注意!審査なしのクレジットカードは法的にアウトって本当?

更新

審査なしのクレジットカードを取り締まる警察官

年収や貯金に自信がなかったり、過去に支払い遅れや未入金があったりすると、クレジットカードの審査に通るか不安になりますよね。

この記事をご覧の方は、「審査が不安!審査なしのクレジットカードなんてないのかな?」と探している方ばかりのはず。

実際、そのような都合のいいカードは存在するのでしょうか?


監修者プロフィール
手塚大輔 手塚大輔(てづか・だいすけ)
  • ファイナンシャルプランナー
  • 簿記2級
  • 証券外務員

地方銀行に8年勤務し、住宅ローン・カードローン・フリーローンなど個人ローンの他、事業性融資・創業融資など幅広い業務を担当。ファイナンシャルプランナーの資格を有する。
100件あまりのフリーローン、住宅ローン数十件、その他に投資信託・個人年金・国債販売も取り扱う。
現在は、飲食店のオーナーを務める傍ら、金融ライターとして大手メディアでの寄稿や監修を数多く担当。

【注意】審査なしと書かれているクレジットカードは絶対にNG

審査なしのクレジットカードは、存在するのか、しないのか。

答えはもちろん、「存在しない」です。

では、なぜ審査なしのクレジットカードは存在しないのでしょうか。理由を見ていきましょう。

審査なしのクレジットカードが存在しない理由 その1

まず、審査なしのクレジットカードは法的にありえないからです。

クレジットカードを発行するには、割賦販売法および貸金業法によって登録されている会社である必要があり、法律で審査が義務付けられています。

手塚大輔 手塚大輔

クレジットカードの審査は、割賦販売法という法律の第三十五条の三の三でクレジットカード会社に「個別支払可能見込額の調査」が義務付けられています。
「個別支払可能見込額の調査」とは、利用者がいくらまでなら支払い能力があるかという審査のことですから、「審査なし」という時点で違法行為ということになります。

つまり、審査なしでカードを発行することは違法行為になってしまうため、合法的に審査をなしにすることはできないのです。

割賦販売法第三十五条の三の三
個別信用購入あつせん業者は、個別信用購入あつせんに係る購入又は受領の方法により購入される商品若しくは指定権利の代金又は受領される役務の対価に相当する額の受領に係る契約(以下「個別信用購入あつせん関係受領契約」という。)を締結しようとする場合には、その契約の締結に先立つて、経済産業省令・内閣府令で定めるところにより、年収、預貯金、信用購入あつせんに係る債務の支払の状況、借入れの状況その他の当該購入者又は当該役務の提供を受ける者の個別支払可能見込額を算定するために必要な事項として経済産業省令・内閣府令で定めるものを調査しなければならない。

審査なしのクレジットカードが存在しない理由 その2

審査なしのクレジットカードが存在しない二つ目の理由は、審査なしのクレジットカードは、論理的にビジネスとしてありえないからです。

クレジットカードには、ショッピング機能とキャッシング機能があります。

  • ショッピング
    カード利用者の買い物代金をカード会社が立て替えること。
  • キャッシング
    カード会社がカード利用者にお金を貸すこと。

どちらも無担保・無保証です。もし、カードの利用者が代金を支払わなかった場合、その代金を返してもらう保証がないのです。

ショッピングについて、もう少し説明します。

お店でクレジットカードを使って買い物をすると、決められた支払期日までにカード会社がお店に買い物代金を支払います。このとき、お店側が負担する手数料を差し引いて支払います。

その後、カード決済日(一括払いなら買い物後1~2ヶ月程度後)に利用者の銀行口座から振り替えなどでカード会社が代金を受け取ります。カード会社が代金を立て替えているので、もし利用者がカード会社にお金を支払わなくても、お店側は代金を受け取ることができます。

では、もし仮に審査のないクレジットカードがあったらどうなるでしょうか。
審査がないと、本来であれば審査に落ちるような、支払う意思がない人もカードを持つことができます。すると、支払う意思のない人がカードを使うだけ使って代金を支払わない、といったことが起きてしまいます。

カード会社はあっという間に未回収のお金が増え、たちまち倒産してしまいます。これではカードを発行し続けることができません。

そのため、審査のないクレジットカードはビジネスとしても成り立たず、ありえないのです。当然、「審査なしOK」などというクレジットカードは存在しません。

もし、「審査なしのクレジットカード」とうたった宣伝やWebサイトを見ても、関わらないようにしましょう。そのようなWebサイトからはカードを申し込めません。
「審査なし」のような広告があったとしても、たいていの場合は興味を引くためのもので、実際は別の話をされることもあります。お金に困っている人をだまして、犯罪に巻き込もうとするなどのトラブルに発展する可能性もあるため、十分に注意しましょう。

クレジットカードの審査とは何か?概要と流れを知りたい方はこちら

審査なしでデビットカードは審査なしで作れる

「審査なしのカードが存在しないのなら、私は一生カードを作れないかも…」

そんな方は、審査なしでありながらも、クレジットカードとほぼ同じ使い勝手のデビットカードの利用を検討するとよいでしょう。

では、いったいどんなカードなのか見ていきましょう。

デビットカードとは
クレジットカードと同じようにキャッシュレスで買い物ができたり、ネット決済ができるカード。
クレジットカードはカード会社が発行するのに対し、デビットカードは一般的に銀行が発行している。最大の特徴ともいえるのが、デビットカードには審査がないということです。
手塚大輔 手塚大輔

デビットカードは1980年代後半に欧米で登場したと言われています。
その後、1990年代に入りVISAなどのクレジットカードのネットワークを活用したオンラインデビットカードが登場し、以後、現在のようなデビットカードが普及しました。

審査なしのデビットカードとは?クレジットカードとどう違う?

では、クレジットカードで必要な審査がデビットカードで不要なのはなぜなのでしょうか。

クレジットカードは買い物代金をカード会社が立て替えるのに対し、銀行が発行しているデビットカードは、買い物代金を即座に口座から振り替えます
そのため、クレジットカードがその時口座にお金がなくても買い物ができるのに対し、デビットカードは口座にお金が入っていないと買い物できません。
また、デビットカードは高速道路料金など、デビットカードに対応していない一部の加盟店では利用できません。

手塚大輔 手塚大輔

デビットカードは銀行口座残高までしか利用することができず、利用した分の金額はひもづけされた銀行口座から即時決済されます。
このような取り引きは「お金を貸す」「代金を立て替える」といった与信取引ではないため、審査が不要なのです。

つまりデビットカードは、利用者がすぐに代金を支払うため、誰も立て替える必要がなく支払い遅れのリスクもないので審査が必要ないのです。

クレジットカードとデビットカードの違い

クレジットカードとデビットカードの支払い方法の違い
クレジットカード デビットカード
審査あり 審査なし
後払い 即時払い
満18歳以上であれば申し込める 満15歳以上であれば申し込める
(中学生を除く)
分割払い可 分割払い不可
キャッシング可 キャッシング不可

また、クレジットカードが18歳以上でないと申し込めないのに対して、デビットカードは15歳、または16歳から申し込めます。

デビットカードの作り方

デビットカードは振替口座が選べません。

そのため、自分の使っている銀行口座のデビットカードを作るか、デビットカードのために銀行口座を作り、その口座に買い物代金を入金しておく必要があります。

デビットカードは銀行のWebサイトで申し込めます。銀行によっては銀行窓口や、ATMに置いてある申込書の郵送からも申し込めます。申し込み方法は銀行によって違いますが、口座を開設すれば比較的簡単に手続きできます。

デビットカードもポイントが貯まりますが、相場はクレジットカードの0.5%に対し、デビットカードは0.2%です。ただ、デビットカードでも0.5%を上回るポイントのカードもあります。

「使いすぎる心配がない」

「思った以上に便利」

という声も聞かれるデビットカード。クレジットカードの申し込みをためらっている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。


【審査が不安な人へ】デビットカード以外のおすすめ決済方法はこちら

まとめ

  • 法律上の理由から、審査がないクレジットカードは存在しない
  • 審査に不安がある方は、審査なしで使い勝手も良い「デビットカード」の利用を検討してみる

おすすめ記事

カテゴリー一覧