クレジットカード付帯の海外旅行保険とは?補償内容を徹底比較!

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クレジットカードの中には、カードを保有しているだけで海外旅行保険が付帯されるものがあります。しかし、このクレジットカード付帯保険と保険会社が提供している有料の海外旅行保険では、補償範囲や補償額、利用するための手順などが異なるのをご存知でしょうか? トラブルに遭ってから「思っていたのと違った…」ということにならないよう、どのような特徴があるのか理解しておきましょう。

クレジットカードの海外旅行保険とは?見落とすと怖い利用付帯

一口に「旅行保険」と言っても、かかる保険料や補償範囲・補償金額などその種類はさまざまです。大きく分けると、保険会社が提供する保険とクレジットカードに付帯する保険の2種類があります。

海外旅行保険の種類

さらに、クレジットカードの海外旅行保険には、カードを保有しているだけで自動で付帯する保険と、旅行前にカードを利用することではじめて付帯する保険があります。また、海外旅行と国内旅行で保険が分かれています。まずは、それぞれの違いをしっかりと理解しましょう。

「クレジットカード付帯保険」と「保険会社の保険」の違い

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険と保険会社が用意している海外旅行保険には、大きく3つの違いがあります。

(1)保険料

クレジットカードに付帯される保険の場合、基本的に保険料などがかかることはありません(ただし一部、有料のオプションとして海外旅行保険が用意されているケースもあります)。一方、保険会社の海外旅行保険は保険料が発生し、旅行日数や補償額によって金額が変わります

(2)補償範囲

補償範囲については、一般的にクレジットカード付帯の保険よりも保険会社の保険のほうが手厚くなります。ただし、詳しい補償の内容はそれぞれの保険や付帯サービスによって異なるので、一概に「どちらがどのくらい優れている」と言うことはできません。

(3)申し込み方法

クレジットカードの場合は特別な申し込みをしなくても、「カードを保有しているだけで保険が自動的に付帯される」あるいは「クレジットカードで旅費などを支払う」ことで保険が付帯されます。どちらの条件で保険がスタートするかは、カードによって異なります。保険会社の場合は、渡航先や渡航日、補償内容などを指定した上で別途申し込みをする必要があるため、やや手間がかかります。

自動付帯と利用付帯の違いと保険の適用条件

クレジットカードの海外旅行保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。先にご説明した、「持っているだけで保険が自動的に付帯される」のが自動付帯、「クレジットカードで旅費などを支払う」ことで保険が開始されるのが利用付帯です。

自動付帯の場合は特別な手続きをしなくても補償が受けられるため、とても手軽です。利用付帯の場合は、旅行のツアー代金や飛行機・電車の料金など、その旅行に必要な費用をカード払いにすることで海外旅行保険を利用できるようになります。

必要な補償はどれ?自分にあった補償内容の確認

海外旅行保険の補償内容は、大きく7つに分けることができます。補償内容を知ることは、それぞれに必要な補償金額がいくらなのかを検討する際の手がかりにもなります。安易に保険を選ぶのではなく、きちんと内容を理解しておきましょう。特にクレジットカード付帯の保険では、すべてが補償されないケースが多いので注意が必要です。

(1)傷害死亡

旅行中の事故による怪我が原因で、一定期間内に死亡してしまったときに保険金が支払われます。クレジットカードに付帯されているケースも多くあります。「海外旅行保険最大2000万円」などと書いてある場合、多くはこの「傷害死亡」に対する補償です。

(2)後遺障害

旅行中の事故による怪我が原因で、一定期間内に後遺障害になったときに保険金が支払われます。こちらも、クレジットカード付帯保険の補償内容としてよく目にするものです。

(3)傷害治療補償

旅行中に負った怪我の治療費用に関する補償です。海外では、病院で治療を受ける際に非常に高額な治療費が必要になるケースも多くあります。万が一のための保険はかけておくべきだと言えるでしょう。クレジットカード会社の付帯保険の場合は傷害治療補償がない場合もあるので、必ず確認しておきましょう。

(4)疾病治療補償

旅行中に病気治療のために病院にかかったときのための補償です。病気で治療を受けた場合も、高額な医療費を請求される可能性があります。傷害治療補償とともに、とても重要な項目と言えるでしょう。かなり高額になる可能性を考慮し、できるだけ手厚い補償が受けられるようにしておくと安心です。クレジットカード付帯の保険では、疾病治療補償が付いていたとしても金額の上限が低めです。複数枚を利用して、「重ねがけ」しておきましょう。

(5)救援者費用

海外で入院することになった場合、日本から家族が看病に行くこともあるでしょう。そういう場合の費用が「救援者費用」です。また、行方不明になってしまった場合の捜索費や、病院にヘリコプターで緊急搬送された場合のチャーター費用なども含まれます。

(6)賠償責任

旅行中、同じツアー客の人に誤って怪我をさせてしまった場合や、お土産店の品物を破損してしまった場合、ホテルで過失による水漏れを起こして損害賠償請求をされた場合などに備える保険です。

(7)携行品損害補償

スリや盗難によって財布やスーツケースを失ってしまった場合や、持って行ったカメラを誤って壊してしまった場合などに利用できる補償です。パスポートが盗難されたときの再発行費用にも使えるので、「海外でスリや盗難の被害に遭わないか心配……」という方は携行品損害補償が付いている保険を選びましょう。

クレジットカード一覧から見るおすすめカード紹介

クレジットカードによって付帯される補償の内容は異なります。自動付帯のクレジットカードと利用付帯のクレジットカードについて、それぞれどのような補償内容が受けられるのか一覧表でチェックしてみましょう。

自動付帯のクレジットカード

海外旅行保険が自動付帯されるクレジットカードの中には、傷害・疾病治療補償が付いていないものや、後遺障害補償、携行品補償がないものなど、7つの要素を満たさない保険も存在しています。表を見ながら、それぞれのカードを比較してみましょう。

クレジット
カード名
傷害死亡 後遺障害 傷害治療補償 疾病治療補償 救援者費用 賠償責任 携行品損害補償 補償期間
エポス
カード
最高500万円 最高500万円 200万円 200万円 100万円 2000万円 20万円 最長90日
JALカード
(普通カード)
最高1000万円 最高1000万円 なし なし 100万円 なし なし 最長90日
学生専用
ライフカード
最高2000万円 なし 200万円 200万円 200万円 2000万円 20万円 最長3ヶ月
ANAカード
(一般カード)
最高1000万円 最高1000万円 なし なし 100万円 なし なし 最長90日

7つの要素だけを見ていると、すべてを網羅しているエポスカードがいいように思えるかもしれません。しかし、JALカードは早割運賃サービス「先得」が利用できますし、学生ライフカードには海外旅行でのショッピングキャッシュバックがあります。「保険以外のプラスアルファ要素」についても見逃さないようにしましょう。

エポスカード

エポスカード
ポイント還元率 0.5%
200円で1P 1P=1円
年会費 無料

国際ブランド

  • VISA

電子マネー

  • 楽天Edy

こんな人におすすめ!

  • マルイでお得にお買い物を楽しみたい人
  • ネットショッピングをお得に利用したい人
  • 海外旅行が好きで、旅行保険を無料でつけたい人

公式サイトはこちら

JALカード

JALカード
ポイント還元率 0.5%
年会費 2000円(入会後1年間無料)

国際ブランド

  • VISA
  • Mastercard
  • JCB

電子マネー

  • WAON
  • QUICPay

こんな人におすすめ!

  • JALユーザーの方
  • 日々の生活でマイルを貯めたい方
  • 国内・海外旅行が好きな方

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学生専用ライフカード

ライフカード
ポイント還元率 0.5%~0.75%
1000円で1P 
年会費 無料

国際ブランド

  • Visa
  • Mastercard
  • JCB

電子マネー

  • 楽天Edy
  • iD

こんな人におすすめ!

  • 初めてクレジットカードを作る学生
  • Amazonをよく利用する人
  • 海外でたくさん買い物したい人

公式サイトはこちら

補償金額も、エポスカードはまんべんなく補償が受けられる反面、傷害死亡補償については金額が低めに設定されています。家族がいる方など、十分な補償を受けたいと考えている方にとってはやや物足りないかもしれません。

どれかひとつだけを見るのではなく、総合的に補償内容を確認した上で「自分が何を重視するか」を意識して選びましょう。

利用付帯のクレジットカード

利用付帯カードは、全体的に自動付帯のカードよりも補償内容が手厚くなっています。

クレジット
カード名
傷害死亡 後遺障害 傷害治療補償 疾病治療補償 救援者費用 賠償責任 携行品損害補償 補償期間
楽天カード 最高2000万円 最高2000万円 200万円 200万円 200万円 2000万円 20万円 最長3ヶ月
リクルート
カード
最高2000万円 なし 100万円 100万円 100万円 2000万円 20万円 最長180日
JCB CARD W 最高2000万円 最高2000万円 100万円 100万円 100万円 2000万円 20万円 最長180日
三井住友VISA
クラシック
カード
最高2000万円 最高2000万円 50万円 50万円 100万円 2000万円 15万円 最長90日間
VIASO
カード
最高2000万円 最高2000万円 100万円 100万円 100万円 2000万円 20万円 最長90日間

持っているだけで補償を受けられる自動付帯のカードのほうが、利用付帯のカードより気軽に利用できることは間違いありません。しかし補償内容のことまで考えると、利用付帯のカードにもメリットがあると言えるでしょう。

そこでおすすめなのが、「旅行代金を利用付帯のカードで支払い、自動付帯のカードと重ねがけする」という使い方。傷害・疾病治療補償や救援者費用、賠償責任、携行品損害補償などは重ねがけできるので、両方のカード付帯保険を賢く利用しましょう。

海外旅行保険自動付帯クレジットカードのよくある質問

海外旅行保険が自動付帯されるクレジットカードについて、よくある質問とその答えをまとめました。こちらで事前に疑問を解消し、安心して海外旅行を楽しみましょう。

Q1:「キャッシュレス診療」で保険を使えるカードはあるの?

A:キャッシュレス診療が利用できるのは、ライフカード、エポスカード、JCBカード、セゾンカードなどです。

傷害や疾病の治療にかかった費用の補償は、一度自分で立て替えておいて、後から請求するタイプのものもあります。しかし、数百万円におよぶ可能性がある治療費を一時的にとはいえ立て替えるのは難しいというケースがほとんどでしょう。そういうときに便利なのが、キャッシュレス診療です。これが使える保険が付帯されていれば、窓口で立て替え払いをすることなく、最初から保険適用で治療を受けることができます。

Q2:複数枚クレジットカードを持てば、補償額は上乗せできるの?

A:傷害死亡と後遺障害以外は補償額を上乗せすることが可能です。

特に、傷害治療と疾病治療に関しては、高額な補償が必要になる可能性あります。複数のクレジットカードを持つことで補償を充実させ、万が一に備えましょう。

Q3:学生におすすめのクレジットカードはある?

A:学生専用ライフカードがおすすめです。

学生専用カードは、利用者を学生に限定することでさまざまな特典を用意してくれるというもの。中でも学生専用ライフカードは、海外でのショッピング利用で現金5%がキャッシュバックされるという大きなメリットを持っています。傷害治療補償・疾病治療補償も200万円ずつ付いており、しかも自動付帯なので「実は保険対象外だった」という心配もありません。

Q4:1枚で家族にも適用されるクレジットカードはある?

A:家族にも適用されるクレジットカードは、基本的にゴールドカードとなっています。

ゴールドカードは一般カードに比べて付帯される海外旅行保険の内容も手厚くなっており、家族の補償まで1枚でカバーできるものもあります。一般カードの場合は、残念ながら本人のみの補償というケースがほとんどです。

まとめ

  • クレジットカードの海外旅行保険には、「利用付帯」と「自動付帯」の2種類がある
  • 補償内容や適用条件はそれぞれのカードによって異なるため、自分に合ったものを選ぼう
  • 傷害死亡・後遺障害以外は「重ねがけ」が可能なので、複数枚を利用するのがおすすめ

※価格はすべて税抜です。