増税に伴いクレジットカードの還元率はどう変わる?おすすめカード4選

更新

キャッシュレス決済で増税をのりきる男性

お店で買い物をしていると目にする「2%還元」「5%還元」のポスターが気になりつつも、どうやったら還元を受けられるのかがよくわからないという方も意外と多いのではないでしょうか。

国が導入した「キャッシュレス・ポイント還元事業」(以下、ポイント還元事業)は、上手に活用すればとてもメリットが大きいです。ただ、2020年6月に終了する予定なので、気になっているならなるべく早めに利用を始めるのがおすすめです。

そこで、今回は「ポイント還元事業」を徹底活用し、消費税増税の負担を少しでも減らす方法について解説します。

※価格の表記に関して、特に指定があるもの以外は税抜き表記となっています。

今さら聞けない「ポイント還元事業」とは?

「ポイント還元事業」は増税前後での消費の平準化などを目的として、増税と同時にスタートした制度です。加盟店として登録されているお店にて、所定のキャッシュレス決済(クレジットカードや電子マネーなど)を利用して代金の支払いをすると、代金の2%または5%相当のポイント還元を受けられるものです。

還元率は以下のように決められています。

2%還元 5%還元
フランチャイズチェーン/ガソリンスタンド 中小・小規模事業者

例えば月に税込3万円の支払いをキャッシュレス決済にした場合、還元されるポイントは以下のとおりです(ポイントは消費税込みの金額をもとに計算されます)。

2%還元 5%還元
3万円×2%=600円相当 3万円×5%=1500円相当

3大メガバンクの定期預金の金利は0.01%なので(2020年2月11日現在)、100万円を1年間預けても100円しか利息はつきません。このようなことを踏まえると、これでも十分大きなメリットではないでしょうか。

なお、「ポイント還元事業」は実店舗でしか利用できないと思っている方もいるかもしれませんが、Amazonや楽天などECサイトでも利用できるお店があります。

クレジットカードでポイント還元を受けるためにはどうすればいい?

経済産業省が公開した「【ポイント還元事業】店舗の種類別の登録状況と利用状況」によると、2020年2月1日時点において、キャッシュレス決済の手段のうち63%がクレジットカードで占められています。コード決済が盛んにキャンペーンを行っていても、まだまだクレジットカードの方が身近であるということでしょうか。

ただ、全てのクレジットカードが「ポイント還元事業」の対象ではありませんし、全てのお店で還元を受けられるわけではありません。そこで、対象となるクレジットカードと加盟店の探し方を以下で解説します。

ポイント還元の対象となるクレジットカードの調べ方

「ポイント還元事業」の公式サイトにて、「主要なキャッシュレス決済サービス」として紹介されているクレジットカードの一覧は以下のとおりです。

発行会社名 カード名
株式会社イオン銀行 イオンカード
株式会社NTTドコモ dカード
株式会社オリエントコーポレーション オリコカード
株式会社クレディセゾン セゾンカード
株式会社ジェーシービーおよびJCBグループ JCBカード
株式会社ジャックス ジャックスカード
株式会社トヨタファイナンス TS CUBIC CARD
三菱UFJニコス株式会社およびフランチャイジー各社 MUFGカード
DCカード
NICOSカード
三井住友カード株式会社 三井住友カード/三井住友マスターカード
ユーシーカード株式会社 UCカード
楽天カード株式会社 楽天カード
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド アメリカン・エキスプレス・カード

ポイント還元の対象となるクレジットカードは上記以外にもたくさんあります。たいていのカードは該当していると考えてよいです。対象となっているクレジットカードは「ポイント還元事業」の公式サイトにて、以下のいずれかの方法で調べることができます。

ただし、発行会社名検索の場合、カード名で検索すると表示されないことがあります。例えば株式会社ジャックスが発行する「REX CARD」は「ポイント還元事業」の対象ですが、「REX CARD」や「レックスカード」で検索しても表示されません。そのようなときはクレジットカード番号から探すのがおすすめです。先頭の6ケタを入力すればすぐにわかります。

また、調べたいカードの公式サイトを見る方法もおすすめです。対象カードの場合、サイト内の目立つところに対象であると書かれていることが多いです。

「ポイント還元事業」の対象となる加盟店の探し方

「ポイント還元事業」の対象となる加盟店(実店舗)は、以下の3つの方法で探すことができます。

公式サイトでは郵便番号や店舗名、決済手段などで絞り込みを行って調べることができます。また、公式の「ポイント還元対象店舗検索アプリ」を利用すると、現在地から近いお店を探すことができて便利です。新たに加盟店となるところもあるので、定期的にチェックするのがおすすめです。

「ポイント還元事業」を利用するうえでの注意点

「ポイント還元事業」を利用するうえでは事前に知っておくべき点がいくつかあります。それらを以下で解説します。

還元されるタイミングや還元方法

ポイントが還元される方法は以下の4通りです。これまで便宜上「ポイント還元」という言葉で統一してきましたが、実際はその場で値引きされる場合や振り込みされる場合もあります。

  • 後日、まとめてポイント付与
  • 後日、ポイント相当額を請求額から相殺
  • 後日、口座にポイント相当額を振り込み
  • 購入時にその場で即時還元

ポイントが還元されたかどうかを知りたい場合はレシートやコード決済アプリの支払い完了画面、クレジットカードの明細書などを確認してください。

また、利用する決済手段のポイント還元のタイミングはあらかじめ把握しておきましょう(その決済手段の公式サイトに説明があります)。決済手段によってそれぞれ違います。

付与されるポイントには上限がある

ポイント還元事業で還元されるポイントには、決済手段ごとに以下のような上限が定められています。

クレジットカードの限度額を気にする男性
決済手段 還元の上限
JCB CARD W 1万5000ポイント/月
楽天カード 1万5000ポイント/月
Orico Card THE POINT 1万5000ポイント/月
Suica 1000ポイント/チャージ(※)
PASMO 2万ポイント/3ヶ月
楽天Edy 2500ポイント/決済
PayPay 2万5000ポイント/月
楽天ペイ 2万5000ポイント/決済

(※)1回のチャージ上限額(2万円)を全て5%還元の店舗で利用した場合。チャージしただけではポイント還元は受けられません。

クレジットカードは通常、月間で1万5000ポイントが上限とされています。電子マネーやコード決済については月間の上限ではなく、1回の決済あたりの上限が決められているものもあります

なお後述しますが、楽天カードや楽天Edy、楽天ペイの場合はSPU(スーパーポイントアッププログラム)を活用すれば、実質の還元率を上げることができます。

事前準備が必要なものがある

決済手段の中には、あらかじめ登録しておくことが必要になるものもあります

例えば株式会社オリエントコーポレーションが発行するクレジットカードは「オリコポイントゲートウェイ」で登録することが必要です。また、交通系電子マネーのSuica、PASMO、manaca、ICOCAはいずれも指定されたWebサイトへの登録(ICOCAは自動券売機でも可)が必要になります。

登録を必要とする決済手段はあまり多くありませんが、登録をしていないといくら利用しても還元を受けられませんので、必ず事前に確認しておきましょう。

高還元率が狙える! おすすめクレジットカード4選

せっかくポイント還元事業を利用するなら還元率の高いクレジットカードで支払って、ポイントの2重取りをするのがおすすめです。ここではポイント還元事業の対象であり、かつ還元率が高いカードを4枚紹介します。

なお、それぞれのカードについては以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はこちらをご覧ください。

カード名 年会費 還元率 備考
JCB CARD W 無料 1% 39歳まで入会可
楽天カード 無料 1% 楽天グループのサービスを利用するとさらに還元率がアップ
Orico Card THE POINT 無料 1% 入会後、6ヶ月はキャンペーンで還元率が2倍にアップ
TOKYU CARD ClubQ JMB 1000円 0.5% キャッシュレス還元の上限が月5万円相当

JCB CARD W

JCB CARD W

JCB CARD W
還元率 1.0%
年会費 無料
発行スピード 最短3営業日
国際ブランド
  • JCB
電子マネー
  • QUICPay
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
お得なキャンペーン情報
  1. 入会後3ヶ月はポイント4倍(2020年7月31日まで)
  2. Amazon.co.jpの利用でポイントが10倍(2020年7月31日まで)
  3. インターネット新規入会で最大11,500円分プレゼント!(2020年9月30日まで)

JCB CARD Wは39歳以下の方が申し込める年会費無料のクレジットカードです。

ショッピングでの利用1000円(税込)につき2ポイントが貯まり、かつ「JCBオリジナルシリーズパートナー」(ポイントアップ対象店)での買い物や「Oki Dokiランド」を経由して買い物をすると、最大でポイントが20倍になります。利用の仕方次第でポイントをたくさん貯めることができるカードです。

楽天カード

楽天カード

楽天カード
還元率 1.0%※1
年会費 無料※2
発行スピード 1週間〜10日
国際ブランド
  • VISA
  • Mastercard
  • JCB
  • American Express
電子マネー
  • 楽天Edy
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
お得なキャンペーン情報
  1. 入会と「楽天e-NAVI」への登録で、2000ポイントプレゼント
  2. カード申込翌月末までにカードショッピング1回以上の利用で、3000ポイント(期間限定ポイント)プレゼント
  1. 楽天グループのサービスでの利用で2倍〜最大16倍※SPU(スーパーポイントアッププログラム)により、さまざまな条件あり
  2. 家族カード年会費:無料

楽天カードは楽天グループのカードで年会費は無料、基本の還元率は1%です。

先述した「楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)」とは、楽天銀行や楽天証券、楽天モバイルなど楽天グループの他のサービスを利用していると、ポイントが最大で14倍(一般カードの場合)までアップするシステムです。そのため、楽天市場での買い物が多い方ならぜひ持っておきたいカードといえます。

Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINT(Mastercard)

オリコカード
還元率 1.0~2.0%
年会費 無料
発行スピード 最短8営業日
国際ブランド
  • Mastercard
  • JCB
電子マネー
  • iD
  • QUICPay
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
お得なキャンペーン情報
  1. 新規入会で1000ポイントプレゼント
  2. Start THE POINTキャンペーン参加で最大7000円相当のポイントプレゼント
  3. 入会後6ヶ月はポイント2倍

Orico Card THE POINTも他のカードと同様に年会費は無料で、基本の還元率は1%です。

ただし、入会から6ヶ月間は還元率が2倍になります。また、「オリコモール」を経由して買い物をすると店舗ごとのポイントが加算されるだけでなく、さらに0.5%が特別加算されるので、使い方次第でポイントがどんどん貯まります。

TOKYU CARD ClubQ JMB

TOKYU CARD ClubQ JMB

TOKYU CARD ClubQ JMB
還元率 0.5%~※1
年会費 1000円※2
発行スピード
国際ブランド
  • VISA
  • Mastercard
電子マネー
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード
お得なキャンペーン情報
  • 新規入会で1000ポイント & ショッピング利用などで最大8500ポイントプレゼント(2020年3月12日~5月10日)
  1. 東急百貨店では最大10%
  2. 初年度無料

TOKYU CARD ClubQ JMBはJMB(JALマイレージバンク)機能の付いた東急カードです。PASMO付きのカードも選べます。

先述のとおり、クレジットカード決済の還元は月間で1万5000円相当に設定されているものが多いですが、TOKYU CARD ClubQ JMBは5万円相当とかなり高めの設定となっています。

クレカとの併用がおすすめ! その他のキャッシュレス決済手段

キャッシュレス決済はクレジットカード以外にもあります。クレジットカードと併用することが可能なものも多いので、より高い還元を受けたい場合は組み合わせてみてください。

コード決済

PayPayや楽天ペイ、d払いなどのコード決済は支払いに利用するとポイントが貯まります。チャージの方法としてクレジットカードを利用すると、コード決済サービスのポイントとクレジットカードのポイント、さらに国のポイントで3重取りができます。

例えば楽天ペイは200円につき1ポイント(0.5%)が付与されるので、楽天ペイの支払いに楽天カード(1%)を登録して2%還元のお店で利用すると、合計で3.5%の還元となります。

電子マネー

Suica、nanaco、楽天Edyなどの電子マネーもコード決済と同様に、支払いに利用するとポイントが貯まります。

例えばnanacoでは200円につき1ポイントが付与されるので、nanacoのチャージにクレジットカードを利用すれば、楽天ペイの例と同様にポイントの3重取りができます。ただし、電子マネーへのチャージはポイント付与の対象外となっているクレジットカードもあるので注意が必要です。

デビットカード

銀行口座から即時に代金が引き落とされるデビットカードにも、ポイントが貯まるものがあります。

ただし、ポイントを3重取りすることはできませんし、還元率が低めに設定されていることが多いです。

クレジットカードとデビットカードを比較する男女

プリペイドカード

「au WALLETプリペイドカード」や「Kyash」など、支払いに利用するとポイントが付与されるプリペイドカードがあります。Kyashは還元率が1%と高めに設定されています。

コード決済や電子マネーの利用代金の決済にKyashを登録し、Kyashの利用代金をクレジットカードで支払うとさらにポイントが貯まります。還元率を最大化したい場合はKyashの活用を検討してみてください。

まとめ

  • 「ポイント還元事業」では、加盟店で所定のキャッシュレス決済で支払いをすると2%または5%の還元を受けられる。実店舗のみならず、ECサイトも対象
  • ポイント還元には上限が設けられている。また、事前に登録しないとポイント付与の対象にならないものがあるので注意が必要
  • 還元率をできるだけ高めたいなら、クレジットカードを上手に活用するのがおすすめ。コード決済や電子マネーを組み合わせればより還元率が高くなる