目次
無職でもクレジットカードが欲しい!審査不要・自分名義のデビットカードとは?
毎日の生活を便利にしてくれるクレジットカードですが、申込みには一定の条件があります。
そもそもクレジットカードは、カード会社が規定する審査に通過した方にだけ発行されるもの。申し込み時の条件には、とくに「年収いくら以上」と記されてはいないものの、一般的に無職の方がクレジットカードを作るのは難しいと言われています。
「今は定職に就いていないけれど、クレジットカードを作りたい…」
そんな方におすすめしたいのが、デビットカードです。デビットカードであれば、無職であるかどうかに関係なくカードを作ることができるんですよ。
デビットカードとは一体どんなカードなのか、一緒に見ていきましょう。
デビットカードとは?クレジットカードと何が違う?
デビットカードとは、かんたんに言うと即時決済カードです。デビットカードを使って買い物をすると、支払い金額が即時に指定銀行口座から引き落とされます。
クレジットカードと大きく違う点は、利用料金の引き落としのタイミングです。クレジットカードはあとから請求がきますが、デビットカードの利用料金は、銀行の口座残高からその都度引き落とされます。口座にある分の金額しか使えないため、「来月のカードの請求額、いくらだろう?」とおびえる必要もありません。
申し込み時に審査がない、使いすぎる心配がない、審査家計簿代わりとして使えるといった利便性の高さから、発行枚数は増加傾向にあります。
■ クレジットカードとデビットカードの違い
クレジットカード | デビットカード | |
---|---|---|
支払い | 後払い | 利用のたび銀行口座 から引き落とし |
審査 | あり | なし |
入会 条件 |
18歳以上 原則高校生不可 |
15歳以上 中学生不可 |
支払 回数 |
1回~複数回 リボ払い |
1回のみ |
デビットカードには、大きくわけて次の2種類があります。
デビットカードの種類
- 国際ブランドデビット
- J-Debit(ジェイデビット)
- 国際ブランドデビット
VISAやJCBといった国際的なクレジットカードブランドが提供しているカード。
国際ブランドのデビットカードは、VISAやJCBのクレジットカードを使えるお店であればどこでも使用できます。インターネットショッピングや海外旅行などの際にも便利です。
- J-Debit(ジェイデビット)
日本独自で発展したデビットカード。対応している銀行に口座を持っている方であれば、新たな申し込みをせず既存のキャッシュカードですぐに利用できる点が魅力です。
しかし日本国内の限られた加盟店でしか利用できないことに加え、使える時間帯に制限があります。
また、オンラインショッピングの決済には対応していないことから、国際ブランドのデビットカードに比べると使い勝手は劣ると言えるでしょう。
デビットカードのメリット
デビットカードには、おもに次のようなメリットがあります。
デビットカードを利用するメリット
- 審査がないため、気軽に申し込める
- 口座に残高がないと使えないため、使いすぎる心配がない
- 自分名義のカードを作れる
- ポイントが貯まったり、キャッシュバック付きのカードもある
大きな特徴は、利用にあたっての審査がないこと。無職の方であっても、銀行口座を持っていればデビットカードを作ることができます。
また、支払い金額が即時に銀行口座から引き落とされるデビットカードは、口座残高がゼロになればそれ以上は使うことができません。クレジットカードと異なり、使い過ぎを防げるのは安心できるポイントですね。
ちなみに、デビットカードのデザインはクレジットカードと大差ありません。「デビットカードって、なんかダサくない…?」と思っている方も、戸惑うことなく使えるはずですよ。
デビットカードの作り方
VISAやJCBなどの国際ブランドのデビットカードは、提携金融機関に申し込みをすることで作ることができます。
すでに口座を持っている場合は、お手持ちのキャッシュカードを、デビット機能付きのものに切り替える手続きが必要です。口座を持っていない場合は、新しく銀行口座を開設する必要があります。
J–Debit(ジェイデビット)の場合、基本的には普通預金等のキャッシュカードに自動的にデビットカードの機能が付与されています。つまり、わざわざカードを作らなくても、手持ちのキャッシュカードをデビットカードとして利用できるのです。
クレジットカードは無職だと作れない?
無職の方にとっては、クレジットカードよりもデビットカードの方が作りやすく、メリットが大きいと言えます。
それでも「やっぱりクレジットカードが欲しいなあ…」と考える方もいるはず。
ここからは、そもそもなぜ無職だとクレジットカードが作ることができないのか解説していきます。
無職がクレジットカードを作ることができない理由は、ずばり定期的な収入、つまり返済能力がないからです。
銀行口座から利用額が即座に引き落とされるデビットカードとは異なり、クレジットカードはあとから請求が来ます。利用者がカード会社にお金を支払うまでの間、利用者は一時的にクレジットカード会社に買い物の支払い代金を立て替えてもらっているのです。
クレジットカード会社は、立て替え代金を回収できなければ損をしてしまいます。損をしないためには、しっかり返済してくれる人だけにクレジットカードを使ってもらうことが大事。しっかり返済してくれる人かどうか、審査で判断しているのです。
もちろん、貯金がたくさんあれば返済には困らないかもしれません。しかし、クレジットカードの審査では定期的な収入がどれくらいあるかが重視されるため、いくら預金があっても、無職である限り審査に通ることは難しいでしょう。
一方で、家族に扶養されている無職の学生・主婦は審査に通る可能性があります。親や配偶者に定期的な収入があれば、そのお金でクレジットカードの使用代金を返済できるからです。
ただし、親や配偶者も無職で収入がない場合はこの限りではありません。返済能力がないと判断されれば、当然審査に通ることはできないと理解しておきましょう。
クレジットカードの審査のしくみ~無職がチェックされるポイントとは
審査のときには信用情機関の情報を見られる
クレジットカードの審査では、信用情報機関に登録されている情報をもれなくチェックされます。
- 信用情報機関とは?
-
あなたがお金を借りたときの記録、何らかのローンを申し込んだり、支払ったりしたときの記録などが記された機関のこと。クレジットカード会社は、信用情報機関の情報を見て、「この人にはクレジットカードを発行しても大丈夫かどうか」を確認します。
定期的な収入があったとしても、それ以上に借入金があって返済に追われている状況では、返済が滞る可能性があると判断されてしまいます。そうなると、審査に通らないこともあります。
また、過去に返済が遅れたり、自己破産をしたりしている場合は、その履歴が信用情報に残っています。このような場合も、「きちんと返済してくれない人物だ」と判断され、審査に通らない可能性があります。
ただし、信用情報機関に記録されている情報は、ある程度の年月が経てば削除されます。一度審査に通らなかった場合でも、数年後に再び申し込むと審査に通る可能性はあります。
クレジットカードの簡単な作り方?甘~い言葉にご用心
webサイトのなかには、普通ならカード会社の審査を通らないような状況でもクレジットカードを作れるという、裏技のようなものを紹介しているページがあります。
クレジットカードの審査に通るかどうか不安な方にとっては、このような裏技はとても魅力的ですよね。しかし、裏技を使ってクレジットカードを作ろうとすることは、のちのち大きなトラブルを招きかねません。
冒頭でお伝えした通り、無職の方の場合、審査に通る可能性は極めて低いため、デビットカードを申し込むのが無難な選択。ぜひあなたの収支の範囲内で、カードを活用してくださいね。
まとめ
- 無職の方は、クレジットカードの審査に通らない可能性が高い
- 無職の方には、クレジットカードとほぼ同機能を持つデビットカードがおすすめ
- 無職であっても、15歳以上かつ銀行口座を持っていればデビットカードを作れる