海外旅行はクレジットカードが必要? 使い方とおすすめカード8選

海外旅行にクレカを携行する女性

「海外旅行に行くときはクレジットカードを持っていった方がいい?」

海外旅行の経験がなければ、こうした素朴な疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。やはり、海外ではクレジットカードが役立つ場面がとても多いので、持っていくのがおすすめです。

そこで、今回は海外旅行でのクレジットカードの使い方やセキュリティ対策について解説し、あわせて海外旅行のとき携行しておくとメリットのあるカードを紹介します。

※価格の表記に関して、特に指定があるもの以外は税抜き表記となっています。

海外旅行でクレジットカードを利用するメリット

海外旅行ではクレジットカードが活躍する場面がとても多いです。メリットを知ったら、きっとクレジットカードを持たずに海外旅行へ行くというのは考えられないでしょう。以下でそのメリットを詳しく紹介します。

  1. 多額の現金を持ち歩かなくていい
  2. 海外旅行傷害保険などの付帯サービスが付いている
  3. ATMでキャッシングをすれば両替より手数料が安い
  4. ホテルの宿泊時などに「デポジット(保証金)」として利用できる

1.多額の現金を持ち歩かなくていい

海外で多額の現金を持ち歩くのは、スリ・置き引きなどの窃盗をはじめ、財布を落としてしまうなど、さまざまなリスクがあります。クレジットカードで支払いができる場所は海外でも多いので、クレジットカードでの支払いをメインにすることは可能です。

なお、海外でクレジットカードを利用して決済するとき、「現地通貨で決済するか、日本円で決済するか」と尋ねられた場合は現地通貨で決済するのがおすすめです。なぜなら日本円による決済を選ぶと、お店が決めたレートが適用されて割高になることがあるからです。

2.海外旅行傷害保険などの付帯サービスが付いている

クレジットカードには海外旅行傷害保険が付帯していることが多いです。海外旅行に行くときは保険に加入しておくことが大事ですが、クレジットカードがあれば必要な補償の多くをカバーすることができます

複数枚のカードがあれば補償額が合算される(死亡・後遺障害補償を除く)ので、1枚の補償額だけでは不安、という場合は複数枚のカードを利用してもよいでしょう。

また、カードによっては空港ラウンジが利用できたり、スーツケースなどの手荷物を自宅-空港間で宅配してもらえたりするサービスが利用できます

3.ATMでキャッシングをすれば両替より手数料が安い

海外旅行で現地通貨を用意する場合、日本や旅行先で日本円を両替するよりもクレジットカードを利用した海外キャッシングの方が、手数料が安くなるケースが多いです(例外もあります)。

また、両替所で両替する場合は両替所によって手数料が異なるため割高になることがあります。クレジットカードのキャッシングならそのようなことがないので安心です。

4.ホテルの宿泊時などに「デポジット(保証金)」として利用できる

海外のホテルやレンタカーを利用するときは、「デポジット(保証金)」を求められることが多くなっていますが、クレジットカードはデポジットとして利用できます

デポジットとしてクレジットカードをスタッフに渡すと券面のコピーをとられるのが一般的ですが、「プリオーソライゼーション」をされることもあります。プリオーソライゼーションとはそのカードが利用可能なのかどうかを確認するために行う仮の請求です。

何もなければ全額が払い戻されますが、このような手続きをされることがあるということは出発前に知っておいてください。

海外旅行でおすすめのクレジットカード8選

以下では初めて海外旅行に行く方をおもな対象として、おすすめのクレジットカードを8枚紹介します。選ぶときのポイントを整理してまとめていますので、あなたに合ったカードを見つけてください。

<カードを選ぶときに比較するポイント>

  • 年会費…無料が理想ですが、有料の場合はコストパフォーマンスを考慮
  • 国際ブランド…渡航する国で加盟店の多いものを選ぶべき。迷ったらVISA
  • 海外旅行傷害保険…病気やケガで治療を受けたときの補償が200万円くらいあるのが理想
  • 空港ラウンジの利用…出国や帰国時の空港でゆったりと過ごしたいなら
  • ショッピング保険…カードで買った商品の紛失・破損・盗難被害を補償。渡航期間が長い場合は補償期間をチェック
  • トラベルデスク…オペレーターが電話でトラブル時だけでなく、ホテルなどの予約や情報提供をしてくれると便利
カード名 年会費 国際ブランド 海外旅行傷害保険 空港ラウンジの利用 ショッピング保険 トラベルデスク
JAL CLUB EST 普通カード 2000円(American Expressは6000円)+5000円(JAL CLUB EST年会費) VISA・Mastercard・JCB・American Express 最高1000万円(自動付帯) 国内17空港のサクララウンジが年間5回まで利用可 あり(90日間)
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード 3000円(26歳以上の方は初年度無料・26歳になるまで無料) American Express 最高3000万円(自動付帯) あり(120日間) あり(海外アシスタンスデスク)
エポスカード 無料 VISA 最高500万円(自動付帯) あり(90日間) あり(緊急デスクサポート)
SPGアメリカン・エキスプレス・カード 3万1000円 American Express 最高1億円(旅行代金をカードで決済しない場合は5000万円、自動付帯) 国内外29空港のラウンジを無料で利用可 あり(90日間) あり(オーバーシーズ・アシスト)
楽天プレミアムカード 1万円 VISA・Mastercard・JCB・American Express 最高5000万円(一部利用付帯) プライオリティ・パス対象のラウンジ、主要国内空港ラウンジ、ダニエル・K・イノウエ国際空港および仁川空港ラウンジが利用可 あり(90日間) あり(海外トラベルデスク)
REX CARD 無料 VISA・Mastercard 最高2000万円(自動付帯) あり(海外トラベルデスク)
三井住友銀聯(ぎんれん)カード 無料 銀聯 あり(銀聯コールセンター)
学生専用ライフカード 無料 VISA・Mastercard・JCB 最高2000万円(自動付帯) あり(海外アシスタンスサービス)

JAL CLUB EST 普通カード

JALカード(20代限定 JAL CLUB EST)

JALカード(20代限定 JAL CLUB EST)
還元率 1.0%※1
年会費 7000円※2
発行スピード 通常2週間
国際ブランド
  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express
電子マネー
  • Suica
  • WAON
  • QUICPay
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
  1. ショッピングマイル・プレミアム自動付帯
  2. 普通カードの場合。初年度年会費無料。他、既存のJALカードによる

JAL CLUB EST 普通カードは20代の方だけが入会できるカードで、他のJALカードと比べてさまざまな特典が用意されています。

具体例を挙げると、マイルの有効期限が5年間に延長される、国際線の利用時にビジネスクラスのチェックインカウンターを利用できる、国内17空港のサクララウンジを年間5回まで同行者1名も含めて無料で利用できるなどです。

JAL CLUB ESTの年会費は5000円ですが、毎年e JALポイント(マイルとは別のもの)を5000円分もらうことができますし、JAL CLUB EST限定ボーナスを1000マイルもらうことができるので、JALの利用を続けるかぎりは実質的に負担がありません。JALが好きならおすすめのカードです。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
還元率 0.5%~1.0%
年会費 3000円※1
発行スピード 最短即日発行
国際ブランド
  • American Express
電子マネー
  • iD
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
  1. 26歳になるまで年会費無料

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは手頃な年会費で持てるアメックスのカードです。26歳になるまでは年会費が無料です。

「手荷物無料宅配サービス」を利用すれば、帰りの空港(利用できる空港は限られます)から自宅へ、スーツケースを1個まで無料で運んでもらうことができます

また、「海外アシスタンスデスク」を利用すれば現地情報を案内してもらえたり、ホテルやレストランの予約を代行してもらえたりできて便利です。

エポスカード

エポスカード

エポスカード
還元率 0.5%※1
年会費 無料
発行スピード 最短当日〜約1週間
国際ブランド
  • VISA
電子マネー
  • 楽天Edy
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
  1. ネットショッピングで2〜30倍(「たまるマーケット」経由)

エポスカードは、海外旅行でカードを利用する方向けのサービスに力を入れています。

世界38都市にあるサポートデスクを利用すればホテルやオプショナルツアーの手配をしてもらえますし、もちろんパスポートを紛失したときなどの緊急時にも24時間対応してもらえます。

海外旅行傷害保険については傷害死亡・後遺障害の補償こそ他のカードよりも補償額が少ないですが、逆に病気治療の補償額は最高270万円で、クレジットカードの中ではトップクラスの水準です。救援者費用の補償や携行品損害の補償も充実しているので、いざというときに安心のカードです。

SPG(スターウッド プリファード ゲスト)アメリカン・エキスプレス・カード

SPGアメリカン・エキスプレス・カード

SPGアメックス
還元率 1.25%
年会費 3万1000円
発行スピード 1週間~10日
国際ブランド
  • American Express
電子マネー
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード

SPGアメリカン・エキスプレス・カードは年会費が高いですが、それに見合うメリットがあります。

SPGアメリカン・エキスプレス・カードの会員にはMarriott Bonvoyの会員資格である「ゴールドエリート」が付与され会員特典が利用できますし、2800以上あるMarriott Bonvoyのレストランやバーを15%オフの価格で利用することができます。また、毎年のカード継続ごとに、世界各地にあるMarriott Bonvoyロイヤルティプログラム参加ホテルの1泊1室の無料宿泊特典(5万ポイント相当)がもらえます

また、国内外29空港のラウンジを会員本人のほか同伴者1名まで無料で利用できるのもメリットです。対象となるホテルや空港をよく利用する方にはおすすめのカードです。

楽天プレミアムカード

楽天プレミアムカード

楽天プレミアムカード
還元率 1.0%※1
年会費 1万円※2
発行スピード 1週間〜10日
国際ブランド
  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express
電子マネー
  • 楽天Edy
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
  1. 楽天グループのサービスでの利用で2倍〜最大16倍※SPU(スーパーポイントアッププログラム)により、さまざまな条件あり
  2. 家族カード年会費:500円 / 1枚につき

楽天プレミアムカードは海外旅行に行く機会が多いなら、ぜひ持っておきたいカードです。

楽天プレミアムカード最大のメリットは、なんといっても世界1300ヵ所以上の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」に無料で申し込める点です。プライオリティ・パスの会員ランクは3つありますが、その中でももっともランクの高い「プレステージ」会員(年会費429USドル)となることができます。年会費は1万円ですが、海外旅行の多い方なら十分に元を取ることができるでしょう。

また、「SPU」(スーパーポイントアッププログラム)を活用すれば、楽天市場での買い物ではポイントが最大で16倍になります。楽天グループをよく利用する方で、かつ海外旅行の機会が多い方にはメリットのあるカードです。

REX CARD

REX CARD

REX CARD
還元率 1.25%
年会費 無料
発行スピード 1~2週間
国際ブランド
  • VISA
  • Mastercard
電子マネー
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード

REX CARDは年会費無料ですが、最高2000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯されますし、海外トラベルデスクも利用できるなど付帯サービスが充実しています。

トラベルデスクを活用すれば海外のホテルやレストラン、レンタカー、オプショナルツアーなどを事前に予約できるので、計画的な旅が好きな方にはきっと便利でしょう。

還元率も1.25%とクレジットカードの中ではトップクラスなので、日常生活でも利用価値の高いカードといえます。

三井住友銀聯(ぎんれん)カード

三井住友銀聯(ぎんれん)カード

三井住友銀聯(ぎんれん)カード
還元率 0.5%
年会費 無料
発行スピード
国際ブランド
  • 銀聯
電子マネー
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード

銀聯カードは中国国内にある2000万店以上の店舗で利用することができ、シェアが圧倒的に高いので、中国への旅行や出張のときは持っておきたいカードです。

銀聯カードがあれば「銀聯コールセンター」を日本語で利用することができるので、紛失や盗難の被害にあったときはもちろん、その他のトラブルのときも安心です。

なお、銀聯ブランドのクレジットカードは単独でも発行が可能ですが、ATMキャッシングに対応していません。そのため、VISAまたはMastercardブランドの他のカードと併用するのがおすすめです。

学生専用ライフカード

学生専用ライフカード

ライフカード
還元率 0.5~0.75%※1
年会費 無料
発行スピード 最短3営業日
国際ブランド
  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
電子マネー
  • 楽天Edy
  • Suica
  • iD
  • nanaco
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
  1. 「ステージプログラム」で、利用金額に応じてポイント最大2倍

学生専用ライフカードはその名のとおり、学生専用のクレジットカードです。

海外旅行保険については傷害死亡・後遺障害の補償は最高で2000万円、ケガや病気の治療を受けたときの費用は最高200万円と、年会費が無料であるにもかかわらず高水準です。

海外での利用については事前にキャッシュバックサービスに登録しておくと、ショッピング利用について5%がキャッシュバックされるのも見逃せません。そのため、学生ならぜひ検討したい1枚といえます。

海外旅行の出発前にチェックしておきたいポイント

クレジットカードをすでに持っているとしても、それだけで安心していると思わぬトラブルに見舞われる可能性があります。そこで、以下の点を再確認してください。

国際ブランド

国際ブランドとは決済の仕組みのことで、以下の7種類があります。

  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express
  • Diners Club
  • 銀聯
  • Discover

海外旅行でクレジットカードを利用するときは、滞在先の国でどのブランドのシェアが高いのかということを調べ、利用できる場所が多い国際ブランドのカードを選ぶことが必要です。

上記7ブランドのうち世界で圧倒的なシェアを誇るのがVISAとMastercardです。そのため、迷ったらどちらか(できればVISA)のカードを1枚は持っておきたいところです。

利用限度額と有効期限の確認

クレジットカードには、ショッピング・キャッシングのそれぞれについて利用限度額(枠)が定められています。枠が小さいうえに、ふだんからカードの利用が多いなら旅行中に枠が足りなくなると困るので、必ず出発前に確認しましょう。また、旅行中に有効期限が切れることのないよう確認しておいてください。

なお、海外旅行をするときは一時的に増枠することができます。利用限度額を確認し、旅行中に足りなくなる可能性があると考える場合はコールセンターに連絡して限度額を引き上げてもらいましょう。

付帯保険の適用条件

海外旅行保険は単に会員であるだけで適用されるもの(自動付帯)と、何らかの条件を満たすことで適用になるもの(利用付帯)があります。

利用付帯の保険の場合、例えばツアーの旅行代金や、出発空港に到着するまでに利用する交通手段の代金をカードで決済することなどが条件になります。条件はカードによって異なるので必ず事前に確認しましょう。

トラベルデスクの連絡先

海外旅行中に問題が起きたときは、各社のトラベルデスクに連絡して対応してもらうことが必要ですが、連絡先がわからない状態ではすぐに連絡ができません。そのため、旅行に行く前に確認しておきましょう。

特に病気やケガの治療で医療機関を利用するときは、急を要するときもあるはずです。何も起きないと決めつけず、連絡先は確認しておいてください。

サイン(署名)がしてあるか

日本では店頭でクレジットカードによる買い物をするにあたり、サインを求められることはかなり減りました。しかし、海外ではそうとは限りません。

また、サインのないカードが紛失したり盗まれたりしたときは悪用されやすくなるので、サインをしていないカードがあれば、出発前に必ずサインをしておきましょう

海外旅行でクレジットカードを利用するときのセキュリティ対策

最後に、海外でクレジットカードを利用するときに心配なセキュリティについての解説をしておきます。出発前に不安を解消しておいてください。

ICチップ搭載のカードを利用する

クレジットカードは世界的にICチップの搭載が進んでいます。ICチップが搭載されたカードは偽造がきわめて難しいため、スキミングの被害を防ぐことができます

そのため、海外で利用するクレジットカードはICチップが搭載されているものにしましょう。

複数枚のカードを持っていく

旅行中はどんなトラブルが起きるかわかりません。日常生活とは違いますので紛失や破損のリスクも高くなりますし、原因不明でカードが使用できないこともあるでしょう。

そのため、できれば1枚だけではなく2~3枚のカードを持っていくのがおすすめです。

保管場所を分散する

現金やクレジットカードを1つの財布に保管しておくと、財布の盗難被害にあったときに決済手段がなくなって困ります。そのため、できれば複数の場所に分けて保管してください。

紛失・盗難時は保険があるので安心

旅行中に万が一カードを無くしたり、盗難の被害にあったりしたときも、慌てないようにしてください。

クレジットカードは不正使用されたとしても、届け出のあった日からおおむね60日前までの支払いについてはカード会社が補償してくれます。

紛失や盗難に気づいたときは落ち着いて、現地のトラベルデスクに連絡してください。そのためには連絡先をどこかにメモしておき、いざというときにすぐ連絡できるようにしておくことが大事です。

まとめ

  • 海外旅行に行くならクレジットカードは必須。できれば1枚だけではなく2~3枚あるのが望ましい
  • 国際ブランドはVISAまたはMastercardがおすすめ。中国に行くなら銀聯ブランドのカードもおすすめ
  • 利用限度額が足りなくなる恐れがあるときは、一時的な増枠を申請するのを忘れずに
  • 不正使用は過度に恐れなくてよい。万が一のときの連絡先を把握しておくべき