目次

QUICPayを使うメリット
まずはQUICPayをこれから使いたい人のために、QUICPayを使うメリットについて解説します。

プラスチックカードを持ち歩かなくてよい

チャージが不要

ポイントが貯まる

プラスチックカードを持ち歩かなくてよい
QUICPayはApple PayやGoogle Payに登録して利用できるので、プラスチックカードを持ち歩かなくても支払いに利用できます。その分、財布が厚くならなくて済みます。
また、QUICPayで支払うときは店員さんにカードをわたす必要がなく、端末にかざすだけで決済できます。iDでは暗証番号の入力を求められることがありますが、QUICPayではありません。

チャージが不要
QUICPayはクレジットカードやデビットカードで利用する場合、他の電子マネー(楽天Edyなど)やコード決済アプリと違ってチャージする手間がかかりません。チャージを面倒に感じる方にとっては大きなメリットでしょう。

ポイントが貯まる
QUICPayで支払った金額は、それに紐付いているクレジットカードやデビットカードなどで精算されるので、そのカードのポイントが貯まります。
なお、PayPayや楽天ペイなどのコード決済アプリでは、アプリでの支払いとそれぞれに登録しているカードの支払いの両方でポイントを得ることができますが、QUICPayでの支払いについてポイントが貯まるわけではありません。あくまで、貯まるのは紐付けられているカードのポイントだけとなります。
QUICPayが使えるおすすめクレジットカード5選
それでは、QUICPayが使えるおすすめのクレジットカードをご紹介していきます。
QUICPayは、クレジットカードそのものに搭載されている「カード一体型」のパターンと、Apple PayやGoogle Payなどに登録して使う「スマホ決済」のパターンがあります。カードごとに、これらのどのパターンに対応しているかをまとめたのが以下の表です。
この記事では、少なくとも2つ以上で利用が可能であり、かつ年会費が安くて還元率が高いカードを中心に紹介しますので、参考にしてください。
カード名 | JCB CARD W /W Plus L |
Orico Card THE POINT | リクルートカード | 楽天カード | ミライノカード |
---|---|---|---|---|---|
券面画像 | ![]() ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
Apple Pay対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Google Pay対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 900円 |
還元率 | 1% | 1% | 1.2% | 1% | 1% |
JCB CARD W/W Plus L
JCB CARD W
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
特徴
- 提携店舗での利用で還元率大幅アップ。アマゾン2.2倍、スターバックス5.5倍、セブンイレブン2倍
- 39歳以下が申し込めるWEB入会限定カード
- 利用付帯の海外旅行保険付き
- 先着75,000名様にAmazonプライムギフトコードプレゼント(2021年3月31日入会分まで)
- Amazon.co.jpの利用で30%キャッシュバック(2021年3月31日入会分まで)
- スターバックスオンライン利用で8%還元(2021年3月31日まで)
- 新規入会後3カ月間ポイント4倍(2021年3月31日入会分まで)
- インターネット入会で最大8,000円分プレゼント(2021年3月31日入会分まで)
- インターネット入会&条件クリアでポイント10倍(2021年3月31日入会分まで)
JCB CARD W plus L
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 先着75,000名様にAmazonプライムギフトコードプレゼント(2021年3月31日入会分まで)
- Amazon.co.jpの利用で30%キャッシュバック(2021年3月31日入会分まで)
- スターバックスオンライン利用で8%還元(2021年3月31日まで)
- 新規入会後3カ月間ポイント4倍(2021年3月31日入会分まで)
- インターネット入会で最大8,000円分プレゼント(2021年3月31日入会分まで)
- インターネット入会&条件クリアでポイント10倍(2021年3月31日入会分まで)
- 優待店でポイント還元率アップ。amazon2倍、スターバックス5.5倍、セブンイレブン2倍
JCB CARD W/JCB CARD W plus Lはカード一体型として発行でき、かつApple PayとGoogle Payのいずれにも登録できます。
これらのカードは39歳以下の方が加入することができ、年会費は永年無料です。ショッピング1000円につき2ポイントのOki Dokiポイントが貯まりますが、「Oki Dokiランド」(モール)を利用すればさらにポイントを貯めることができます。
なおJCB CARD W plus Lには女性向けの「LINDAリーグ」や「お守リンダ」などのサービスが付帯されているので、女性はJCB CARD W plus Lを検討してください。

専門家
池田星太さん
QUICPayはもともとJCBが主体となって開発した経緯もあり、JCBカードはQUICPayに対応しています。
中でもJCB CARD Wは年会費無料で、いつでも1.0%還元が得られるため、使いやすいクレジットカードの代表格といえます。
Orico Card THE POINT
Orico Card THE POINT(Mastercard)
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
特徴
- 入会後6ヶ月はポイント還元率2%
- ショッピングモールを経由すれば、還元率が2倍以上に
- 新規入会で1000ポイントプレゼント
- Start THE POINTキャンペーン参加で最大7000円相当のポイントプレゼント
- 入会後6ヶ月はポイント2倍
Orico Card THE POINTはQUICPayとiDの両方が利用でき、Apple Pay・Google Payのいずれにも登録できます。
ショッピング100円の利用につき1ポイントが貯まるので、基本の還元率は1%ですが、入会後6ヶ月間は2%にアップする特典があります。また、オリコモールを利用して買い物をするとさらにポイントを貯めることができるので、カードを作ったらぜひ利用しましょう。
なお、貯まったポイントは500ポイントから利用可能で、Amazonギフト券、nanacoギフト券、Tポイント、楽天スーパーポイントなどさまざまなものに交換することができます。

専門家
池田星太さん
Orico Card THE POINTは、カード自体にiDとQUICPayがダブルで搭載されている非常に珍しいカードです。Apple Payなどに登録して使うこともできますが、カード自体をかざすことでも支払うことができるので、幅広い支払い方法に対応している点は非常に魅力的です。
リクルートカード
リクルートカード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 新規入会で4000円分のポイントプレゼント
- 初めてのカード利用で2000円分のポイントプレゼント
- 携帯電話料金の支払いで4000円分のポイントプレゼント
- 期間限定ポイント、サイト限定ポイントあり
- 家族カード年会費:無料
リクルートカードはQUICPay一体型のカードを作ることはできませんが、Apple PayとGoogle Payのいずれにも登録できます。
年会費は永年無料で基本の還元率が高いだけでなく、リクルートグループのサービス(ポンパレモールやホットペッパーグルメなど)を利用する場合はそれぞれ還元率が4.2%・3.2%にアップします。
なお、貯まったポイントはPontaポイントに交換することができるので、リクルートグループ以外のサービスにも利用することができます。

専門家
池田星太さん
リクルートカードは年会費無料で1.2%の高還元が得られるカードです。リクルートグループのサービスでは、最大4.2%の還元が得られます。
リクルートカードをApple Payとして登録することが出来るカードはMastercard、またはVisaとなります。国際ブランドの選択に注意しましょう。
楽天カード
楽天カード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
特徴
- 還元率がどこでも1%! さらに最大で16%
- 新規入会&利用で5000円相当のポイントを獲得
- 入会と「楽天e-NAVI」への登録で、2000ポイントプレゼント
- カード申込翌月末までにカードショッピング1回以上の利用で、3000ポイント(期間限定ポイント)プレゼント
- 楽天グループのサービスでの利用で2倍〜最大16倍※SPU(スーパーポイントアッププログラム)により、さまざまな条件あり
- 家族カード年会費:無料
楽天カードはカード一体型として発行することはできませんが、Apple PayとGoogle Payのいずれにも対応しています。
年会費無料で基本の還元率は1%ですが、楽天銀行や楽天証券など楽天グループのサービスをあわせて使うことで、楽天市場での買い物ではポイントが最大14倍(ゴールドカードやプレミアムカードなら16倍)にアップします。
楽天ペイに登録すればチャージ不要で支払いに利用できるメリットもあるので、頻繁に楽天グループのサービスを使っている人でなくても持っておいて損はないカードと言えるでしょう。

専門家
池田星太さん
楽天カードは年会費無料で1.0%の還元が得られるカードです。Apple Payに登録することで、QUICPay+の対応店舗で支払うことができます。
楽天カード自体も楽天市場でいつでも3%還元が得られるお得なカードになっています。ネットや実店舗で幅広く活躍する1枚です。
ミライノカード
ミライノ カード(JCB)
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 年間10万円以上のご利用で次年度無料
ミライノカードは住信SBIネット銀行が発行するクレジットカードで、QUICPay一体型のカードを発行することが可能です。Apple Payには登録ができますが、Google Payには登録できません。
ミライノカードをショッピングに利用すると1000円につき5ポイント(ミライノポイント)が貯まりますが、これを住信SBIネット銀行のスマプロ(スマートプログラム)ポイントに交換すると2ポイントになります。
スマプロポイントは1ポイント=1円相当なので、還元率は1%となります(ミライノポイントとして請求金額から差し引いて利用する場合は1ミライノポイント=2円相当)。
また、ミライノカードはスマートプログラムのランク対象なので、ランクに応じて住信SBIネット銀行のATM手数料が無料で利用できる特典もあります。ミライノカードを作るなら、住信SBIネット銀行とあわせて利用することも検討してみてください。

専門家
池田星太さん
ミライノカードは住信SBIネット銀行の口座を持っている方であれば、条件次第でATM利用手数料や振込手数料の優遇サービスが受けられます。
QUICPayとはどんなサービス? QUICPayの基本を理解しよう
ここからは、QUICPayを知っていても使ったことがないという方のために、QUICPayの基本から解説します。
QUICPayとは?
QUICPayとは、ソニーが開発した非接触型のICカード技術「FeliCa」を利用した決済サービスで、「Quick & Useful IC Payment」の略です。お店の端末機にかざすだけで支払いができる電子マネーです。
QUICPayを使うには、QUICPayの機能が搭載されたクレジットカードやデビットカード、FeliCaが利用できるスマートフォンなどが必要です。QUICPayの種類を一覧にすると以下のとおりです。
種類 | 具体的な形態 |
---|---|
カードタイプ (プラスチックカード) |
|
モバイルタイプ |
|
その他 |
|
QUICPayを店頭で利用する場合は店員さんに「QUICPayで支払います」と告げ、準備ができたらお店の端末機にかざすだけです。端末機から「クイックペイ」という音声が聞こえたら支払いは完了です。
QUICPayとQUICPay+(プラス)の違いは?
QUICPayには「QUICPay」と「QUICPay+(プラス)」の2種類があります。大きな違いは1回あたりの利用上限額です。
QUICPayの種類 | 支払方法 | 1回あたりの利用上限 | 利用可能な店舗 |
---|---|---|---|
QUICPay | クレジットカード | 2万円まで | QUICPay加盟店 QUICPay+加盟店 |
QUICPay+ | クレジットカード | QUICPay+加盟店で利用する場合は2万円以上も可能(※) | QUICPay加盟店 QUICPay+加盟店 |
デビットカード プリペイドカード |
2万円以上の利用も可能(※) | QUICPay+加盟店 |
※ 上限は店舗により異なります。
QUICPay+はモバイルタイプのみで、QUICPay+機能を搭載したスマホやフィーチャーフォンで利用ができます。
スマホで利用する場合はApple PayやGoogle Payに同機能が搭載されているのでQUICPay+として利用できます。これらにはデビットカードやプリペイドカードが登録可能なので、デビットカードやプリペイドカードもQUICPay+として利用できるというわけです。

専門家
池田星太さん
QUICPayとQUICPay+は、カードタイプかモバイルタイプかで分かれます。QUICPay+加盟店であればモバイルタイプでQUICPay+が利用でき、1回あたりの利用上限がありません。
QUICPay+に対応していない加盟店の場合はクレジットカードのQUICPayしか使えず、1回あたりの上限も2万円までになります。
モバイルタイプのQUICPayを使うときは、Apple Pay・Google Payにカードを登録する
スマホでQUICPayを利用する場合は、QUICPayに対応しているクレジットカードやデビットカードなどをApple PayまたはGoogle Payに登録する必要があります。
ただ、クレジットカードはすべてがApple PayやGoogle Payに登録できるわけではありません。Apple Payは大半が対応していますが、Google Payは対応していないカードも多くあります。ちなみにDiners Clubのクレジットカードは全く対応していないのでQUICPayは使えません。
手持ちのカードがApple PayやGoogle Payに登録できるものかどうかについては、カードの券面を見てもわかりません(カード一体型でなければQUICPayのマークがないため)。その場合は実際に登録を試してみるか、以下の記事内に対応表が載っています。
また、店頭で使うときは、「Apple Pay(Google Pay)で払います」と告げるのではなく「QUICPayで払います」と告げてください。
QUICPayはiDとどう違う? どちらが便利?
QUICPayとiDはいずれもFeliCaを利用した決済システムです。両者の違いをまとめると以下のとおりです。
項目 | QUICPay | iD |
---|---|---|
運営会社 | (株)JCB | (株)NTTドコモ |
決済の仕組み | FeliCa | FeliCa |
支払いタイプ |
|
|
対応端末台数 | 約121万台 ※2020年6月現在 |
約114万台 ※2020年6月現在 |
1回の利用の上限 | QUICPayは2万円まで、QUICPay+は2万円以上も可(店舗により異なる) | 上限が決まっている店舗もある |
基本的な仕組みは両者とも同じで、使える場所と、どのクレジットカードなら使えるかといった違いくらいしかありません。
そのためどちらを使うかは、日常の生活圏の中でどちらを使うのが便利か考えて決めれば良いでしょう。また、Apple PayやGoogle Payに登録するなら併用するとさらに便利です。

専門家
池田星太さん
QUICPayと同様の決済サービスに「iD」があります。クレジットカードによってiDとQUICPayのどちらかあるいは両方が搭載されますが、どちらに対応するかはカードごとに異なります。
どちらも対応店舗数は110万店舗(※2020年6月現在)を超えていますので利用に不便はあまりありませんが、それぞれに対応するクレジットカードを持っておけばより安心です。
QUICPayのデメリット
QUICPayにもいくつかデメリットがあります。利用する前に理解しておきましょう。

QUICPayを使うデメリット
- 利用金額に上限がある
- 分割払いやリボ払いはできない
- ネットショッピングでは使えない
1.利用金額に上限がある
QUICPayは先述のとおり、利用金額に上限があります。QUICPay加盟店では2万円、QUICPay+加盟店では店舗ごとに設定された金額です。
2.分割払いやリボ払いはできない
QUICPayでの支払いはすべて1回払いです。プラスチックのクレジットカードも利用できる店舗の場合、クレジットカードとして利用すれば分割払いやリボ払いも利用できますが、QUICPayとして利用する場合はそれができません。
3.ネットショッピングでは使えない
QUICPayは店頭での支払い手段なので、ネットショッピングでは利用できません。

専門家
池田星太さん
上記のように、+(プラス)がついていない通常のQUICPay対応店舗の場合、利用上限が1回2万円までとなることに注意しましょう。また、通常のQUICPayはデビットカードやプリペイドカードの支払いには対応していません。
(QUICPay+は1回あたりの上限なしに加えてプリペイドカード、デビットカードにも対応しています。)
スマホにクレジットカードを登録する手順(設定方法)
最後に、クレジットカードをスマホに登録する手順について解説します。画面の指示にしたがって行えば特に問題はないでしょう。
Apple Payの場合
- iPhoneのWalletアプリを起動し、「カードを追加」をタップ
- 画面右上にある「次へ」をタップ
- カードの種類(クレジット/プリペイドカード)をタップ
- クレジットカードをカメラで読み取り、間違いがないかどうか確認して「次へ」をタップ
- セキュリティコードを入力し、「次へ」をタップ
- 利用条件を確認し、「同意する」をタップ
- QUICPayのマークがあるお店で利用できる旨が表示されるので、「次へ」をタップ
- SMSまたはメールのいずれかで本人認証を行う
Google Payの場合
- Google Payアプリを起動し、「支払い」をタップ
- 「+お支払い方法」をタップ
- 「クレジット/デビット/プリペイド」をタップ
- クレジットカードをカメラで読み取る(または自身でカード番号等を入力)
- SMSまたは電話のいずれかで本人認証を行う
まとめ
- QUICPayはFeliCaを使用した非接触型の決済サービスで、カードタイプ・モバイルタイプ・その他(キーホルダーなど)がある
- QUICPayが使えるお店は「QUICPay加盟店」と「QUICPay+加盟店」の2種類。それぞれの違いを知っておくべき
- Apple PayやGoogle Payには登録できないカードもある
クレジットカード・キャッシュレス専門家池田星太
監修者プロフィール
一般カードからゴールドカード、ブラックカードまで幅広く利用し、取材などを通じて、利用者に役立つ情報をメディア・雑誌で発信中。