クレジットカード引き落とし日の残高不足…リスクと対処法を解説!

クレジットカード引き落とし日のイメージ

クレジットカードさえあれば、現金がなくても商品を購入でき、非常に便利です。しかし、使った分をちゃんと確認しているから大丈夫と思っていても、予想していたより請求が多かったり、引き落とし口座にお金を入れ忘れたりして、残高不足となることもあり得ます。こんな時はどう対処すればいいのでしょうか? 今回は、引き落とし日に口座残高が不足していた時のリスクと対処法について解説します。

※価格の表記に関して、特に指定がないもの以外は税抜き表記となっています。

クレジットカードの引き落としって結局どういうこと?

クレジットカードを持つと、契約書類やホームページ上に「締め日」「支払日」といった言葉を目にするはずです。ですが、結局「引き落とし」とはどういうことなのでしょうか。まずはその疑問を解決していきましょう。

締め日・確定日・支払日の違い

クレジットカードの引き落としに関わる日は、大きく分けて3つあります。

締め日
締め日は、クレジットカード利用の合計をする期日のことを指します。例えば、毎月15日締めとあれば、16日から翌月15日までの1ヶ月分がその月の請求金額になります。

確定日
確定日は、加盟店(クレジットカードを使ったお店)からクレジットカード会社への請求が確定される日を指します。確定日までにクレジットカード会社に請求が届いた分が会員に請求されることになります。こちらは、加盟店とクレジットカード会社のやり取りになりますし、加盟店とカード会社、ともに処理する日が異なるため、明確な日にちはわかりません。どちらにせよ、利用者はあまり気にしなくても差支えありません。

支払日
支払日は、預金口座などからクレジットカード会社に請求金額が引き落とされる日です。例えば、「毎月15日締め、翌月10日払い」と記載があるクレジットカードを持っていた場合、前月の16日~今月15日までにクレジットカードで利用した金額が、来月10日に口座から引き落とされます。この時クレジットカードの利用者がお金を準備しなくてはいけないのは、来月10日の前日までということです。

支払い方法の違い「一括」「分割」「リボ」

クレジットカードの支払い方法は、主に一括・分割・リボ(リボルビング)払いという3つがあります。

一括払い
一括払いは、締め日までに利用した金額を翌月の支払日に全額一括で支払う方法です。

分割払い
分割払いは、商品を購入した時に支払い回数を決めておき、複数回に分けて代金を支払う方法です。分割払いには一般的に3回目から手数料がかかります

リボ払い
リボ払いでは、自身で設定した支払い金額を定額で支払うことができます。月々の支払い金額はほぼ一定なので、つい使い過ぎてしまった時なども一気に口座からお金が引き落とされることはありません。

前日までの準備が必要

大前提として、引き落とされる口座への入金は、支払日の前日までに必ず済ませておいてください。当日でもいいと思う人もいるかもしれませんが、金融機関の引き落とし手続きが口座への入金より先に行われる場合もあります。そうすると、残高不足による支払い遅延とカード会社に判断されることもあるのです。

ちなみに、引き落とし時間は金融機関によっても異なります。また、1回ですべて引き落とす銀行もあれば、複数回に分けて引き落とすこともあります。この時間に決まって引き落としがあると明言することはできません。

カード会社によって締め日や支払日は異なる

クレジットカードの締め日や支払日は、クレジットカード会社ごとに決まっています。必ず自分が持っているクレジットカードの締め日、支払日を確認しましょう。特に複数のクレジットカードを持っている人は、締め日・支払日がわからなくならないよう、日ごろから管理しておいてください。

口座の残高がなかったらどうなる?ペナルティはあるの?

前日までに口座への入金をしておくことは大前提として、つい入金を忘れてしまったり、お金がなかったりして残高不足の場合はどうなるのでしょうか。

クレジットカードが利用停止になる?

1回の支払い遅延でクレジットカードの利用が停止されることはほとんどありません。しかし、2回目の支払日や催促後のコンビニ払いの期日までに入金が確認できなかった場合は、利用停止になることが多いです。また、利用停止にはならなくても、利用限度額を制限される可能性があります。

ブラックリストに載ってしまう?

クレジットカードの支払いが遅れるとブラックリストに載ってしまう、と考える人もいるでしょう。しかし、1度や2度の支払い遅延でブラックリストに載ることはないと言えます

例えば、支払いが遅延したにもかかわらず、クレジットカード会社に連絡しない、支払いプランを提示されたのに従わない、支払いをせず逃げる、こうした場合はブラックリストに掲載される可能性が高くなります。

強制解約されてしまう?

支払いが遅延したまま放置し、最終的に支払わなかった場合は強制解約されることもあり得ます。しかし、きちんと支払う意思があり、リスケジュールしながらでも返済していくのであれば、強制解約させられることはないと考えられるでしょう。ただ、支払いが頻繁に遅延する場合はクレジットカードの更新が停止されることもあります

延滞金は発生するの?

残高不足で引き落としができず支払いを延滞してしまった場合、「遅延損害金」と呼ばれる延滞金が発生します。遅延損害金がいつから発生するかはカード会社によって異なりますので、直接問い合わせてみましょう。

遅延損害金は、一般的に以下の計算式で算出します。

損害遅延金=カード利用代金 × 遅延損害金実質年率 ÷ 365(日) × 支払い期日後経過日数
※延滞金の年率は消費者契約法で最大14.6%と定められています。

例えば、10万円の支払いが10日遅れ、最大14.6%の年率だった場合、
10万円×0.146÷365日×10日=400円となります。
この年率もクレジットカード会社によって異なります。

引き落とし日の残高がない時の対処法

引き落とし日に残高がないと、先述のようなペナルティがかかることもあります。初回ならまだペナルティはそれほど重くありませんが、2回3回と残高不足が続くとクレジットカードの利用自体ができなくなることや、信用力がなくなることもあります。もし前日までに引き落とし額が入金できない場合は、以下のように対処してください。

  • 請求額と支払日を確認
  • クレジットカード会社に電話する
  • 支払い方法を変更する
  • お金を用意する方法を考える
  • もっともやってはいけないのは「逃げる」こと

請求額と支払日を確認

最初に確認することは、そもそも請求額と支払日が正しいのか、ということです。本当にすぐにお金を振り込む必要があるのか、手持ちの金額で支払うことができないか、落ち着いて判断しましょう。

クレジットカード会社に電話する

支払うべき金額を口座に入金できないことがわかったら、最初にやるべきことは、クレジットカード会社に連絡することです。連絡先は、クレジットカードの裏面やHPで確認しましょう。あなた自身の信用を落とさないためにも、こちらから電話するべきでしょう。また、電話することで支払い方法の変更などを相談することも可能です。

支払い方法を変更する

支払い方法を一括に設定していて支払いが難しい場合、分割払いやリボ払いに変更することを考えてみましょう。これにより、負担が軽くなる可能性がありますから、手元にあるお金で支払えるかもしれません。ただし、支払日直前の変更はききません。カード会社にもよりますが、一般的に支払日から、1週間前までが目安となります。もし支払日までにお金が用意できないとわかったら、なるべく早めに支払い方法の変更を検討しましょう。

お金を用意する方法を考える

どうしても当日の支払いが必要であるのであれば、人に迷惑をかけずお金を集める方法を考えてみましょう。
例えば、

  • 買取サービスやオークションなどを使って、私物を売る
  • 家族や友人からお金を借りる
  • お金を貸している相手から返してもらう
  • 日払いのアルバイトを探す
  • 最終手段!持っているクレカの「キャッシング」を利用する

などが挙げられます。

もっともやってはいけないのは「逃げる」こと

引き落とし額を工面できない場合でも、絶対に逃げてはいけません。これは督促状を無視したり、電話に出なかったりといった行為を含みます。悪質な場合は、カード会社から訴えられたり、住居などを差し押さえられたりするリスクがあります。さらに、信用力が落ちることから、新しくクレジットカードを作ったり、住宅ローンをはじめとする各種ローンを借りられなくなったりする可能性が高いです。支払いが難しい場合は、まずクレジットカード会社に連絡しましょう。

残高不足にならないコツ

ここまでは残高不足になってしまった時の対処方法を紹介しましたが、もちろん一番大切なのはそもそも残高不足にならないようにしておくことです。残高不足にならないための方法を解説します。

締め日・支払日を選べるタイプのクレジットカードにする

もし締め日や支払日が自分のライフスタイルに合っていないと感じるなら、自分のライフスタイルにあった締め日・支払日に設定できるクレジットカードに変更することをおすすめします。例えば、給料日の後に支払日がくるクレジットカードを選択することで、残高不足を防ぎやすくなるでしょう。

三井住友VISAクラシックカードは、支払日は15日締め翌月10日払い、月末締め翌月26日払いの2つから選択可能です。

銀行口座を統一する

家計管理のために銀行口座をカード支払い用に分けている場合、カード支払い用の口座にお金を入れるのを忘れてしまうケースが起きやすくなります。支払いが遅延してしまう危険があると感じる人は、口座の統一を考えてみましょう。

引き落とし日メールを設定する

ほとんどのクレジットカード会社では、事前に登録したアドレスに引き落とし日のお知らせを送ってくれるサービスを行っています。残高不足が気になる気になる人はこうしたサービスを活用し、支払日を忘れないようにしましょう。

自己管理を調整し直す

そもそも支払いが延滞してしまう原因は、お金の使い方や口座の管理などがうまくできていないというケースが多いです。残高不足の予防として、銀行口座を統一する、クレジットカードの数を減らすといった対策をとり、お金の自己管理の見直しをしてみてください。

ライフスタイルに合ったクレジットカード選び

以下に、主要なカード会社の締め日と支払日をまとめました。今持っているカードが自分のライフスタイルに合わないと感じるなら、クレジットカードを変更することも考えてみてください。

カード会社名 締め日 支払日
三井住友カード 毎月15日 翌月10日
毎月末 翌月26日
JCBカード 毎月15日 翌月10日
ダイナースクラブカード 毎月15日 翌月10日
東急カード 毎月15日 翌月10日
MUFGカード(UFJを含む) 毎月15日 翌月10日
DCカード 毎月15日 翌月10日
UCSカード 毎月15日 翌月10日
UCカード 毎月10日 翌月5日
クレディセゾン 毎月10日 翌月4日
イオンカード 毎月10日 翌月2日
りそなカード 毎月10日 翌月4日
出光クレジット 毎月10日 翌月7日
三菱UFJニコス 毎月5日 当月27日
アプラス 毎月5日 当月27日
ライフカード 毎月5日 当月26日・27日・28日または翌月3日
JACCS 毎月末 翌月27日
ニッセンレンエスコート 毎月末 翌月27日
オリコ 毎月末 翌月27日
ポケットカード(Tカードプラス) 毎月末 翌々月1日
ポケットカード(Tカードプラス以外) 毎月1日 翌月1日
楽天カード 毎月末 翌月27日
セディナ 毎月末 翌月26日
毎月10日 翌月6日
トヨタファイナンス 毎月5日 翌月2日
毎月20日 翌月17日
エポスカード 毎月4日 翌月4日
毎月27日 翌月27日
アメリカン・エキスプレス カードによって異なる
JALカード カードによって異なる

例えば、先程紹介した三井住友カードは締め日を月中か月末から選択でき、支払日もそれに合わせて異なります。給料日に合わせるにはもってこいのカードです。また、エポスカードは締め日と支払日を選ぶことができ、さらにどちらも同じ日になっているため、支払日を忘れることが少なく管理しやすいでしょう。

まとめ

  • クレジットカードの支払い方法には、「一括払い」「分割払い」「リボ払い」がある
  • 残高不足で引き落としができなくても、1回目ならそれほどペナルティはない
  • 何らかの理由で支払いができない場合、まずクレジットカード会社に電話する
  • 支払えないことが続くなら、お金の管理方法を見直そう

支払日までに口座に残高がないと、場合によってはペナルティが課されてしまうことがあります。でも、支払日の前日までに残高が不足していると気づいたなら、まだ打つ手はあります。どうしても支払えないことがわかったら、必ずクレジットカード会社に連絡してください。

しかし、そもそも支払いが遅延しないようにすることが一番大切です。クレジットカードを持つ際は、無理なく支払いができる、ライフスタイルに合ったカード選びを心がけてくださいね。