アコムACマスターカードは審査が緩い? 一般的なカードとの違いを解説

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横山琢哉

横山 琢哉

ACマスターカードの券面

「ACマスターカードはアコム発行のカードなので消費者金融に借金を作ることになるの?」
「消費者金融系のクレジットカードを作ると住宅ローンの審査で不利にならない?」

ACマスターカードは消費者金融であるアコム発行のクレジットカードなので、こうした不安から申し込むことに二の足を踏んでいる方もいるでしょう。

そこで、今回はACマスターカードが一般的なクレジットカードと比べてどう違うのか、その特徴やよくある疑問について解説します。

ACマスターカード(カードローン付き)

ACマスターカードの券面
還元率 0.25%
年会費 無料
発行スピード 最短即日発行
国際ブランド
  • Mastercard
電子マネー
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード

※価格の表記に関して、特に指定があるもの以外は税抜き表記となっています。

ACマスターカードは審査に通りやすい? よくある疑問とその回答

ACマスターカードは一般的なクレジットカードと比べて違う点がいろいろあります。そこでまず、ACマスターカードについてのよくある疑問から解説します。

他のカードより審査に通りやすい?

ACマスターカードは20歳以上で安定した収入と返済能力があり、アコムの審査基準を満たしている方であれば入会できます。職業は学生・アルバイト(パート)・派遣社員・主婦(主夫)・自営業者のいずれであっても問題ありませんが、年金収入しかない場合は入会できません。

ACマスターカードは一般的なクレジットカードと比べて審査に通りやすいといううわさもありますが、その詳細な基準は公開されていないので、申し込んでみないとわからないというのが実際のところです。

なお、公式サイトには「3秒診断」というシミュレーションが用意されています。3秒診断はクレジットカードの審査ではなくカードローンの審査ですが、これを利用すればクレジットカードについても審査に通るかどうかの目安を得ることができます

クレジットカードを作るときの3つの注意点

このシミュレーションで判断に用いられる基準は「年齢」「年収(総支給額)」「カードローン他社借入状況」の3点です。3つのケースで試してみたところ、以下のような結果になりました。

年齢 年収(総支給額) カードローン他社借入状況 結果
20歳 250万円 0円 「お借入できる可能性が高いです。」
25歳 300万円 50万円 「お借入できる可能性が高いです。」
30歳 400万円 200万円 「ご入力いただいた内容だけではお借入可能か判断できませんでした。」

「カードローン他社借入状況」の「カードローン」には他社クレジットカードのショッピング、銀行カードローン、住宅ローンや自動車ローンの残高は含まれませんので注意してください。

なお、どんな条件を入力しても「お借入可能です。」「お借入できません。」とは表示されません。最終的には個別の審査で判断されることになります。

在籍確認はされるの?

ACマスターカードに申し込むと、勤務先に連絡がくる可能性があります。

ただし、「アコム」という社名ではなく担当者の個人名での連絡なので、勤務先の同僚や上司に知られてしまうことはありません。

なお、申し込みの際に在籍確認の電話をなくしてほしいことを伝え、以下の書類を提出することで、電話連絡を省略してもらえる可能性があります。

  • 健康保険証
  • 直近の給与明細書

上記の書類は、会社に在籍していることを証明する書類で、これらを提示することで在籍確認をなくしてもらえる可能性があります。

家族に知られたくない場合は?

ACマスターカードを作ることを家族に知られたくない場合は携帯電話のみでも契約が可能なので、心配なら自宅の電話番号を掲載しないというのも1つの方法です。

利用明細などの書類は自宅に郵送されるの?

契約時の書類は、店頭窓口や自動契約機(むじんくん)で契約する場合は送付されません。インターネットで契約し、書類の送付を希望する場合や郵送で契約する場合は送付されますが、「ACサービスセンター」という名義で送られてくるので家族に知られてしまうことはありません。

利用明細についても書面の受取方法を「アコムホームページで確認」に設定すれば、自宅に届かないようにすることができます。また、カードの券面についても「アコム」の文字がないので他人に見られても安心です。

キャッシングとカードローンはどう違うの?

ACマスターカードでは、カードを通じてお金を借りる機能は「キャッシング」ではなく「カードローン」という扱いになります。そのため、カードの利用上限も「クレジット(ショッピング)枠」「キャッシング枠」ではなく、「クレジット利用限度額」「カードローン契約極度額」の2種類となっています。

一般的に、キャッシングとカードローンには以下のような違いがあります。

キャッシング カードローン
金利 高め 低め
利用限度額 少ない 多い

お金を借りる機会が多いのであれば、クレジットカードのキャッシングよりカードローンの方が便利であるといえるでしょう。

住宅ローンの審査で不利にならない?

結論からいうと、カードローンの「残高」があると、住宅ローンの審査において不利になる可能性がまったくないとはいえません。

しかし、過去に返済遅延などの金融事故を起こしていなければ、住宅ローンを組むにあたり問題になる可能性は低いと考えられます。単にカードローンの「枠」があるというだけなら問題ないでしょう。

最短即日発行! 申し込みの流れ

次に、ACマスターカードを申し込む方法とその流れについて具体的に解説します。

ACマスターカードを申し込む方法

ACマスターカードを申し込む方法は、以下の5つです。

申込方法 受付時間
インターネット 24時間365日
店頭窓口 9:30~18:00(土日祝日は休業)
※一部店舗を除く
自動契約機(むじんくん) 9:00~21:00(年末年始を除き年中無休)
電話 24時間365日
郵送 店舗の営業時間

郵送以外の方法なら、審査に通れば最短即日でのカード発行が可能です。審査は最短30分で終わり、カードの受け取りも自動契約機(むじんくん)を利用すれば誰にも会わずにできます。すぐにお金を用意したいけれど、店員と対面で手続きをすることにためらいを感じるという方も、ACマスターカードならそうした面倒がありません。

ACマスターカードに申し込むときは本人確認書類の準備が必要です。本人確認書類は運転免許証やパスポートなど顔写真がついているものが基本ですが、顔写真のついているものが用意できないときは健康保険証の他に住民票、公共料金領収書、納税証明書のいずれかが必要です。

なお、以下の2つのケースに該当する場合は、本人確認書類だけでなく収入証明書が必要です。収入証明書としては源泉徴収票や給与明細書、確定申告書などが利用できます。

  • 50万円を超える契約をする場合
  • 他社を含めた借入総額が100万円を超える場合

ACマスターカードは自動契約機(むじんくん)で受け取れる

実際にアコムACマスターカードを申し込むときの流れを確認しておきましょう。今回は先述した5つの方法のうち、もっとも早いインターネットと自動契約機(むじんくん)を使った方法についてご紹介します。

契約は基本的に下記の手順に沿って行われます(順番が前後することもあります)。

  1. インターネットから申し込む
  2. ACサービスセンターからメールが届く
  3. メールに記載されたURLからログインし、「書類等のご提出方法」から本人確認書類を提出する(アップロードの場合)
  4. 審査が行われる
  5. 審査に通過した場合は「契約手続きのお願い」というメールが届く
  6. 契約内容の確認を行い、同意して契約を完了する
  7. 自動契約機(むじんくん)に行き、カードを受け取る

本人確認書類の提出方法はアップロード、FAX、郵送、店頭窓口での提出、自動契約機(むじんくん)での提出の5つがあります。収入証明書が必要な場合は同時に提出が必要になります。

なお、審査の過程において電話連絡(勤務先への在籍確認のことではなく、自身の連絡先への電話)がくることがあるので、そのつもりでいてください。

ACマスターカード(カードローン付き)

ACマスターカードの券面
還元率 0.25%
年会費 無料
発行スピード 最短即日発行
国際ブランド
  • Mastercard
電子マネー
  • 国内旅行保険
  • 海外旅行保険
  • ETCカード
  • 家族カード

一般的なクレジットカードと比べたメリット・デメリット

ACマスターカードは一般的なクレジットカードと同じようにショッピングやキャッシングで利用することができます。しかし、違いもいろいろあるので、申し込みをする前によく理解しておいてください。

メリットとデメリットについて話す男女

一般的なクレジットカードとの違い

ACマスターカードは年会費無料で利用できます。そこで、同様に年会費が無料の代表的なクレジットカードである楽天カードと比較してみましょう。

ACマスターカード 楽天カード
国際ブランド Mastercardのみ VISA/Mastercard/JCB/American Express
還元率 0.25%(キャッシュバック) 1%(ポイント還元)
返済方式 リボ払いのみ 一括払い、分割払い、リボ払いなど
利用可能枠 ショッピング:最高300万円
(クレジットとカードローンの合計:最高800万円)
最高100万円(総利用枠)
海外旅行傷害保険 なし あり
家族カード/ETCカード 発行できない 発行できる
キャッシング機能 あり(カードローン) あり
海外キャッシング

こうして比較すると、ACマスターカードが一般的なクレジットカードと比べて違いが多いことが理解できるのではないでしょうか。

ACマスターカードは還元率が低く、利用代金の返済方法もリボ払いしか選択できません。家族カードやETCカードは発行できず、旅行傷害保険も付帯していないので、クレジットカードとして利用することがおもな目的ならデメリットが多いといえなくもありません。

しかし、ACマスターカードは一般的なカードにはないメリットがあります。その点を次に解説します。

ACマスターカードのメリット

ACマスターカードのメリットを整理すると、以下の4点を挙げることができます。

最短即日で発行

ACマスターカードの審査は最短30分で終了し、一部の自動契約機(むじんくん)でカードを受け取ることができます。一般的なクレジットカードなら申し込んでから審査が終わるまで早くても数日かかるので、カードをすぐに入手したい方にとっては大きなメリットになります。

利用限度額が高い

ACマスターカードの利用可能枠はショッピング・キャッシングとも一般的なクレジットカードと比べてかなり高めに設定されています。この点が大きな特徴で、消費者金融らしいカードであるともいえます。

利用枠は個人の返済能力に応じて設定されるので誰でも高額になるわけではありませんが、一般的なカードよりもかなり上限が高くなっている点が大きく違います。

返済の自由度が高い

ACマスターカードの返済方法はリボ払いのみですが、利用代金の支払日は以下の3つから選ぶことができます。

  • 35日ごとの支払い
  • 毎月指定期日の支払い
  • 口座振替による支払い

35日ごとの支払いについては、カードローンの利用分は前回の返済日の翌日から数えて35日以内、クレジットは毎月20日までの利用分について、翌月7日から起算して35日目が第1回目の支払日となり、以降は支払いをした日の翌日から35日以内となります。いずれも継続して利用している場合は前回の支払いから35日以内に返済することが必要と理解すればよいでしょう。

クレジット利用分については翌月6日(休業日は翌営業日)までに全額返済すれば手数料はかかりません。この場合は実質的に1回払いと同じになります。

なお、スマホやパソコンから銀行振込(ネットバンキング)による返済もできますし、アコムのATMやセブン銀行ATMなどからの返済もできます。分割払いができないのはデメリットではありますが、実際は返済の自由度が高いカードです。

キャッシュバックによる還元が受けられる

一般的なクレジットカードはポイントにより還元されるので、貯まったポイントを商品やサービスに交換する手間が生じますが、ACマスターカードはキャッシュバックなのでその手間がかかりません。還元率は決して高くありませんが、ポイントを意識しなくてよいというのはメリットです。

ACマスターカードのデメリット(注意点)

ACマスターカードのデメリットについても確認しておきましょう。

リボ払い専用である

ACマスターカードはボーナス一括払いや分割払いが利用できず、リボ払い専用となります。ただし、先述のとおり手数料をかけずに返済することもできますし、上手に利用すればリボ払いも分割払いとさほど変わりはないといえます。利用を始める前に、返済の仕方によって手数料がどのくらい変わるのかということを理解しておいてください。

旅行保険やショッピング保険がない

ACマスターカードは国内・海外旅行傷害保険やショッピング保険(カードで購入した商品が破損や盗難被害にあったときの補償)など、一般的なクレジットカードなら付帯されている保険がありません。

家族カードやETCカードが作れない

ACマスターカードは一般的なクレジットカードなら作れる家族カードやETCカードが作れません。これらが必要なら他のカードを別に作るのがおすすめです。

ただし、同時に複数のカードに申し込むと審査において不利になる可能性がある(お金に困っていると判断される)ので、なるべく1枚ずつ申し込んでください。

まとめ

  • ACマスターカードは最短即日発行が可能で、ショッピング・カードローンともに利用枠の上限が一般的なクレジットカードより高い
  • リボ払いしか利用できないものの、実際は返済の自由度が高く、毎月20日までの利用分は翌月6日までに返済すれば手数料はかからない
  • 消費者金融が発行するカードであることを特に気にする必要はない。プライバシーにも配慮されているので、他人に知られるリスクはかなり低い
この記事を書いた人

横山琢哉

横山 琢哉2級ファイナンシャル・プランニング技能士/ライター

執筆を中心に活動するフリーランスのファイナンシャルプランナーです。得意ジャンルは保険、クレジットカード、その他マネー系全般。キャッシュレスな支払いを好み、日本全国どこでもキャッシュレスで生活できるようになってほしいと日々思っています。