目次
ロードサービス付帯のクレジットカードを持つ3つのメリット
ロードサービス機能搭載のクレジットカードが1枚あれば便利なのはもちろんですが、具体的なメリットはおもに以下の3点です。
- 年会費無料~格安で車のトラブルに対応してもらえる
- ガソリン代値引きなどの特典が付くことも
- ETCカードも発行できる
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
年会費無料~格安で車のトラブルに対応してもらえる
まず、ロードサービスを受けるための3つの方法を紹介します。
- ロードサービス付帯の自動車保険に入会
- JAF、JRSなどの専用ロードサービスに入会
- ロードサービス付帯のクレジットカードを発行
簡単な違いとして、自動車保険は車にかかるもの、JAFなどの専用ロードサービスは人にかかるものです。一方、クレジットカード付帯のロードサービスは、カードによって補償対象は変わります。
また、JAFやJRSといったロードサービスでは入会金や年会費が発生しますが、自動車保険とクレジットカードには、無料でロードサービスが付帯する場合があります。
車を持っている方は、自動車保険にも入っている場合が多く、ロードサービスが付帯している場合は、それで十分だと思われるかもしれません。また、JAFなどの専用ロードサービスに入っている場合も、わざわざロードサービス付帯のクレジットカードを発行する必要はないと思われるかもしれません。
ですが、クレジットカード付帯のロードサービスは多くのものが無料~格安でサービスを受けることができます。
ロードサービスに入会していない方はもちろん、自動車保険付帯もしくはJAFなどのロードサービスに入会している方でも、無料~格安でロードサービスを受けることのできるクレジットカードを発行しておくことは有用です。
ガソリン代値引きなどの特典が付くことも
ロードサービス付帯のクレジットカードの中には、ガソリン代値引きなどの特典を受けられるものがあります。

本記事でご紹介するクレジットカードには、ロードサービスを付帯できるのはもちろん、ガソリン代値引きやレンタカー優待などの、ドライバーにうれしいサービスが付加されているので、ぜひ参考にしてください。
ETCカードも発行できる
クレジットカードを発行することで、ETCカードも発行をすることができます。ETCカードはクレジットカードに紐づけをされるカードのため、ETCカードを発行したいならば、クレジットカードを発行する必要があります(ETCパーソナルカードを除く)。
ETCカードは、高速料金所をノンストップで通行できるほか、ETC割引を受けることができ、ドライバーとしてはぜひ持っておきたいカードです。
また、ETC機能とロードサービスを一枚にまとめたクレジットカードもあります。
カードを持ち過ぎたくない、カードケースをすっきりさせたい方にとっては便利なカードだといえるでしょう。
当記事ではロードサービスについてはもちろん、ETCカードについても触れてクレジットカードを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ロードサービス付帯のクレジットカードを選ぶ4つのポイント
どのクレジットカードを選ぶか迷っているときは、普段走行するルートや、カードの年会費、ポイント還元など、さまざまな角度からカード内容を詳しく検討してみるのが良いでしょう。
クレジットカードの利用頻度で年会費無料か有料かを選ぶ
レジャーや通勤、通学、あるいは業務で使用するなど、車の利用目的はさまざまです。日頃乗車するルートをどのくらいの頻度で利用するかにより、年会費無料のカードにするかそうでないカードにするかを、入会前に検討しておくのが良いでしょう。
中には初年度のみ無料で、2年目以降年会費が発生するカードがありますが、一定の利用額を満たせば次年度以降無料になるなどの特典もあるので要チェックです。
また、年会費の他に、ロードサービスの入会費用がかかることもあります。
完全無料でクレジットカード付帯のロードサービスを受けたい場合は、年会費無料かつロードサービス入会費無料のカードを選びましょう。
アフターフォローの有無を確認
レッカーサービスやキー閉じ込み、バッテリージャンピングやガス欠時の給油などのトラブルに対応する通常ロードサービスに加え、緊急宿泊費用サポートや帰宅費用サポートなど、トラブル後のアフターフォローをサービス対象とするカードもあります。入会検討時に内容をよく確認しておくのが良いでしょう。
いつも利用するガソリンスタンドで割引を受けられるか
ENEOS、出光、昭和シェル、コスモ石油など、走行途中に立ち寄るガソリンスタンドでは、カード会員であればガソリン代値引きなどの優待が適用されるサービスがあります。

ガソリン代値引きはポイントサービスなどと同様、クレジットカードならではの特徴ともいえるものです。日常の走行ルートで利用するガソリンスタンドを確認の上、優待サービスを受けられる種類のクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
バイク(原付、二輪車など)やレンタカーの補償は対象か
日常で二輪や原付をよく利用する場合、また普段の行動範囲が広い場合などは、クレジットカード入会の際、バイク、レンタカーがロードサービスの対象となるかも要確認事項です。
例えばレッカーサービスが50kmまで無料で利用できるCLUB AJカードは、バイクも補償対象としています。
おすすめのロードサービス付きクレジットカード6選
ロードサービスがあれば安心なドライバーが、手元に持つべきおすすめのクレジットカードをご紹介します。
クレジットカード名 | 年会費 | ロードサービス | ETC | 還元率 |
---|---|---|---|---|
ENEOSカード | 1250円 | 自動付帯 | 無料 | 最大3.0% |
CLUB AJカード | 2000円 | 自動付帯 | 無料 | 0.5~1.0% |
出光カードまいどプラス | 無料 | 年間750円 | 無料 | 0.5% |
ROUTE2000 | 2000円 | 自動付帯 | 無料 | 0.5〜1.5% |
ロードサービスVISAカード | 2000円 | 自動付帯 | 初年度無料/2年目以降500円 | 0.5~1.0% |
JCB CARD W | 無料 | 月々200円 | 無料 | 1.0% |
それでは、基本情報に加えてロードサービスやガソリン代値引きなどにおける、それぞれのクレジットカードの特色を順に見ていきましょう。
ENEOSカード
レッカーサービスは10kmまで無料、キー閉じ込みやバッテリー上がりなどの路上修理は30分以内であれば無料です。また落輪時の引き上げ作業も、落差1m以内でタイヤ1本までであれば30分以内の作業で無料となります。
ただし、年間に利用するロードサービスが3回目以降の場合は出動費用実費が発生するので注意しましょう。なお全国約1000ヶ所のオリックスのレンタカーネットワークで10%OFFの優待が受けられます。
また、ガソリン値引きなどのサービスも受けることができます。
ENEOSカードCはガソリン・軽油が最大7円/L引きになります。ENEOSカードPの場合は値引きではなくポイントが貯まっていき、ENEOSを利用すれば、最大3%ポイント還元されます。ENEOSカードSは、値引きとポイント両方の特典が利用でき、ガソリン・軽油ならいつでも2円/L引き、利用1000円ごとに6ポイントを得ることができます。
なお、アフターフォローサービスは特についていません。
CLUB AJカード
CLUB AJカード(クラブエージェ―カード)
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 次年度以降条件付無料
約1600社の二輪車販売店が所属する全国オートバイ協同組合連合会が提携先となり、ロードサービスを提供しているのがCLUB AJカードです。
無料レッカーサービスは50kmまで適用となります。またバイクやレンタカー、また自分以外が運転する車でもロードサービスの対象となります。
カギ開けなどの路上で対応可能な30分程度の軽修理であれば、無料でサービスを受けることができます。
さらに、アフターフォローサービスも充実しています。
100km以上遠方でのトラブルの場合、以下サービスのうちいずれかを受けることができます。
- 1万5000円(1名につき)まで宿泊費負担サービス
- 修理完了後の自宅までの搬送料金最高5万円まで負担サービス
- 当日、または翌日の代替帰宅費用最高2万円まで負担サービス
また会員限定の優待サービス「J’s コンシェル」では、ガソリン代値引きやレンタカーが12~50%OFFになるなどの魅力的な特典もあります。なお前年度のカードショッピング利用合計額が10万円以上の場合、次年度の年会費は無料となります。
出光カードまいどプラス
出光カードまいどプラス
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
750円の特別年会費でロードサービスを利用できますが、プラスポイント850ポイントで1年分(1名)のロードサービス年会費と交換できます。
全国約8315ヵ所のネットワークがあり、30分以内で対処可能な応急処置およびレッカーでのけん引10kmまでが無料です。また通常のガソリン・軽油割引に加え、Web明細登録で毎年4/11~5/10の期間に3円/L値引きになります(合計100Lまで)。
アフターサービスもプラスしたい場合は、年会費1500円(1650ポイント)で出光スーパーロードサービスに入ることもできます。
1万円(税込)まで無料のレンタカーサポート、2万円(税込)まで無料の帰宅費用サポート、1万5000円(税込)まで無料の宿泊サポートなどが受けられます。
なお、カード年会費は永久無料で、国際ブランドにアメリカン・エキスプレスを選択できます。
ROUTE2000
ROUTE2000
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- ワンダフルプレゼント21(ワンダフルコース選択時)
※お油割くんコース選択時はポイントサービスの対象外
付帯される「CFスーパーロードサービス」は、JRS提供のサービスで、拠点は全国で約8400ヵ所となります。15km無料のレッカーサービスや、カギ開けなどの路上修理の他、車が自走不能の場合はレンタカー手配や緊急宿泊費用サポートなどの各種アフターフォローサービスを提供しています。
また、キャッシュバックサービスの「お油割くんコース」を利用することで、カード利用金額に応じてガソリン代や高速道路利用代金がキャッシュバックされます。
ロードサービスVISAカード
ロードサービスVISAカードは、ガソリン値引きなどはありませんが、アフターサービスを含めた各種ロードサービスが自動付帯されます。自走不能の場合は帰宅・宿泊費用をサポートしてくれます。
拠点数は約9600ヵ所で、レッカーサービスは15kmまで無料、またカギ開けなどの応急処置も受けることができます。
また、ETCカードの年会費は2年目以降有料ですが、前年度に1回以上ETC利用請求があれば無料です。
JCB CARD W
JCB CARD W
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
特徴
- 提携店舗での利用で還元率大幅アップ。アマゾン2.2倍、スターバックス5.5倍、セブンイレブン2倍
- 39歳以下が申し込めるWEB入会限定カード
- 利用付帯の海外旅行保険付き
- 先着75,000名様にAmazonプライムギフトコード3ヶ月分プレゼント(2021/3/31入会分まで)
- Amazon.co.jpで利用すると30%キャッシュバック(2021/3/31入会分まで)
- 新規入会後3カ月間ポイント4倍(2021/3/31入会分まで)
- 新規入会&条件クリアで最大8,000円分プレゼント(20213/31入会分まで)
- セブンイレブン利用で5%ポイント還元(2021/1/31利用分まで)
日本発の国際ブランドJCBのオリジナルカードで、申し込み対象は18歳~39歳ですが、40歳以降も年会費無料のまま継続できます。
充実したポイントプログラムを備え、昭和シェル石油の利用でポイント2倍、オリックスレンタカーの利用でポイント5倍が付与されます。入会金300円、月々200円で各種ロードサービスを利用でき、レンタカーや友人の車でもサービスの利用が可能です。
ロードサービスの内容として、レッカー搬送は15kmまで無料で、現場での応急対応サービスもあります。アフターサービスなどは特にありませんが、全国8500の拠点からすぐに駆けつけてくれるので安心です。
自動車保険と比較! クレジットカード付帯のロードサービスがおすすめな理由
続いて自動車保険と比較した場合の、クレジットカード付帯のロードサービスの特徴を解説していきましょう。結論からいえば、自動車保険のロードサービスにおける不便や不足な箇所を、クレジットカード付帯のロードサービスで補うのがおすすめということになります。
自動車保険よりもクレジットカード付帯のロードサービスの方が格安
自動車保険は相手がある事故の場合、対人補償だけでなく相手の車や建物などの対物補償も適用されますが、その分アフターフォローサービスについては限定される場合があります。
例えばセットで追加する車両保険に特約としてアフターフォローサービスが含まれていたりすることで、入会時の検討や手続きに時間を要するケースがあります。
その分、上記に挙げたカードをはじめとする各種クレジットカードでは、アフターフォローを含めたロードサービスに満遍なく対応する数々の種類があり、一般カードであれば年会費も無料もしくは割安となるのでお得といえます。
コスパ最強!自動車保険とロードサービス付帯のクレジットカードの組合せ
上記に加えて、ロードサービス付帯のクレジットカードにはガソリン値引きやキャッシュバック、ポイント還元などの多くの特典が付与されています。
以上のことから、事故の際の対人や対物を補償する自動車保険に、ロードサービス付帯のクレジットカードを付け加えておくことが、コスパの面などから考えて家計にやさしくよりお得な方法といえるでしょう。
ロードサービス付帯のクレジットカードと他のロードサービスとの違い
最後に自動車保険付帯のロードサービス、ロードサービス専門のJAFやJRSのロードサービス内容を簡単にまとめておきましょう。ロードサービス付帯のクレジットカードとは性質を異にしますが、それぞれに独自の特徴やメリットを備えています。
自動車保険付帯ロードサービスの補償と費用
上述のように、自動車保険付帯のロードサービスはレッカーサービスや現場対応サービスなどに限定される場合があります。ロードサービス自体は無料で付加されるものもありますが、もちろん対人や対物補償が基本となるので、保険料は全体で数万~十数万前後に上ります。
「JAF」「JRS」の補償と費用
JAF(日本自動車連盟)、JRS(日本ロードサービス株式会社)は、各々独自のサービス内容を持っています。クレジットカードのような機能はありませんが、ロードサービスの内容はそれぞれに充実しているので、機会があれば検討してみてください。
「JAF」の補償と費用
JAFでは通常のロードサービスに加え、雪道でのスタックや、異音異臭による路上での点検作業など幅広い「不測の事態」に無料で対応しています。またバイクや電気自動車、ハイブリッドカー、燃料電池自動車も対応車種です。
車両ではなく個人または法人が入会対象となります。個人会員の場合入会金2000円、年会費4000円。ただしクレジット払いの場合は入会金が1500円となり、また2年分、3年分、5年分を一括で支払うと入会金が割安になります(5年分一括払では入会金無料)。
「JRS」の補償と費用
JRSでは会員制ロードサービスに入会することで、各種ロードサービスを無料で利用できます。入会するとJRSカードが発行され、基本カードは入会金0円、年会費1800円(税込)です。さらにレンタカーサービス、緊急宿泊費用および帰宅費用サポート、緊急連絡サービスの各種アフターサービスも無料で利用できます。
なお基本カードのほかに、入会金や発行料が発生しますが、WAON機能搭載の「JRS WAONカード」、ライダーズクラブ「Club-WIND'S」との提携で特典が受けられるJRS Club-WIND'Sカードがあります。
クレジットカード付帯ロードサービスの補償と費用
クレジットカード付帯のロードサービスは、これまで述べてきたように、発行元のガソリン値引きや各種優待サービスが受けられるのが大きなメリットです。ロードサービスが有料のカードもありますが、ポイント還元やキャッシュバックなどで採算がとれる面を持つのが特長といえるでしょう。
まとめ
ロードサービス付帯のクレジットカードは、JAFなどに加入していなくてもサービスが受けられ、ポイント還元やガソリン代が安くなるなど、多くのメリットがあります。
ロードサービス利用を検討する際は、自分のライフスタイルをよく吟味したうえで、フィットすると思われるサービスの組み合わせを選択すると良いでしょう。