コンシェルジュ=秘書
コンシェルジュとは秘書を意味する単語です。コンシェルジュサービスとは各カードで利用できる、秘書のようなサービスを指します。
基本的に24時間年中無休でリクエストに対応してくれます。レストランの手配や旅行プランの提案などそのサービスはさまざま。何かと時間のかかる作業を電話一本で肩代わりしてくれ、自分では思いつかないようなおすすめプランを用意してくれる、上位カードならではの特別なサービスといえます。
コンシェルジュサービスの内容
コンシェルジュサービスが対応してくれる分野は幅広く、またカードによってもサービス内容に若干の違いがあります。ここではコンシェルジュサービスのおもな内容について紹介していきます。
利用手数料は基本的に無料
コンシェルジュサービスの利用料金は基本的に無料です。
問い合わせ自体に手数料はかかりませんが、コンシェルジュサービスで予約してもらったレストランの飲食代やチケット代などは支払う必要があります。また、コンシェルジュサービスが利用できるカードの多くは、年会費が比較的高く設定されているので、利用には一定のコストが必要といえます。
コンシェルジュサービスでできること
コンシェルジュサービスは各種予約や商品の購入など、カードでの支払いが発生するリクエストについては基本的に応えてくれます。細々とした手続きを全て任せられるため、時間を節約できます。また、個人の力では実現できないような体験もコンシェルジュサービスは可能にしてくれるため、お金よりも時間や思い出を大切にしたいという方におすすめといえます。
ここからは、コンシェルジュサービスで対応してもらえるおもな内容について紹介していきます。
レストランの手配
コンシェルジュサービスでは、国内や海外のレストランの予約を代行してくれます。また、人数や希望の雰囲気を伝えれば、おすすめのお店を紹介してくれるサービスもあります。具体的なお店が決まっていない場合や土地勘のない地域でもスムーズにお店に入れる、とても便利なサービスといえます。
コンシェルジュサービスによっては、一見さんお断りのお店やなかなか予約の取れない人気店の席も確保してくれる場合もあります。
海外旅行プランの手配
「オーロラが見たい」「屋台でおいしいご飯を食べたい」といった抽象的な要望でも、コンシェルジュサービスは最適なプランを用意してくれます。普段とはちょっと違った旅行を、と考えている方はぜひ利用してみてください。
ホテルの予約
コンシェルジュサービスはホテルの予約代行も可能です。なかには、繁忙期のために自力でホテルを探せなかったとしても、コンシェルジュサービスに依頼すれば部屋を確保してくれるケースもあるようです。
航空券や新幹線チケットの用意
行き先や出発時間を伝えれば、新幹線や航空機のチケットも用意してくれます。また、急なフライトキャンセルなどでも柔軟に対応してくれます。時間がないときは重宝するサービスです。
カードについての質問にも対応
コンシェルジュサービスが付帯しているカードはサービス内容が豊富なことも多く、使い切れない方も少なくありません。コンシェルジュサービスはカードの質問についても答えてくれるので、自分の持っているカードで何ができるのか、一度聞いてみると新たな発見があるかもしれません。
人気のライブチケットを手に入れてくれるケースも
入手難度の高いライブチケットやコンサートチケットを手に入れてくれることもあるようです。どうしても行きたい公演がある場合は、問い合わせてみるといいでしょう。
探し物の調査
例えば、旅先で見かけたけれど名前のわからない商品や、映画の登場人物が身につけているブランド品などを購入できるお店を探してくれます。商品を確保してくれるコンシェルジュサービスもあります。品物だけでなく、探している料理が食べられるお店も見つけてくれることもあります。
旅先などでは時間の関係上、満足に買い物ができないことも少なくありませんから、そのような経験のある方にはうれしい特典です。
ゴルフ場の案内
コンシェルジュサービスは主要都市にあるゴルフ場の案内や手配も行ってくれます。接待やコンペティションの準備は何かと手間がかかりますから、ビジネスマンの方などはぜひ活用したいところです。
フラワーギフトの用意
フラワーギフトの用意も電話一本で可能です。深夜の依頼でもユーザーの希望の花束を届けてくれるため、急にプレゼントが必要になったときや知人に感謝の思いを伝えたいときなどに活躍してくれます。
東京ディズニーリゾートのラウンジが予約できるカードもある
公表されてはいませんが、「JCBザ・クラス」ではコンシェルジュサービスを通して、東京ディズニーリゾート内のアトラクションの専用ラウンジを予約できる場合があります。
JCBザ・クラスは国際ブランドのJCBが発行するインビテーション(招待)限定カードです。ラウンジが利用できるのはJCBがスポンサーとなっているアトラクション、「スターツアーズ」と「ニモ&フレンズ・シーライダー」の2つとなってます。
カード決済に関係のない依頼は対応不可の場合も
さまざまなリクエストに応えてくれるコンシェルジュサービスですが、カードによってはカード決済と関係のない依頼については応えてくれない可能性があります。あくまでもクレジットカードのサービスの一環であるということは覚えておいた方がいいでしょう。
コンシェルジュサービスの利用方法
ここまで、コンシェルジュサービスの内容について紹介してきました。ここからは、実際の利用方法について解説していきます。
コンシェルジュの頼み方
一般的に、コンシェルジュサービスへの依頼は電話で行います。LUXURY CARDのように直接コンシェルジュにつながるカードもあれば、担当者へ連絡するために自動音声のガイダンスに従う必要のあるカードもあります。
また、LUXURY CARDの上級カードである「Mastercard Black Card」や「Mastercard Gold Card」は、電話だけでなくeメールを通じてコンシェルジュに依頼することもできます。車内や屋内などで電話ができないときや、電話がつながりにくいときにうれしいサービスです。
ラグジュアリーカードについて詳しく知りたい方はこちら
⇒ラグジュアリーカードのコンシェルジュがスゴイ! 憧れの金属製カードの特典を徹底紹介
コンシェルジュの活用方法
「実際にはどんなシーンでコンシェルジュサービスが使えるの?」の思う方も少なくないでしょう。そのような方に向けて、以下でコンシェルジュサービスが活躍する例を2つ紹介したいと思います。
急な出張の手配
例えば、急な出張が決まって今すぐ出発しなければならないとき、コンシェルジュサービスが活躍します。出張には空港までの移動手段や、飛行機の手配、現地での宿泊先などさまざまな準備が必要となり、短時間で用意するのは簡単ではありません。
コンシェルジュサービスを活用すれば、それらの予約がコンシェルジュへの電話一本で済みます。空いた時間は資料の作成や身支度に使えます。突然の社命もそつなくこなすことができれば、周りからの評価もあがるかもしれません。
恋人への素敵なサプライズを演出
誕生日や記念日、あるいはプロポーズなど、人生の大切な局面を素敵に演出したいと思う方は多いでしょう。しかし、慣れないサプライズ演出は失敗の可能性もあります。そのようなときもコンシェルジュサービスを活用しましょう。
コンシェルジュは雰囲気の良いお店の手配からプレゼントの提案、当日のプランの相談にも乗ってくれます。経験豊富なコンシェルジュに任せれば、一層サプライズの成功に近づくでしょう。プランに不安のある方は、ぜひ一度相談してみてください。
コンシェルジュが使えるのはこんなカード
ここからは実際にコンシェルジュサービスが使えるカードについて、価格帯毎に定番のカードを紹介していきます。
基本はプラチナカード以上に付帯
コンシェルジュサービスが使えるカードは基本的にプラチナカード以上となります。

クレジットカードには格付け(ランク)があり、下位ランクから一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードに分かれます。このうちブラックカードは原則インビテーション(招待)限定ですが、プラチナカードは自分から申し込んで作れるカードも多くあります。
コンシェルジュサービスは招待限定のカードでしか使えないと思っている方もいるかもしれませんが、実は手の届く可能性のあるサービスでもあるのです。
プラチナカードの年会費は決して安くはありませんが、コンシェルジュに興味がある方は検討してみてください。
プラチナカードについて詳しく知りたい方はこちら
⇒ステータスの高いプラチナカードを選ぶ4つの基準とおすすめカード7選
【2万円台】MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 登録型リボ「楽Pay」による年会費優遇あり
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレスは年会費2万円で作れる、プラチナカードの中では比較的コスパのいい一枚です。
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレスのコンシェルジュサービス「プラチナ・コンシェルジュサービス」では、国内外のレストランの予約や海外のミュージカルチケットの手配などを行ってくれます。また、ギフトの相談や手配、旅先で買い忘れた商品の探索や購入も可能と、コンシェルジュのおもなサービスは一通り利用できます。
コンシェルジュサービス以外にも、世界1300ヵ所以上の空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」の入会が無料になる特典や、最高1億円の旅行傷害保険、レストランの所定コースメニューが実質半額になる「プラチナ・グルメセレクション」など豪華な特典が豊富にそろっています。
とりあえずプラチナカードを持ってみたい、という方におすすめのカードといえます。
【10万円超】アメックス プラチナ・カード
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- ボーナスポイント・パートナーズを利用すると還元率が最大10%(100円=10P)
アメックス プラチナ・カードはステータスと特典の質の高さで知られるアメックスが発行する、最上位クラスのカードです。
アメックス プラチナ・カードのコンシェルジュサービス「プラチナ・コンシェルジェ・デスク」では旅の準備やレストランの予約など、各種要望に応えてくれます。年会費は13万円と安くはありませんが、その分予約困難なお店やホテルを確保してくれることもあるようです。
そのほかにも、年間登録料や年間数十泊が必要となるホテルグループの上級会員資格が無条件で取得できたり、世界1200ヵ所の空港ラウンジが無料で利用できたりします。さらに、毎年のカード更新の際には国内の対象ホテルのペア宿泊券がもらえるなど、特典は充実。
ワンランク上の体験を味わいたいという方はぜひ検討してみてください。
【招待制】JCBザ・クラス
JCBザ・クラスは前述のとおり、JCBが発行するインビテーション(招待)限定のカードです。インビテーションが届く詳細な条件は公表されていませんが、原則としてJCBのプロパーカードで利用実績を積むことが必要です。
JCBザ・クラスの「ザ・クラス・コンシェルジュデスク」では旅の手配や予約、ゴルフ場の案内などさまざまなリクエストが可能です。さらに、東京ディズニーリゾート内のアトラクションの専用ラウンジも、コンシェルジュサービスを通して予約できます。
また、年に1回、豪華な品物や体験から好きな商品を選んで利用できる「ザ・クラス メンバーズ・セレクション」といった特典もあります。ほかにも、国内の厳選した有名レストランで所定のコースメニューを2名以上で予約すると1名分の料金が無料となる「グルメ・ベネフィット」も利用可能です。国内の主要空港のラウンジを無料で使える特典も付帯しています。
申し込みで発行できるプラチナカード
最後に、「実際にコンシェルジュが使えるプラチナカードが欲しい」という方に向けて、ここからはインビテーションが不要でコストも高くはない定番カードを紹介します。
Orico Card THE PLATINUM
Orico Card THE PLATINUM(オリコカード ザ プラチナ)
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
Orico Card THE PLATINUMは年会費が2万370円(税込)と、コンシェルジュが使えるプラチナカードでも最安水準である1枚です。
最高1億円の旅行保険が付帯するほか(海外旅行傷害保険は5000万円が自動付帯)、世界1100ヵ所を超える空港ラウンジを年間6回まで無料で使えるため旅行好きの方におすすめなカードの1枚といえます。さらに、国内外の宿泊施設やレジャー施設、スポーツや育児・介護サービスが優待価格で利用できる「Orico Clib Off」など、普段の生活で使える特典も豊富です。
できるだけコストを抑えてコンシェルジュを使いたい、という方は検討してみてください。
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 登録型リボ「楽Pay」による年会費優遇あり
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレスは年会費2万円のプラチナカードです。
先ほど説明した「プライオリティ・パス」の無料入会特典やコース料理が実質半額になる「プラチナ・グルメセレクション」のほかにも、一流ホテルや上質なダイニング、スパが優待価格で利用できる「スーペリア・エキスペリエンス」が利用可能です。
また、海外旅行の際に自宅から空港まで、あるいは空港から自宅まで無料で手荷物を宅配してもらえるサービスも利用できます。対象空港は成田国際空港や羽田空港、中部国際空港、関西国際空港の4つですが、何かと荷物が多くなりがちな海外旅行ではうれしいサービスといえるでしょう。
JCBプラチナ
JCBプラチナ
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
特徴
- 24時間365日利用可能な「プラチナ・コンシェルジュデスク」で旅行やレストランの予約、手配が簡単に
- 有名レストランで1名分が無料になる優待サービスや、世界中の空港ラウンジを無料で楽しめるプライオリティ・パス付き
- JCBゴールドのサービスも利用できる
- インターネット新規入会限定で最大19,500円分プレゼント(入会:2021/3/31まで)
- 3ヵ月分のスマリボ手数料実質0円キャンペーン(入会:2021/3/31まで)
- JCBスターメンバーズにより、利用金額に応じて、翌年のOki Dokiポイントが最大70%アップ。
JCBプラチナは日本発の国際ブランドであるJCBが発行するプラチナカードです。
最高1億円の旅行傷害保険が国内、海外ともに自動で付帯されるほか、購入品の破損などの損害を最高500万円まで補償してくれるショッピングガード保険もあるなど、手厚い補償内容が特徴です。
また、国内で人気の高いホテルや旅館に特別価格で宿泊できる「JCBプレミアムステイプラン」といった特典も利用できます。カードを使い続けていればさらに上位クラスのカードであるJCBザ・クラスへのインビテーションが届く可能性もあります。年会費も2万5000円と高くはない価格に設定されているため、特典やブラックカードのインビテーションが目的の方は選択肢の1つとなります。
TRUST CLUB プラチナ Visaカード
TRUST CLUB プラチナ Visaカードは年会費3万5000円で発行できるプラチナカードです。最高1億円の旅行保険が利用付帯するほか、プライオリティ・パスの上級会員資格が無料付帯、旅行の手配を行ってくれる「プラチナ旅行デスク」などトラベルサービスが充実しています。
さらに、プラチナ旅行デスクで50万円以上の海外旅行を申し込んだ場合、成田空港や関西国際空港のホテルに無料で前泊できるといった特典もあります。ほかにも対象レストランのコース料金が2名以上の予約で1名分無料に、6名以上の予約で2名分が無料になる特典「TRUST CLUBダイニングセレクション」も魅力の1つです。
三井住友カード プラチナ
三井住友カード プラチナ
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
新規ご入会&Vpassアプリログインで利用金額の20%キャッシュバック【最大12000円】
三井住友カード プラチナは年会費5万円で発行できるプラチナカードです。一般的にステータス性の高いとされる銀行系のカードで、最高1億円の旅行傷害保険が付帯するなど補償もしっかりしています。
プラチナ会員限定のイベントが開催されることもあり、過去には元宝塚歌劇団トップスターとのクルージングディナーなどが行われました。また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのカードラウンジの利用や首都圏を遊覧するヘリクルーズ、国内約10のホテルのスイートルームが50%OFFになる「プラチナホテルズ」となど特典内容も充実しています。
まとめ
- コンシェルジュサービスは秘書がつくようなサービス
- レストランの予約やチケットの手配などを代行してくれる
- サプライズ演出や品物の調査なども可能
- 基本はプラチナカード以上で利用可能
コンシェルジュサービスはステータスカードの代表的な特典ともいえる便利なサービスです。
基本はプラチナカードに付帯するサービスですが、プラチナカードの中には比較的低コストで作れるカードも少なくありません。時間や体験を大切にしたいという方、特別な日常を味わいたいという方はぜひ検討してみてください。