ハワイでクレジットカードを使うメリット
クレジットカードを普段から積極的に利用していない方にとっては、ハワイでカードが役立つイメージがわかないかもしれません。しかし、以下で解説するようにメリットはたくさんあります。

- 多額の現金を持たなくて良い
- ラウンジの利用など付帯サービスを受けられる
- ホテル利用の際にデポジットとして使える
- チップも払える
多額の現金を持たなくて良い
外務省の「海外安全ホームページ」によれば、ハワイはアメリカの中でも比較的治安が良い方ではありますが、観光客を狙ったひったくりや置き引きなどの犯罪は頻繁に発生しているとのことです。そのため、ハワイで多額の現金を持ち歩くことはおすすめできません。
ハワイはクレジットカードで支払えるところが多いので、なるべくカードで支払うようにすれば、持ち歩く現金を減らすことができます。
また、クレジットカードがあればATMで米ドルのキャッシングができるので、現金が足りなくなったときでも手軽に入手できます。レートについてもキャッシングの方が、一般的に両替所で両替するよりも安いです。
一例として、エポスカードで5万円分の米ドルを入手する場合の手数料を挙げておきます。
- 日本の銀行や空港で両替した場合:1150円
- 海外ATMでキャッシングした場合:959円(海外ATM手数料220円+利息739円)
※ 参考:エポスカード公式サイト
※ 30日後が支払日の場合で、両替手数料は2.3%、2019年7月の試算結果
ラウンジの利用など付帯サービスを受けられる
ゴールドカードやプラチナカードには、国内・海外の空港ラウンジを無料で利用できるサービスが付帯していることが多いです。ハワイの場合は年会費無料の一般カードであっても、カード会社が独自に設置しているラウンジを利用できることがあります。
ホテル利用の際にデポジットとして使える
ハワイでは、ホテルやレンタカーを利用するときに「デポジット」という保証金を求められるのが一般的です。予約の時点で宿泊費の決済が行われていても、追加で費用のかかるサービスを利用することは決して珍しくありませんし、備品などを破損する可能性もあります。デポジットはその担保として仮払いする性質のものです。
デポジットは現金で支払うこともできますが、クレジットカードで支払うとスマートです。もちろんチェックアウトのときに精算されるので残金は戻りますし、現金で支払うと高額になることもあるので、デポジットはクレジットカードを利用するのがおすすめです。
チップも払える
サービスの代金をクレジットカードで支払うことができる場合、チップも一緒にカードで払うことができます。伝票にチップを記入する欄があるので、そこに金額を記入すればまとめて支払うことができます。なお、サービスによってはチップがサービス本体の代金に含まれていることがあるので2重に支払わないよう注意しましょう。
ハワイでクレジットカードを使ううえでの注意点
海外旅行に慣れていない方なら、海外でクレジットカードを使うことに何となく不安を感じているのではないでしょうか。しかし、正しい知識を持てばそれほど不安に感じる必要はありません。以下で説明する点は最低限の知識として知っておいてください。
ICチップ付きカードがおすすめ
クレジットカードにはICチップが搭載されていることが一般的になっています。
ICチップは偽造することが困難なので、ICチップ付きのカードなら万が一のことがあっても被害にあう可能性はかなり低くなります。また、「コンタクトレス(非接触)」決済に対応しているカードなら、店員にカードをわたす必要もないのでより安全に利用できます。
なお、ICチップ付きのカードを利用するときは基本的に暗証番号(PIN)の入力が必要ですが、暗証番号を複数回、間違えて入力するとロックがかかり利用できなくなります。暗証番号を忘れてしまった場合は出発前に必ず確認しておいてください。
サインに注意
海外でクレジットカードを利用するときは、裏面の署名欄に必ずサインをしておいてください。サインは漢字でもローマ字でも、自身の筆跡としてカード利用時に再現できれば問題ありません。

なお、支払いのときは請求されている金額が正しいかどうか確認してからサインをしましょう。チップを払わない場合は金額欄に「×」と記入しておいてください。空欄のままにしておくと、意図しないチップが加算されて請求されることがあります。
「現地通貨で払うか、日本円で払うか」と聞かれたら
クレジットカードで支払いをするにあたり、現地通貨で支払うか日本円で支払うかを尋ねられることがあります。その場合は「現地通貨」を選ぶのがおすすめです。なぜなら日本円で支払うと、お店が決めたレートで日本円に換算され、割高な代金を支払うことになる可能性があるからです。
紛失・盗難の被害にあってもあわてずに
ハワイでクレジットカードを紛失したり盗難被害にあったりした場合は、あわてずにカード会社指定のコールセンターに連絡してください。出発前に連絡先を確認しておきましょう。
JCBの場合は「JCB紛失盗難受付デスク」がその窓口になります。カードがその後(旅行中)も必要な場合は緊急再発行の手続きをしてもらうことができ、現地にあるJCBプラザ ラウンジなどで受け取ることができます。
なお、クレジットカードは不正利用されても適切に届け出を行っていれば、過去(カード会社に連絡した日以前60日程度が一般的)にさかのぼって補償されます。まずはカード会社のコールセンターに連絡して指示を受けてください。警察への届け出が必要になることもあります。
ハワイで使いたいおすすめクレジットカード
クレジットカードにはサービスが充実しているものがたくさんありますが、以下ではハワイで役立つカードを紹介します。ハワイの場合は特にJCBブランドがおすすめなので、積極的に検討してみてください。

JCBブランドは要チェック! ハワイで使うクレジットカードの選び方
ハワイで使うクレジットカードを選ぶポイントとしては、以下の3点に注目してみましょう。
国際ブランド
国際ブランドの中でもJCBはハワイ旅行者向けのサービスが充実しています。特に以下の2点は大きなポイントです。
- JCBプラザ ラウンジ・ホノルルが利用できる
- ワイキキ・トロリーに無料で乗り放題
JCBプラザ ラウンジはJCBの会員が無料で利用できるラウンジです。同伴者も利用できます。会員専用のスペースでくつろげる他、JCB加盟店・優待情報の案内をしてもらったり、マッサージ機やフリードリンク、荷物の一時預かりなどのサービスを利用したりできます。紛失・盗難時にサポートを受ける窓口でもあるので、何かトラブルが起きても安心です。
また、1人あたり2ドルかかるワイキキ・アラモアナ間のワイキキ・トロリー ピンクラインに無料で乗車できます。カード会員本人と家族大人1人、子ども2人(11歳以下)まで無料なので、ぜひ覚えておいてください。
なお、クレジットカードは1枚だけだとトラブルで利用できなくなる可能性があるので、できれば2~3枚持っていってください。国際ブランドはVISAまたはMastercardだと使えるお店が多いので便利です。
海外旅行傷害保険
海外旅行中にケガや病気を原因として現地で医療を受ける場合、日本と違って高額な費用がかかります。

ジェイアイ傷害火災保険が公表しているデータによると、2018年度に高額な保険金が支払われた事例の第1位と第4位がいずれもハワイで起きたもので、金額はそれぞれ3052万円、2177万円と非常に高額です。ハワイは救急車を呼ぶのも有料なので、海外旅行保険は必須といって差し支えありません。※参考:ジェイアイ傷害火災保険公式サイト
ただ、上位の事例はいずれも高齢者です。ハワイで医療を受けると必ず高額な負担が生じるということではありません。クレジットカードでも最高で200万円程度の保険金が受け取れるカードはたくさんあり、複数のカードを持っていれば保険金額が合算されるので、それだけで足りることもあるでしょう。
クレジットカードの海外旅行傷害保険を比較するときは保険金額の他、自動付帯なのか利用付帯なのか(保険の適用に条件がつくのかどうか)をチェックしましょう。海外旅行傷害保険についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
「海外旅行保険付きのおすすめクレジットカード4選!補償内容を徹底比較」
その他の付帯サービス
クレジットカードには空港ラウンジが無料で使えたり、トラブルがあったときに24時間365日、日本語でサポートを受けられたりするなどの旅行者向けサービスが付帯されているものがあります。カードを選ぶときは、どんなサービスが受けられるかよく比較してみましょう。
ハワイ旅行におすすめのクレジットカード5選
以下ではハワイ旅行に行く方におすすめのクレジットカードを5枚紹介します。いずれも年会費が無料または割安なものなので、クレジットカードを持っていない方はこの機会に検討してみてください。
JCB CARD W | 楽天ゴールドカード | REX CARD | エポスカード | 学生専用ライフカード | |
---|---|---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 2000円 | 無料 | 無料 | 無料 |
国際ブランド | JCB | VISA/Mastercard/JCB American Express |
VISA/Mastercard | VISA | VISA/Mastercard/JCB |
還元率 | 1.0% | 1.0% | 1.25% | 0.5% | 0.5% |
自動付帯・利用付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 | 自動付帯 | 自動付帯 | 自動付帯 |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2000万円 | 最高2000万円 | 最高2000万円 | 最高500万円 | 最高2000万円 |
疾病治療費用 | 100万円 | 200万円 | 200万円 | 270万円 | 200万円 |
傷害治療費用 | 100万円 | 200万円 | 200万円 | 200万円 | 200万円 |
ショッピング保険※ | 100万円 | - | - | - | - |
※ カードで購入した商品を購入日から一定の期間、補償する保険
JCB CARD W
JCB CARD W
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
特徴
- 提携店舗での利用で還元率大幅アップ。アマゾン2.2倍、スターバックス5.5倍、セブンイレブン2倍
- 39歳以下が申し込めるWEB入会限定カード
- 利用付帯の海外旅行保険付き
- 先着75,000名様にAmazonプライムギフトコードプレゼント(2021年3月31日入会分まで)
- Amazon.co.jpの利用で30%キャッシュバック(2021年3月31日入会分まで)
- スターバックスオンライン利用で8%還元(2021年3月31日まで)
- 新規入会後3カ月間ポイント4倍(2021年3月31日入会分まで)
- インターネット入会で最大8,000円分プレゼント(2021年3月31日入会分まで)
- インターネット入会&条件クリアでポイント10倍(2021年3月31日入会分まで)
JCB CARD Wは、18~39歳までの方が年会費無料で入会できるクレジットカードです。女性向けの特典が追加された「JCB CARD W plus L」もあります。
JCB CARD Wの特徴はポイントの貯まるチャンスが多いということです。基本の還元率は一般的なJCBカードの2倍に設定されていますが、これは国内利用でも海外利用でも変わりません。
また、「JCBオリジナルシリーズパートナー」での買い物や、オンラインモール「Oki Dokiランド」経由での買い物はポイントが大幅にアップします。Oki Dokiランドには楽天トラベルやJTBトラベルなど旅行サイトも含まれているので、ここを経由して旅行の手配をするとお得になります。
楽天ゴールドカード
楽天ゴールドカード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 楽天グループのサービスでの利用で2倍〜最大16倍※SPU(スーパーポイントアッププログラム)により、さまざまな条件あり
- 家族カード年会費:500円 / 1枚につき
楽天ゴールドカードは楽天一般カードの上位カードです。楽天市場での買い物についてはSPU(スーパーポイントアッププログラム)の活用でポイントが最大で16倍になりますし、楽天トラベルの利用については最大で2倍になります。
年会費は2000円とリーズナブルなのに、国内の大半の空港ラウンジとダニエル・K・イノウエ国際空港、韓国の仁川国際空港の空港ラウンジが年に2回まで無料で利用できるというのが大きな特徴です。
また、楽天カードが運営するワイキキラウンジとアラモアナラウンジも無料で利用できます。カード本会員だけでなく、同伴者も5名まで無料です。これらのラウンジについては一般カードでも利用できるので、旅行に行く頻度が少なく、とりあえずハワイで使えればいいという方は年会費無料の一般カードも検討してみましょう。
REX CARD
REX CARDは株式会社ジャックスの発行するカードで、還元率が1.25%(2000円につき25ポイント)というトップクラスの水準なのが特徴です。
REX CARDに限らず、ジャックスが発行するカードは海外旅行傷害保険が充実しています。保険の適用については特に条件がありませんし(自動付帯)、傷害死亡・後遺障害補償や疾病・傷害治療費用の他、賠償責任補償や携行品損害、救援者費用の補償も付帯しています。
また、ホノルルにはジャックスが運営するトラベルデスク(ラウンジ)があります。トラベルデスクでは観光案内や荷物の一時預かり、レストランやレンタカーの予約などのサービスを利用できて便利です。
エポスカード
エポスカード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- ネットショッピングで2〜30倍(「たまるマーケット」経由)
エポスカードは海外旅行者向けのサービスが充実したカードです。
旅行の予約を「エポトクプラザ」経由でHISのウェブサイトから行うとポイントが3倍になる他、ホノルルにはラウンジが用意されており、観光案内やWi-Fi、ドリンクなどの提供、荷物の一時預かりといったサービスが利用できます。
また、ハワイの一部店舗で会計時にエポスカードと公式サイトの所定のページを提示すると代金が割引になるサービスもあります。
パスポートを紛失したなどのトラブルが起きたときは「エポスカード緊急デスク」が対応してくれますし、医療を受けるときは日本語で対応してくれる施設の紹介も受けられます。ハワイだけでなく他の国に旅行へ行くときもきっと役立つでしょう。
学生専用ライフカード
学生専用ライフカード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 新規入会&ご利用等で最大10,000円分ポイントプレゼント
- 「ステージプログラム」で、利用金額に応じてポイント最大2倍
学生専用ライフカードは文字通り、ライフカードが発行する学生専用のクレジットカードです。高校生を除く満18歳以上25歳以下で、大学・大学院・短期大学・専門学校に在学中であれば申込ができます。
年会費無料で入会できるだけでなく、海外でのショッピングについては5%ものキャッシュバックを受けられるのが大きな特徴です。また、疾病・傷害治療費用の保険金額は200万円という高水準に設定されています。
なお、学生専用ライフカードは卒業後も利用することができますが、海外旅行傷害保険の自動付帯など一部の機能が利用できなくなりますし、複数のライフカードを重複して持つことはできません。卒業後はあらためて他のカードに入会することを検討する方が良いでしょう。
まとめ
- ハワイへ旅行に行くなら、できれば2~3枚のクレジットカードを持っていくべき。ハワイ旅行ではカードの付帯サービスが大いに役立つ
- 海外でのカード利用はトラブルが起きる可能性もあるので、対応方法を理解しておくことが必要
- ハワイで利用するクレジットカードのうち1枚はJCBブランドがおすすめ