくことも考えられます。

まとめ

  • クレジットカードの支払い方法には、1回払い・2回払い・分割払い・ボーナス払い・リボ払い・フレックス払いなどがある
  • 分割払い・リボ払い・フレックス払いでは手数料がかかる
  • クレジットカード会社が独自で用意している支払い方法も利用できる
  • 支払い金額をきちんと管理しないと支払いが遅れてしまう危険がある

クレジットカードを使うと、買い物などの際に簡単に支払いを行うことができます。上手に金銭管理を行っていれば問題ありませんが、安易に支払い回数を増やしたり、リボ払いにしたりしてしまうと、想像以上の手数料を支払う結果にもなりかねません。支払いが滞ったり、支払いのために借金をしてしまったりしないように、自分のライフスタイルに合った方法を考えてクレジットカードを利用しましょう。