目次
飛行機でも電車でも便利! JALカードSuicaの特徴
はじめにJALカードSuicaの特徴をみていきましょう。
Suicaとして使える
1つ目の特徴は、電子マネーSuicaとして使えることです。このカードがあれば、電車に乗るときも、買い物をするときにもかざすだけで支払い完了。
SuicaはJR東日本だけでなく、ほぼ全国の電車、私鉄、バスなどの支払いにも利用できるので、1枚あると旅先でも便利です。お財布いらずでお出かけもできますよ。
JALマイルとJREポイントが貯まる
JALカードSuicaは1枚のカードで、JALマイルとJREポイントの2種類のポイントを貯められます。
JALマイルは普段の買い物やフライトで、JREポイントはSuicaで鉄道の利用や、駅ビルでの買い物などでSuicaを利用すると貯まります。
貯まったJALマイルはSuicaにチャージでき、JREポイントはJALマイルに移行できるのが特徴です。相互に移行できますので、効率よくマイルやポイントが貯まります。
- 1万マイル→1万円相当のSuicaチャージ
- 1500JREポイント→500マイル
※JALカードショッピングマイル・プレミアム会員の場合:1500ポイント→1000マイルに交換可能
年会費やサービス内容は? JALカードSuicaの種類
JALカードSuicaは次の3つの種類から選べます。基本的にはオーソドックスなJALカードにSuica機能が付いたものと考えて問題ありません。ただし国際ブランドはJCBのみとなります。20代ならJAL CLUB ESTへの入会がお得です。JALカードのスペックを詳しくみていきましょう。
JAL普通カード
JALカード(普通カード)
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- ショッピングマイル・プレミアム(年会費3000円)の入会で1.0%
- 入会後1年間無料
JAL普通カードは、JALカードの中でもっとも年会費が安いJALカードのエントリーカードです。電子マネーにSuicaを付帯できるので、電車をよく利用する人に向いています。クレジットカードを機能がなくてもJALマイルを貯めることはできますが、クレジットカードを使って効率的にJALマイルを貯めたい人におすすめしたいカードです。
普通カードはこんな人におすすめです。
- JAL普通カードにSuicaの機能を付けたい人
- 初年度の年会費が無料なので、試しにこのカードを使ってみたい人
CLUB-Aカード
JALカード(CLUB-Aカード)

還元率 | 0.5%※1 |
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年会費 | 1万円 |
発行スピード | 通常4週間※各提携カードによって異なる |
国際ブランド |
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電子マネー |
|
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- ショッピングマイル・プレミアム(年会費3000円)の入会で1.0%
CLUB-Aカードは、こんな人に向いています。
- JALマイルを効率的に貯めたい人
- 旅行傷害保険が充実しているカードを選びたい人
- 旅行や出張の多い人
CLUB-Aゴールドカード
JALカード(CLUB-Aゴールドカード)

還元率 | 1.0% |
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年会費 | 1万6000円※1 |
発行スピード | 通常4週間※各提携カードによって異なる |
国際ブランド |
|
電子マネー |
|
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- JALカードSuica、JAL アメリカン・エキスプレス・カードは1万9000円、JALダイナースカードは2万8000円
CLUB-Aゴールドカードはこんな人に向いています。
- 充実した優待サービスを受けたい人
- 提携カード会社の空港ラウンジサービスを利用したい人
- JR東日本のビューコールドラウンジを利用したい人
JAL CLUB EST
JALカード(20代限定 JAL CLUB EST)
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- ショッピングマイル・プレミアム自動付帯
- 普通カードの場合。初年度年会費無料。他、既存のJALカードによる
JAL CLUB ESTはカード会社が若い世代をターゲットにした20代限定のカード。一般カードよりも充実したサービスが特徴です。JAL CLUB ESTと他のカードの大きな違いは、JALのサクララウンジを年5回まで利用できること。航空会社のラウンジは、提携クレジットカードのラウンジよりも利用できる人が限られています。飲み物だけでなく、食事も無料です。
JAL CLUB ESTは若いうちにさまざまなサービスを経験してもらうことで、そのよさを知ってもらい30代以降も継続して会員になってもらうことを目的とした、将来の優良顧客開拓のためのカードともいえます。そのため、会費は一般カードと同じですが、受けられるサービスは一般カードよりも上。20代ならぜひ持っておきたい1枚です。
JALカードSuicaでマイルを貯める・使う方法
ここからはJALカードSuicaでマイルを貯めたり、使ったりする方法を紹介します。
JALマイルの貯め方
JALカードSuicaでJALマイルを貯めるには、次のような方法があります。
JALのフライトを利用する
JALカードSuicaは普通カードでも、ボーナスマイルが充実しています。入会後はじめてJALを利用するともらえる入会搭乗ボーナス1000マイル、毎年最初の搭乗でもらえるボーナス1000マイルのほか、搭乗のたびにもらえるボーナスマイルは通常のフライトマイルに10%加算したマイルが貯まります。
CLUB-Aカード以上なら、ボーナスマイルはアップ。入会搭乗ボーナス5000マイル、毎年初回搭乗ボーナス2000マイル、搭乗ごとのボーナスマイルはプラス25%です。
入会搭乗ボーナス | 初回搭乗ボーナス | ボーナスマイル |
---|---|---|
5000マイル | 2000マイル | 25% |
ショッピングに利用する
JALカードSuicaは、ネットショッピングや提携店での買い物で利用するとマイルが貯まります。また、年会費3000円のショッピングマイルプレミアムに入会すると、マイルは通常の2倍に。普段の支払いをこの1枚でするようにすれば、自然とマイルは貯まっていきますよ。
提携ホテルへの宿泊や旅行サービスを利用する
JALと提携しているホテルや旅行サービスの支払いにJALカードSuicaを使うと、クレジットカードの利用にプラスしてマイルが加算されます。対象となるホテルや、マイル加算の条件はJALの公式サイトを確認してくださいね。
JALマイルの使い方
JALマイルの使い方には、主に次のようなものがあります。
- 特典航空券に交換する
- 座席をアップグレードする
- JALグループのツアーや宿泊、航空券の支払いに利用する
- 提携先のポイントに交換する
それぞれを詳しくみていきます。
特典航空券に交換する
JALマイルの使い方として、おすすめなのは特典航空券に交換する方法です。特典航空券の対象は、JALの国内・国際線、提携航空会社です。
時期や券種にもよるものの、特典航空券に交換すると1マイル=3円以上の価値になりますし、国内線でも利用できて使いやすいので、コスパがよいと思います。
例えば、東京-沖縄の往復に必要なマイルは、1万5000マイル。オフシーズンなら1万2000マイルで沖縄旅行が楽しめますよ。
マイルは片道からでも利用できるので、行きと帰りが違う空港になっても大丈夫。例えば、東京から九州に旅行をするときのことを考えてみましょう。片道ずつ特典航空券を予約すれば、行きは鹿児島から九州に入り、帰りは福岡から帰ることもできます。
必要マイルは時期や行き先によって異なりますので、予約前に公式サイトで確認してください。
海外に行くなら、提携航空会社の特典航空券に交換するのはいいアイディアだと思います。行き先によっては、JALが飛んでいないこともありますし、使い勝手が悪いこともあります。そのようなとき、JAL便ではなく提携航空会社の便を利用するのです。
JALは世界第3位の航空連合・ワンワールドに加盟していますので、海外へも行きやすいでしょう。
座席をアップグレードする
飛行機に3時間以上乗っていると疲れてきます。ビジネスクラスに乗れたらいいなと思うものの、全然金額が違うので手が届かないなと感じる人も多いのではないでしょうか。
そんなときに活用したいのが、座席のアップグレード。対象となるのは、国際線です。実際に購入した国際航空券より、マイルを使ってワンランク上のクラスに変更することが可能です。
例えば、東京からシドニーへの旅行をすることを考えてみます。時期によっても異なりますが、エコノミークラスなら、東京―シドニーは13万円程度で往復することが可能です。ところが、ビジネスクラスになると倍以上の価格に。もう一人一緒に行ってもお釣りがくるような値段です。
座席のアップグレードなら、必要なマイルは片道2万5000マイル。特典航空券を使ってシドニーに行こうとすると片道4万マイル必要になります。8万マイルなければ、片道は特典航空券で、片道はアップグレードでという使い方も考えられますね。
JALグループのツアーや宿泊、航空券の支払いに利用する
マイルは特典航空券のほか、ツアーやホテルの宿泊代金、航空券代金の支払いに利用することもできます。マイルを特典航空券以外に使うには、あらかじめマイルをeJALポイントに交換しておきましょう。
JALカードの会員なら、3000マイルから3000マイル単位で交換できます。使うときは1ポイント=1円相当。代金の一部または全額の支払いに充てられます。
場合によっては、航空券とホテルを別々に買うよりもツアーになっているものの方がお得なケースもあります。旅行を計画するときは、どの方法が一番お得になるか考えてみるのも楽しいかもしれませんね。
提携先のポイントに交換する
マイルは提携先のポイントに交換することもできます。JALカードSuicaなら、1万マイルは1万円相当のSuicaマネーに交換が可能です。
Suicaのほか、Pontaポイントやビックカメラ、Amazonギフト券などへの交換もできますよ。
しかし、提携先のポイントへの交換はあまりおすすめしません。特典航空券に交換すれば1マイル=3円以上の価値があるのに、提携先へのポイントに交換してしまうと1マイル=1円の価値にまで目減りしてしまうからです。
特典航空券に必要なマイルが貯まらなかったけれどもうすぐ有効期限を迎えてしまうというときは、いいかもしれません。ただし、提携ポイントの交換単位は10000マイル以上からのものがほとんど。特典航空券も片道6000マイルから利用できるので、提携ポイント以外に使いみちがないというケースはあまり考えられないのではないでしょうか。
JALカードSuicaでJREポイントを貯める・使う方法
JALカードSuicaは、JREポイントを貯めることもできます。ここではJREポイントの貯め方や使い方を紹介します。
JREポイントの貯め方
JREポイントの貯め方は大きく分けて、次の3つがあります。
- JR東日本のサービスを購入する
- JR駅構内のお店でSuicaを使う
- JRと提携しているお店でカードを提示する
JR東日本のサービスを購入する
JR東日本のサービスとは、乗車券、定期券、回数券、特急券、JR東日本国内ツアー、SuicaオートチャージなどのJRが直接販売しているサービスのこと。
JRが直接販売するサービスは、VIEWプラスの対象となっているので、通常の買い物の3倍ポイントがつきます。1000円(税込)につき、JREポイントが15ポイント貯まる計算に。対象となる金額が税込なのは、地味だけれども重要です。お店側としては、消費税は売上になりませんが、ユーザーが負担する金額は同じですからね。
JR駅構内のお店でSuicaを使う
JR駅構内のお店とは、NewDaysやKIOSK、エキュートなどのこと。JRの駅に設置されている自動販売機もSuicaで払えるので、Suicaが利用できるシーンはたくさんあります。
JRと提携しているお店でカードを提示する
JRと提携しているお店とは、アトレ、ビーンズ、ペリエ、リビットなどの駅ビルのこと。
提携しているかどうかの確認は、JREポイント加盟店であることを示すシールが貼ってあるのでそれを目印にしてくださいね。
JREポイントの使い方
JREポイントを使える場所は次の4つです。
- JR東日本の駅ビルで使う
- Suicaチャージで使う
- 「JRE MALL」で商品と交換する
- JALマイルに交換する
JR東日本の駅ビルで使う
JR東日本の駅ビルで買い物をするときに、1ポイント=1円で使えます。
Suicaチャージで使う
JRE POINTのWebサイトトからSuicaチャージの申し込みをすると、1ポイント=1円でチャージできます。
Suicaへのチャージのほか、グリーン券への交換もできます。特急券や新幹線を利用することが多い人なら、有効に使えますね。
「JRE MALL」で使う
JR東日本が運営するショッピングモールサイト「JRE MALL」で使えます。JRE MALLに会員登録する際に、JREポイントを連携すると保有しているJREポイントをショッピングモールのサイトから確認できます。ショッピングは、ポイントでの支払いも可能です。
また、びゅう商品券やルミネ商品券、グルメやファッションなど多彩なアイテムへの交換もできます。詳しくは、JREのサイトで確認してください。
JALマイルに交換する
JALカードSuicaの会員は、JRE MALLでJREポイントをJALマイルに交換できます。
交換レートは、ショッピングマイルプレミアムに入会しているかどうかで変わります。
- 入会している場合:
1500JREポイント→1000マイル - 入会していない場合:
1500JREポイント→500マイル
JALカードSuicaの便利な機能・サービス
JALカードSuicaの魅力はマイルやポイントが貯まるだけではありません。ここからは、JALカードSuicaの便利な機能やサービスを紹介します。
運賃の支払い
JALカードSuicaのメリットは、クレジットカードとSuicaが1枚になっていることです。最近、JR鉄道各社では、現金できっぷを購入するよりも、電子マネーで乗車した方が安い料金設定になっています。
1円単位の端数を精算できること、定期券として使っている人なら定期区間外に乗り越しても自動的に精算できるのはとても便利です。
Suicaの仕組みはJR東日本だけでなく、地方の鉄道や私鉄、バスでも利用できます。オートチャージ機能がついているので、Suicaの残高が不足して改札が閉まってしまう心配もありません。
JALタッチ&ゴー
JALカードSuicaは、空港でのチェックインが不要になる「JALタッチ&ゴー」を利用できます。空港に着いたら、保安検査場に直行できるので搭乗までの時間を短縮できます。
保安検査場や搭乗口でもカードを端末にかざすだけなので、簡単です。
電子マネー
Suicaは電子マネーとして優れたカードです。公共交通機関の運賃の支払いだけでなく、ショッピングにも便利です。
PASMOやICOCAなど、JR東日本以外の鉄道事業者でも使えるのでSuicaがあれば全国各地に行けますよ。スーパー、コンビニ、駅ビル、レストランなどさまざまな場所で利用できます。ただし、Suicaのシステムを導入していないところもあるので注意してください。
チャージ残高補償
JALカードSuicaには、万が一カードが盗難や紛失に遭った場合に、Suicaのチャージ残高を補償してくれるサービスがあります。Suica機能を停止した時点で入金されていた残高が補償対象となるので、チャージしたばかりのカードがなくなってしまっても安心です。もちろん、クレジットカードで不正使用された分も補償の対象となります。
JALカードSuicaはどんな人におすすめ?
JALカードSuicaはどんな人に向いているのかをみていきましょう。
JALカードSuica
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 入会後1年間年会費無料
JR東日本エリアに住んでいる人
まず考えられるのは、JR東日本のサービスエリアに住んでいる人です。JR東日本の電車や新幹線をよく利用する人や、駅ビルやコンビニをよく利用する人はSuicaを使える場面が多いので、JREポイントを貯めやすいからです。実際に便利さを感じることも多いでしょう。
ただし、Suicaのシステムは日本全国で使えます。JR東日本エリアに住んでいる人でなくても、メリットは大きいと思います。
JALとJRをよく利用する人
旅行や出張でJALに搭乗することが多い人なら、JALマイルを効率的に貯められます。また、付帯サービスはJALとVIEWカードの両方のものを使えるので、サービスを重視する人にもおすすめです。
まとめ
この記事の内容をまとめました。
- JALカードSuicaとは、JALカードとビュー・スイカJCBカードの両方の機能とサービスを兼ね備えている
- 1枚のカードでJALマイルとJREポイントの両方を貯めて相互に交換することができる
- Suicaのシステムは日本全国で利用できるので、向いている人はJR東日本エリア在住の人に限らない
鉄道と航空のいいとこどりを実現したJALカードSuica。電車も飛行機も利用する人なら1枚持っておくと便利なカードです。