公共料金をクレカ払いするメリット・デメリットとおすすめカード8選

公共料金アイキャッチ

電気やガス、水道といった公共料金は、クレジットカードで支払えることが珍しくありません。クレジットカードで支払うとポイントが貯まるので基本的にはお得なのですが、単純にすべてをクレカ払いにしてしまうと損をしてしまうこともあるので注意が必要です。

そこで、今回は公共料金をクレジットカードで支払うことのメリットとデメリットを解説し、あわせておすすめのカードを紹介します。

※価格の表記に関して、特に指定がないもの以外は税抜き表記となっています。

公共料金をクレジットカードで支払う5つのメリット

電気やガス、水道などの公共料金を支払う方法は、主に以下の3つがあります。

公共料金の主な支払方法
コンビニ払い 口座振替 クレジットカード払い

コンビニ払いは自宅に送られてきた払込票を利用してコンビニで支払う方法です。払込票を利用する場合はコンビニだけでなく、銀行や郵便局、営業所の窓口などでも支払うことができます。

口座振替は銀行や信用金庫などの金融機関の口座から毎月、引き落としによって料金を支払う方法です。

クレジットカード払いは公共料金を1回払いで支払うもので、クレカで支払うことにはさまざまなメリットがあります。まずはそのメリットについて解説します。

<クレジットカード払いのメリット>

  1. ポイントが貯まる
  2. クレジットヒストリーができる
  3. 払い忘れがない
  4. 支払い管理が簡単
  5. 手間がかからない

1.ポイントが貯まる

クレジットカードで公共料金を支払うと、支払った金額のうち一定の割合(0.5%~1.0%程度が多いです)のポイントが還元されるのが普通です。

そのため、仮に毎月1万円の公共料金を還元率1%のクレジットカードで支払えば、1万円×1%=100円相当のポイントが得られることになります。年間では1200円ですね。

1年間で1200円というと、たいした金額ではないと思うかもしれません。しかし、今はメガバンクの定期預金の金利が0.01%という時代です。100万円を1年間預けても、金利はわずか100円です。そう考えると決して少ないとは言えませんよね。

また、毎月支払っている費用のうちクレジットカードでも支払うことができるものはたくさんあります。例えば以下のようなものです。

  • 携帯電話の料金
  • インターネットのプロバイダの料金
  • ジムや習い事の料金
  • 保険料
  • 新聞の購読料

この他、店頭での支払いもクレジットカードが使えるところはかなり多いです。そうすると、月に5~6万円くらいのお金をクレジットカードで支払うことも決して不可能ではなく、ポイントもそれだけ貯まることになります。

公共料金をクレジットカードで支払おうと考えるなら、この機会に他の支払いもクレジットカードを利用することを検討してみてください。

2.クレジットヒストリーができる

クレジットヒストリー(クレヒス)とは、クレジットカードの利用履歴(返済履歴)のことを言います。

クレジットカードの利用履歴はCICなどの信用情報機関に登録されており、会員となっている会社(銀行やクレジット会社など)は申込者の過去の履歴を見ることができるようになっています。

クレジットカードを利用すること=借金ととらえていて、クレジットカードを使わないのを良いことと考えている人もいるようですが、きちんと返済している分にはむしろプラスに評価されます。1~2回払いなら手数料もかかりません。

公共料金をクレジットカードで支払い続ければ信用を蓄積することができるので、もしこれまで1枚もクレジットカードを作ったことがないのなら、早めに作って利用を始めるのがおすすめです。

3.払い忘れがない

公共料金をクレジットカードで支払えば、払い忘れをすることがありません。

払込票を利用してコンビニで支払っていると、うっかり支払期限を過ぎてしまうこともあるかもしれませんが、クレジットカードで支払っていればその心配はありません。

4.支払い管理が簡単

公共料金をクレジットカードで支払っていれば明細が発行されるので、それを見るだけで、いつどの料金を支払ったのかがわかります。

しかもWeb上に保存されるので紛失することもありませんし、いつでも確認することができます。

5.手間がかからない

公共料金をコンビニで支払う場合は払込票を持参することが必要ですが、クレジットカードで支払うならその手間はかかりません。

払込票を紛失したり、バーコードを汚して読み込めなくしてしまったりすることもないので便利です。

公共料金をクレジットカード払いすることのデメリット

公共料金をクレジットカードで支払うことにはデメリット(注意点)もいくつかあります。メリットだけでなく、デメリットもきちんと把握してから利用するようにしましょう。

<クレジットカード払いのデメリット>

  1. クレジットカードで払えない公共料金もある
  2. 口座振替割引がある場合は注意
  3. 払込票を利用して、コンビニ店頭でクレカ払いをすることは原則としてできない

1.クレジットカードで払えない公共料金もある

電力料金とガス料金についてはクレジットカードで支払えることが多いですが、水道料金については支払うことができない自治体もあります

大手電力会社10社と都市ガス10社について、クレジットカードによる支払いの可否と、ネットからクレジットカードの支払手続が可能かどうかを表にまとめましたので、参考にしてください。水道料金については自治体ごとに違うので、お住まいの自治体のウェブサイトで確認してください。

電力会社 ガス会社(都市ガス)
会社名 クレカ払い ネット申込 会社名 クレカ払い ネット申込
北海道電力 東京ガス
東北電力 大阪ガス
東京電力 東邦ガス
中部電力 西武ガス ×
北陸電力 静岡ガス
関西電力 日本瓦斯 ×
中国電力 TOKAI ×
四国電力 北海道ガス ×
九州電力 京葉ガス
沖縄電力 広島ガス ×

なお、公共料金はセブン&アイグループの電子マネー「nanaco」でも支払うことができます。

クレジットカードで支払うことができない公共料金についてもポイントを貯めたい場合、nanacoにクレジットカードでチャージをすれば貯めることができます

ただし、nanacoのチャージではポイントがつかないカードが多いので注意してください(ポイントのつくカードについては後述します)。

2.口座振替割引がある場合は注意

公共料金を金融機関の口座振替で支払う場合、口座振替割引が適用されることが珍しくありません

口座振替割引は月50円なので、還元率1%のカードなら月間の平均で50円÷1%=5000円を超える場合でないと、クレジットカードで支払うことで損をしてしまうことになります。

そのため、還元されるポイントにこだわるのであれば口座振替割引の有無を確認し、有利なほうを選択するのがおすすめです。

なお、先述した電力会社とガス会社の口座振替割引の有無について表にまとめましたので、参考にしてください。

電力会社 ガス会社(都市ガス)
会社名 口座振替割引 会社名 口座振替割引
北海道電力 × 東京ガス
東北電力 × 大阪ガス ×
東京電力 東邦ガス ×
中部電力 西武ガス ×
北陸電力 静岡ガス ×
関西電力 日本瓦斯 ×
中国電力 TOKAI ×
四国電力 北海道ガス ×
九州電力 京葉ガス
沖縄電力 × 広島ガス ×

3.払込票を利用して、コンビニ店頭でクレカ払いをすることは原則としてできない

クレジットカード払いというのは直接、クレジットカードに請求がかかる手続きをして支払うことを指しますが、払込票をコンビニに持参してクレカで支払うことも広い意味ではクレカ払いです。

ただし、払込票を利用する場合は原則としてクレジットカードで支払うことはできません。ファミリーマートで「ファミマTカード」を利用する場合は例外で、クレジットカードによる支払いが可能です。

公共料金をクレジットカードで支払うならおすすめのカード8選

公共料金をクレジットカードで支払うと決めたのであれば、次はどのカードにするか選ぶ必要があります。

クレジットカードを選ぶうえでは還元率の他にもいろいろとポイントがありますので、まずは選び方を理解しましょう。

選び方のポイント

主にポイントを貯めることが目的で公共料金をクレジットカードで支払うのであれば、以下の5点に注目しましょう。

  • 年会費
  • 還元ポイント
  • 1ポイントの価値
  • 還元率
  • nanacoチャージの可否

いくらポイントが還元されると言っても、年会費の支払いで消えては意味がありませんので、年会費は無料または実質無料のものを選ぶのがおすすめです。

また、還元率の違いも大切ですが、貯まったポイントの使いやすさにも注目する必要があります。せっかく貯まったポイントも使うための手続きが面倒では困りますよね。

なお、nanacoにチャージをして公共料金の支払いをするのは手間がかかるので、クレジットカードで直接、支払えない公共料金をnanacoで払うかどうかは個人差があるでしょう。メリットと手間のバランスを考えて判断してください。

以下でおすすめカードの特徴をまとめましたので参考にしてください。

年会費 還元ポイント 1Pの価値 還元率 nanacoチャージ
リクルートカード 無料 100円につき1.2P 1P=1円 1.2% ◯(3万円まで※2)
Yahoo! JAPANカード 無料 100円につき1P 1P=1円 1%
REX CARD 無料 2000円につき25P 1P=1円 1.25% ◯(対象外※3)
Orico Card THE POINT 無料 100円につき1P 1P=1円 1% ◯(対象外※3)
Amazon Mastercardクラシック 初年度無料※1 1% ◯(対象外※3)
dカード 初年度無料※1 100円につき1P 1P=1円 1% ◯(対象外※3)
楽天カード 無料 100円につき1P 1P=1円 1% ◯(対象外※3)
P-oneカード<Standard> 無料 利用代金から1%引き 1% ◯(対象外※3)

※1 2年目以降は年1回の利用で無料となります。
※2 nanacoだけでなく、すべての電子マネーのチャージ金額の合計で3万円です。
※3 チャージは可能ですが、ポイント付与の対象となりません。

年会費(実質)無料・還元率1%以上のみ! おすすめカード8選

以下ではおすすめのクレジットカード8種類を紹介します。公共料金の支払いで得られるポイントはどのカードもそれほど大きく変わらないので、その他の要素を考慮して選んでください。

リクルートカード

リクルートカード

リクルートカード
還元率 1.2%※1
年会費 無料※2
発行スピード 記載なし
国際ブランド
  • Mastercard
  • JCB
電子マネー
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
  1. 期間限定ポイント、サイト限定ポイントあり
  2. 家族カード:無料

リクルートカードはショッピング(公共料金の支払いもショッピングに含まれます)100円につき1.2P(1.2%)が還元されるので、クレジットカードの中ではトップクラスの還元率です。

nanacoにチャージした場合でもポイントが貯まる数少ないカードですが、すべての電子マネーのチャージ分を合計して月間3万円までしか対象にならない点に注意してください。

リクルートカードの使用で貯まったポイントはポンパレモールやじゃらん、HOT PEPPERグルメなどリクルートが運営するサービスで利用できる他、Pontaポイントに交換すればローソンを初めとした提携店で利用することもできます。

Yahoo! JAPANカード(ヤフーカード)

Yahoo! JAPANカード

ヤフーカード(Yahoo! JAPANカード)
還元率 1%※1
年会費 無料※2
発行スピード 1週間〜10日
国際ブランド
  • Mastercard
  • JCB
電子マネー
  • nanaco
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
  1. Yahoo!ショッピングとLOHACOでのご利用時、Tポイントが毎日合計3倍
  2. 家族カード:無料

ヤフーカードは年会費が永年無料で、ショッピング100円につき1ポイントのTポイントがもらえます

ヤフーカードはTポイントカードも兼ねているので、Tポイント加盟店でTカードとして提示することでさらにポイントをもらうことができます(もらえるポイントはお店によって異なります)。貯まったTポイントはTマネーにチャージすれば、Tポイント加盟店で電子マネーとして利用できます。

また、ヤフーカードはPayPayの残高に唯一、チャージできるカードという強みもあります。PayPayを使う人にはとても相性の良いカードと言えるでしょう。

REX CARD

REX CARD

REX CARD
還元率 1.25%
年会費 無料
発行スピード 1~2週間
国際ブランド
  • VISA
  • Mastercard
電子マネー
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード

REX CARDはショッピング2000円につき25ポイントのREX POINTがもらえるので、還元率は1.25%です。貯まったREX POINTは「Jデポ」かANAマイルに交換することができます。

Jデポに交換すると翌月以降のカード利用代金から直接、差し引かれるので、貯まったポイントを手間なく使うことができて便利です。

ジャックスが運営する「JACCSモール」を経由すると、還元率は最大で13.25%になります。JACCSモールにはAmazonや楽天市場も参加しており、これらをよく利用するならJACCSモールを経由するだけでもらえるポイントを増やすことができます。

Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINT(Mastercard)

オリコカード
還元率 1.0%~2.0%
年会費 無料
発行スピード 最短8営業日
国際ブランド
  • Mastercard
  • JCB
電子マネー
  • iD
  • QUICPay
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード

Orico Card THE POINTはショッピング100円につき1ポイントのオリコポイントがもらえます。入会後6ヶ月間は還元率が2倍になるという特典もあります。

オリコモールを経由して買い物をすると0.5%のオリコモール特別加算がありますし、お店によって最大で15%の獲得ポイントもあります。入会後、6ヶ月以内にAmazonを利用すると、最大で17.5%の還元率になることもあります。

貯まったポイントについては500ポイントからしか交換できないという難点がありますが、Amazonギフト券やTポイント、楽天スーパーポイントなどに交換できるので使いづらくはありません。

Amazon Mastercardクラシック

Amazon Mastercardクラシック

Amazon Mastercardクラシック
還元率 1.0%※1
年会費 1250円※2
発行スピード 最短3営業日
国際ブランド
  • Mastercard
電子マネー
  • iD
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
  1. Amazon.co.jpで不定期・単発で開催されるポイント還元キャンペーンで〜10%ポイント還元
  2. 入会月から起算して12ヶ月後の月末までに1度でもカードを利用すると、翌年度も年会費無料

Amazon Mastercardクラシックは初年度の年会費が無料で2年目以降は1250円ですが、年に1回以上の利用があれば無料なので条件を満たすことは難しくありません。

Amazon Mastercardクラシックの特徴は、Amazonでの買い物については還元率が1.5~2.0%と高く設定されている点です。また、もらえるポイントがAmazonポイントなので、Amazonのヘビーユーザーにはぴったりです。

また、ポイントについては何もしなくてもAmazonポイントとして貯まるので交換の手間がなく、買い物をするときに使うかどうかを選択するだけなので、Amazonユーザーにとってはとても利便性が高いカードです。

dカード

dカード(レギュラー)

dカード
還元率 1.0%※1
年会費 1250円※2
発行スピード 最短5日
国際ブランド
  • VISA
  • Mastercard
電子マネー
  • iD
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
お得なキャンペーン情報
  1. 新規申込で1000円分のiDキャッシュバック
  2. 新規申込と同時にドコモのケータイ料金をdカード払いに設定すると、1000円分のiDキャッシュバック
  3. 入会翌月末までに2万円(税込)以上の利用と、キャンペーンへのエントリーで、4000円分のiDキャッシュバック
  1. 街のお店でも1ポイント=1円相当として使用可能
  2. 2年目以降は前年度に1度でもご利用がある場合は無料

dカードは初年度の年会費が無料で2年目以降は1250円かかりますが、年に1回以上のショッピングの利用があれば無料となります。

dカードは特約店で利用すると、通常ポイントの他にもdポイントをもらうことができます。通常の還元率は1%ですが、例えばJTBの利用で100円につき2ポイントが貯まります。旅行代金の支払いならたくさんポイントが貯まりますね。

この他にもスターバックスカードやドトールバリューカードにチャージする場合は100円につき3ポイントが貯まりますし、ローソンでの買い物なら最大で5ポイントです。

dポイントはコード決済サービスの「d払い」で利用できるので、貯まったポイントを現金に近い感覚で使うことが可能です。

楽天カード

楽天カード

楽天カード
還元率 1.0%※1
年会費 無料※2
発行スピード 1週間〜10日
国際ブランド
  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express
電子マネー
  • 楽天Edy
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
お得なキャンペーン情報
  1. 入会と「楽天e-NAVI」への登録で、2000ポイント
  2. カード申込翌月末までに1回以上の利用で、3000ポイント
  1. 楽天グループのサービスでの利用で2倍〜最大16倍※SPU(スーパーポイントアッププログラム)により、さまざまな条件あり
  2. 家族年会費:無料

楽天カードは一般の店舗で利用しても100円につき1ポイントなので還元率が高いですが、楽天グループや楽天ポイント加盟店で利用すると還元率は2倍、3倍とアップします。

楽天銀行や楽天市場アプリ、楽天証券など楽天グループの他のサービスと併用すれば、楽天市場の利用時に貯まるポイントの還元率が最大で16倍になるというメリットもあるので、日頃から楽天をよく利用するなら持っておきたいカードです。

貯まったポイントは楽天市場での買い物だけでなく、楽天ペイや楽天Edyを通じて実店舗でも気軽に使うことができます。使い道に困ることはまずないでしょう。

P-one card<Standard>

P-oneカード(スタンダード)

還元率 1.0%※1
年会費 無料
発行スピード 記載なし
国際ブランド
  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
電子マネー
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
  1. 利用金額から自動的に1%オフ

P-one cardは他のカードと違い、ポイントが貯まるのではなく代金から1%相当額が直接、割引になります(ポイントは「ポケットモール」を経由することによるボーナスポイントのみ貯まります)。

最初から還元される分が値引きされているので、ポイントの有効期限や交換の手間を考えなくて良いというのが大きなメリットです。いちいちこうしたことを気にするのが面倒な人にはおすすめです。

まとめ

  • 公共料金はクレジットカードで支払えることが多く、ポイントが貯まるのでお得。公共料金をクレジットカードで支払うなら、他の支払いもクレジットカードに切り替えるのがおすすめ。
  • 口座振替割引がある場合はどちらが得か考えて決めるべき。
  • nanacoチャージはポイント対象外のカードも多く、手間を考えると万人向けとは言えない。

※価格はすべて税抜です。