セブン-イレブンでのクレジットカード活用法
セブン-イレブンはすべての国際ブランドに対応しているので、限度額を超えている、破損しているなどカードそのものに問題がなければどのカードでも使えます。ここではまず、セブン-イレブンでクレジットカードを積極的に活用するなら知っておきたいことを解説します。
クレジットカードで支払うメリット
クレジットカードで支払うことには、おもに以下のようなメリットがあります。

- ポイントが貯まる
- 現金を使わなくて済む
- 自動的に記録が残る
コンビニでの1回の支払いは少額であっても、利用する機会が多ければ、総額ではまとまった金額になります。
例えば、勤務中の昼食をいつもセブン-イレブンで購入しているとします。
1回700円、ひと月の勤務日数が20日なら月間で1万4000円なので、還元率が1.0%のカードなら140円相当のポイントが貯まります。年間では1680円相当です。このように考えると、クレジットカードで払うことによってもらえるポイントを軽視するのはもったいないと感じませんか?
また、毎月発行される明細を定期的にチェックする習慣を身につければ、無駄遣いをしていないかどうか確認できます。買い物のたびにレシートをもらって家計簿をつけるのは面倒ですが、月に1回、明細を確認するだけなら簡単です。後払いなので管理を怠ると出費が増えるかもしれないというデメリットはありますが、クレジットカードはメリットが多いです。
クレジットカードでの払い方
サインや暗証番号の入力が面倒だということや、会計に時間がかかることが理由でクレジットカードでの支払いをためらっていないでしょうか。
しかし、一定の金額以下ならサインも暗証番号の入力も不要というところが増えています。セブン-イレブンでも1万円以下の支払いなら不要です。
なお、セブン-イレブンでは2020年6月より非接触決済(NFC Type A/B)を全店で導入すると発表しています。非接触決済とは、nanacoや交通系電子マネーを使うときのように、クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubの5社)をかざすことで支払いができる仕組みです。これが導入されればより支払いが簡単になります。
Apple PayやGoogle Payに登録しても使える
それでも少額の決済にクレジットカードを使うのは抵抗があるという方は、Apple PayやGoogle Payを利用するのも1つの方法です。

また、後述しますが、クレジットカードでチャージしたnanacoで支払うという方法もあります。
クレジットカードで支払えないもの
セブン-イレブンでクレジットカードを利用する場合、以下のものは支払いができません。これらの支払いが混じっているときは会計を別にするか、全額を現金で支払うことが必要になります。切手やハガキはうっかりしがちなので、クレジットカードで支払うことに興味がわいたのであれば確認しておきましょう。
・インターネット代金収納(セブンネットショッピング、西武そごうのeデパート、アカチャンホンポネット通販、ロフト、イトーヨーカドー、タワーレコード、ニッセン除く)
・公共料金等の収納代行
・マルチコピー機でのサービス(一部チケット除く)
・切手・印紙・ハガキ・年賀ハガキ
・クオ・カード
・テレホンカード
・プリペイドカード
・プリペイド携帯カード
・ビール券・酒クーポン券
・地区指定ゴミ袋・ゴミ処理券
・他金券等に準ずるもの
・nanacoカード発行手数料
・各種電子マネーへの現金チャージ
他の支払い方法とは併用できない
セブン-イレブンでは、クレジットカードと以下の方法を併用して支払うことはできません。ただ、クレジットカードの限度額をオーバーするケースでもない限り、クレジットカードと他の支払方法を併用することはまれでしょう。
・nanaco
・交通系電子マネー
・楽天Edy
・QUICPay/QUICPay+
・iD
・他のクレジットカード
・バーコード決済
・現金
セブン-イレブンでおすすめのクレジットカード5選
ここではセブン-イレブンで使うとメリットの大きいクレジットカードを5枚、紹介します。カードを選ぶときはセブン-イレブンでの利用だけで判断せず、他のお店で使うケースや付帯サービスなども総合的に考慮して決めるのがおすすめです。
セブンカード・プラス | JCB CARD W | 三井住友カード | エポスカード | au PAYカード※5 | |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 | 1250円※2 | 無料 | 無料※6 |
還元率 | 0.5% | 0.5% | 0.5% | 0.5% | 1.0% |
セブン-イレブンでの還元率 | 1.0% | 1.5% | 2.5%※3 | 1.5%※4 | 1.5% |
国際ブランド | VISA/JCB ※1 | JCB | VISA/Mastercard | VISA | VISA/Mastercard |
Apple Pay | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
Google Pay | 非対応 | 対応 | 対応 | 非対応 | 非対応 |
※1 ディズニー・デザインはJCBのみ
※2 ネット入会で初年度無料
※3 一部、ポイント加算の対象外および5倍にならない場合あり
※4 1回、2回、ボーナス払い
※5 「au WALLET クレジットカード」から名称変更
※6 au PAY カードに登録されているau IDに紐付くau回線契約がある場合
セブン-イレブンで優遇されているのは「セブンカード・プラス」
セブンカード・プラス
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 毎月、8日・18日・28日の「ハッピーデー」にイトーヨーカドーでお買い物をすると5%オフ
セブン-イレブンでもっとも優遇されているクレジットカードは、セブン&アイグループで発行している「セブンカード・プラス」です。セブンカード・プラスのおもなメリットを挙げると以下のとおりです。
- nanaco一体型のカードが作れる
- セブン&アイグループの対象店で使うとポイントアップ
- セブン-イレブン・イトーヨーカドーで対象商品を買うとボーナスポイントがもらえる
- nanacoにチャージしてポイントが貯まる。オートチャージも可能
- 貯まったポイントをnanacoにチャージできる
- イトーヨーカドーで毎月8のつく日(ハッピーデー)はほぼ全品5%オフ
nanacoにチャージした分についてもポイントが貯まるクレジットカードはセブンカード・プラスのみです。以前は他のカードでもポイントが貯まるものがありましたが、現在はセブンカード・プラスのみとなっています。
基本の還元率は0.5%(200円につき1ポイント)とそれほど高いとはいえませんが、以下の対象店での支払いについては1.0%(200円につき2ポイント)となります。セブン-イレブンだけでなく他の店舗もよく使うという方ならメリットが大きいです。
- セブン-イレブン
- デニーズ
- イトーヨーカドー
- セブンネットショッピング
- 西武百貨店
- そごう
- アリオ
セブン-イレブンでの利用でもらえるポイントがアップするクレジットカード
クレジットカードの中には特約店(提携店)で利用するともらえるポイントがアップするものがたくさんあります。ここではセブン-イレブンで利用するとポイントがアップするカードを4枚紹介します。
JCB CARD W
JCB CARD W
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
特徴
- 提携店舗での利用で還元率大幅アップ。アマゾン2.2倍、スターバックス5.5倍、セブンイレブン2倍
- 39歳以下が申し込めるWEB入会限定カード
- 利用付帯の海外旅行保険付き
- 先着75,000名様にAmazonプライムギフトコードプレゼント(2021年3月31日入会分まで)
- Amazon.co.jpの利用で30%キャッシュバック(2021年3月31日入会分まで)
- スターバックスオンライン利用で8%還元(2021年3月31日まで)
- 新規入会後3カ月間ポイント4倍(2021年3月31日入会分まで)
- インターネット入会で最大8,000円分プレゼント(2021年3月31日入会分まで)
- インターネット入会&条件クリアでポイント10倍(2021年3月31日入会分まで)
JCB CARD Wは、18歳以上39歳以下の方が入会できるJCBのスタンダードなカードです(40歳以降も年会費無料で継続できます)。女性向けの「JCB CARD W plus L」もあります。
基本の還元率は1.0%ですが、セブン-イレブンは「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」(特約店)なので、もらえるポイントは3倍(一部対象外の店舗あり)となります。また、オンラインモールである「Oki Dokiランド」を経由して登録されているECショップで買い物をすると、ポイントが最大で20倍になります。
JCB ORIGINAL SERIESパートナーはセブン-イレブン以外にもたくさんあります。もらえるポイントはお店により異なりますので、興味のある方は自身のよく利用する店が登録されていないかどうか、どのくらいポイントがアップするか調べてみてください。
三井住友カード
三井住友カード(旧クラシックカード)
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 新規ご入会&Vpassアプリログインで利用金額の20%キャッシュバック【最大12000円】
- With Cashless キャンペーン第2弾(2020/10/1~2020/12/31)
- 【セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、マクドナルドでのご利用】ポイント5倍
- インターネット入会で初年度年会費無料
「三井住友カード」は、三井住友カード株式会社が発行するもっともベーシックなカードです。インターネットからの入会で初年度の年会費は無料、2年目以降も一定の条件を満たすと年会費が割引になります。
三井住友カードはセブン-イレブン・ファミリーマート・ローソン、マクドナルドでの支払いについてはポイントが5倍になります。通常の還元率が0.5%なので2.5%になるということです(対象外の店舗や5倍にならないこともあります)。
年会費を無料にする条件はやや厳しいですが、紙の明細をWEB明細に切り替えるだけで500円引きになります。三井住友ブランドの信頼感と充実した付帯サービスを考えれば、決して高い年会費とはいえないでしょう。
エポスカード
エポスカード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- ネットショッピングで2〜30倍(「たまるマーケット」経由)
エポスカードは丸井グループの株式会社エポスカードが発行するクレジットカードです。年会費は永年無料で、基本の還元率は0.5%です。
エポスカードには「選べるポイントアップショップ」という仕組みがあり、セブン-イレブンはその対象となっています。ポイントアップショップとして選んだお店での利用については通常200円につき1ポイントのところ、1回・2回・ボーナス払いでは3ポイント(1.5%)、リボ払い・3回払い以上の分割払いでは4ポイント(2%)の還元となります。
基本の還元率はやや低めですが、飲食店や遊園地、カラオケ、美容院など多数のお店で割引きを受けられるので、ポイント以外での還元を受ける機会も多く設けられています。海外旅行傷害保険が充実していたり、券面のデザインが豊富に用意されていたりと、特徴の豊富なカードであるといえます。
au PAY カード(au WALLET クレジットカード)
au PAY カード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- au IDが無効となったときなど一部ケースで年会費1250円がかかる
au PAYカードは、auユーザーが年会費無料で加入できるクレジットカードです。
基本の還元率は1.0%ですが、セブン-イレブンは「au WALLET ポイントアップ店」なので、通常なら200円につき2ポイントのところ、3ポイントをもらうことができます(1.5%)。
貯まったポイントはカードの請求額の支払いにあてられますし、コード決済アプリ「au PAY」残高にチャージすることもできるので、無駄なく使うことができます。
なお、au PAY カードに登録されているau IDに紐付くau回線契約(スマホやWi-Fiルーターなど)をすべて解約(一時休止なども含む)した場合は年会費無料の特典やポイント付与が受けられなくなるので注意が必要です。
nanacoを活用すればもらえるポイントアップ!
nanacoはセブン&アイグループの電子マネーで、セブン-イレブンをはじめとする対象店(nanacoマークのあるお店)での200円の利用ごとに1ポイントが貯まります。また、ボーナスポイントがもらえる商品もあります。

対象店舗はセブン&アイグループのお店だけでなく、エネオスやビックカメラなど、セブン&アイグループと資本関係のないお店も含まれるので、意外と多くのお店で利用できます。
セブンカード・プラスでnanacoにチャージをすると、その分についても200円につき1ポイントが貯まります。そのため、nanacoにチャージしてから支払いをすると合計で1.0%の還元を受けることができるので、nanacoを併用したほうがお得です。
また、クレジットカードで支払うことができなくてもnanacoなら支払えて、かつポイントがもらえるもの(住民税や自動車税種別割など)もあるので、セブン-イレブンをよく利用するならnanacoの活用も検討したいところです。
セブン-イレブン公式アプリも活用しよう
セブン-イレブンで買い物をする機会が多いなら、セブン-イレブン公式アプリを使ってみるのもおすすめです。
セブン-イレブン公式アプリは決済に利用することはできませんが、クーポン券(セブンカフェ10杯で1杯無料になるものなど)がもらえたり、「セブンマイルプログラム」に参加してマイルを貯めたりすることができます。
貯まったマイルはnanacoに交換できるよう準備中(2020年5月現在)とのことなので、交換できるようになればnanacoを使うメリットも増えるでしょう。
セブン-イレブン公式アプリは買い物をするときに起動し、レジでバーコードを読み取ってもらうだけなので簡単に使えます。セブン-イレブンでよりお得に買い物をしたいのであれば、公式アプリも検討してみてください。
まとめ
- セブン-イレブンはすべてのクレジットカードが利用可能。ただし、切手やハガキ、公共料金など支払えないものもあるので注意が必要
- セブン-イレブンでもっとも優遇されているのは「セブンカード・プラス」
- セブン-イレブンで利用するとポイントがアップするクレジットカードがある