ステータス十分!JCBのゴールドカードとは?
まずはJCBカードおよびJCBゴールドの特徴について知っておきましょう。
JCBカードは日本で唯一の国際ブランドによるクレジットカードです。使えるお店が多いことはご存じのとおりでしょう。日本発の国際ブランドカードとして非常に便利なカードで、世界の主要空港、都市、観光地、コンビニエンスストアのATMから現地通貨を引き出すことができます(JCB、CirrusマークのあるATMのみ)。海外に行ったときも安心して利用することができるでしょう。
また、JCBカードは利用者サポートがきめ細かな点でも注目を浴びています。例えば、海外旅行時には、現地にあるJCBプラザでJCB加盟店の予約案内や観光についての案内を日本語で受けることが可能です。現地語に自信がないという人にはおすすめのサービスだといえます。
もちろん、海外旅行時の傷害保険、紛失・盗難時の補償についても充実しているのはいうまでもありません。
JCBゴールド
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- JCBスターメンバーズにより、利用金額に応じて最大60%アップ
- オンライン入会のみ初年度無料。※切りかえは初年度年会費無料の対象とならない
一般カードとどう違う?デメリットは?
サービスが豊富なJCBカードですが、JCB一般カードとJCBゴールドにはどのような違いがあるのでしょうか。まずはコスト面を見ていきましょう。
JCB一般カード | JCBゴールド | |||
---|---|---|---|---|
年会費 | 初年度 | 無料 (オンライン入会時のみ、オンライン以外の申し込みの場合は1250円) |
初年度 | 無料 (オンライン入会時のみ、切りかえの場合は1万円) |
2年目以降 | 1250円 (年間合計税込50万円以上のショッピング利用とWeb明細「MyJチェック」への登録で無料) |
一般カードからの切りかえおよび2年目以降 | 1万円 |
上記から、JCBゴールドの方が圧倒的にコストが高いというデメリットがあることがおわかりいただけるでしょう。
なお、オンライン上でゴールドカードを申し込むと初年度年会費が無料になりますが、一般カードからの切りかえの場合は初年度から年会費1万円がかかります。もし、切りかえと同時に家族カードを申し込んだ場合は、家族カード会費も初年度から必要ですので、注意しましょう。
ただし、一般カードからゴールドカードへの切りかえ時には、今まで貯めていた「Oki Dokiポイント」や「JCB STAR MEMBERS」のランク・集計金額は引き継がれます。今まで貯めたポイントを無駄にしたくないのならば、切りかえを選ぶといいでしょう。
申し込み可能年齢に注意
JCB一般カードとJCBゴールドは申し込み可能な年齢や収入、職業にも違いがあるのでしょうか。
一般カードは18歳以上の人ならば申し込みできます。職業や収入についても、「本人または配偶者に安定継続収入のある人」「高校生を除く18歳以上の学生」という条件があります。
ゴールドカードは一般カードより少々条件が厳しくなっています。申し込み可能年齢は20歳以上、職業や収入は「本人に安定継続収入がある人」となっています。学生は不可です。また、配偶者にいくら収入があっても、本人に収入がない場合は申し込みできません。よって専業主婦(主夫)は申し込み不可となってしまいます。
JCBゴールドを選ぶメリット
ゴールドカードが欲しかったけれども、コスト面、申し込み条件などから考えて、やっぱり一般カードにしておこうか、と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
ただ、ゴールドカードにはコスト面からだけでは見えないメリットやサービスも隠れています。詳しく見ていきましょう。
国内・海外航空機遅延保険が自動付帯
仕事での出張、趣味の旅行などで飛行機に乗る機会が多い人もいるでしょう。
JCBゴールドには「国内・海外航空機遅延保険」という保険が自動付帯されています。これは国内外の航空便利用時に出航の遅延で生じた飲食費、乗継遅延などで生じた宿泊・飲食費や、預けた手荷物が遅延・紛失した際の衣類購入費などを補償するというものです。このサービスはJCB一般カードには付いていません。
国内・海外旅行保険が自動付帯
旅行時にケガや病気、事故に遭遇した場合の保険についても注目です。
一般カードには旅行傷害保険が付帯しており、海外・国内旅行時で最高3000万円が死亡・後遺障害時に給付されるようになっています。この保険はカードを使って旅行代金(航空券代金・ホテル代金・パッケージ旅行代金のうちいずれか一つでも可)を支払ったときのみの適用です。
ゴールドカードにも旅行傷害保険は付帯していますが、給付される金額が大幅に違います。海外旅行時の死亡・後遺障害の場合は最高1億円、旅行中の事故によるケガが原因で治療が必要になった場合、もしくは旅行期間中の疾病では1回の事故・病気につき300万円限度の給付があります。
この補償額はカードを使って旅行代金を支払ったときに適用されるものですが、ゴールドカードの場合は旅行の支払いにJCBゴールドカードを使わなくても、死亡・後遺障害保険が最高5000万円付帯しています。つまり、使わなくても持っているだけで保険に加入していることになるのです。
当然ですが、ゴールドカードには国内旅行傷害保険も付帯しています。死亡・後遺障害で最高5000万円、入院時でも日額5000円(8日以上の治療から)が給付されます。手術時の給付金も支払われるなど、非常に充実した補償内容となっています。
JCBゴールド | JCB一般カード | ||
---|---|---|---|
死亡・後遺障害 | 海外 | 旅行代金支払い時:最高1億円 | 国内海外とも最高3000万円 (旅行代金支払い時のみ) |
自動付帯:最高5000万円 | |||
国内 | 最高5000万円 | ||
海外旅行時 傷害・疾病治療費用 |
1回につき300万円限度 | 1回につき100万円限度 | |
ショッピングガード保険 | 500万円限度 (国内・海外旅行ともに) |
100万円限度(海外旅行時のみ) |
ゴールドカードを持つだけで、今まで旅行に行く前に掛けていた高額の傷害保険と同じ補償が受けられます。JCBゴールドは、年会費だけで傷害補償が付けられるお得なカードといえるのです。
なお、ゴールドカードの場合、家族会員でなくても本会員と生計を同一にする家族で19歳未満の子どもならば、保険の適用が受けられます。家族カードを持てない子どもが旅行時にケガを負ったときにも使えるという便利なシステムです。
空港ラウンジが利用可能
出張・旅行時の楽しみの一つに空港ラウンジで過ごすことを挙げる人もいるでしょう。JCB一般カードとJCBゴールドで空港ラウンジ利用に何か違いがあるのでしょうか。
JCBゴールドならば、国内の空港ラウンジ、そしてハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港ラウンジが無料で利用できます。空港ラウンジを利用するならば、ゴールドカードを選んだ方がいいでしょう。
反対にJCB一般カードでは空港ラウンジは利用できません。入室するには利用料金が必要になります。
家族カードが1枚目無料
家族カードはカードの利用金額を本会員・家族会員で合算できるため、ポイントを貯めやすいというメリットがあります。
本人だけでなく、家族でJCBカードを保有したい場合、一般カードとゴールドカードのどちらを選んだらいいでしょうか。
家族カードを申し込むならば、JCB一般カードは1枚400円、JCBゴールドならば1枚目無料、2枚目以降1枚につき1000円かかります。
一般カードとゴールドカードで家族カードにかかる金額も確認しておきましょう。
家族カードの作成枚数 | JCBゴールド | JCB一般カード |
---|---|---|
1枚 | 無料 | 400円 |
2枚 | 1000円 | 800円 |
3枚 | 2000円 | 1200円 |
安い年会費で2~3人分家族カードを申し込みたいというのならば一般カードでもいいのかもしれませんが、家族1人しか申し込まないというならば、ゴールドカードの方がお得といえるでしょう。また、2枚作成しても200円の差しかありません。
ポイントの有効期限が3年間に延長
JCBには「Oki Dokiポイント」というポイントシステムがあります。JCBカードの利用1000円につき1ポイントが付くシステムです。ポイント数に応じて商品と交換もできます。例えば、マキタのスティッククリーナーは3200ポイント、パナソニックのくるくるドライヤーは700ポイントで交換できます。
その他、ドコモのdポイントやauのau WALLET ポイントなどの提携先各社のポイントへの移行も可能です。dポイントならば1 Oki Dokiポイントは4dポイントに交換できます。
ギフト券への交換の場合は1050ポイントを5000円分のJCBギフトカードにすることができます。
このOki Dokiポイントですが、有効期限には注意しておかなければいけません。一般カードは獲得月から2年間ですが、ゴールドカードの場合は3年間に延長されます。
長い期間ポイントを貯めて、より良い商品に交換したければ、有効期限の長いJCBゴールドを選択しましょう。
ディズニーランド特典、グルメ優待などお得情報満載
ディズニーリゾートのペアチケットが当たるキャンペーンに参加できたり、JCBトラベルからディズニーツアーを申し込むとお得にポイントが貯められたりと、JCBカード限定のディズニーランド特典があります。
また、JCBゴールドの利用者は全国250店舗の中から飲食代金が20%オフになるグルメ優待サービスも受けることが可能です。
JCBゴールド
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- JCBスターメンバーズにより、利用金額に応じて最大60%アップ
- オンライン入会のみ初年度無料。※切りかえは初年度年会費無料の対象とならない
ゴールドカードにも種類がある?
JCBカードの「ゴールドカード」は1種類だけではないのをご存じでしょうか。ある条件を満たした人だけが申し込みできる、もしくは招待されるゴールドカードがあるのです。通常のJCBゴールドとの違いをご紹介します。
若者向けゴールドカード「JCB GOLD EXTAGE」とは?
JCBのゴールドカードには20歳以上29歳以下の若年層向けのカードが用意されています。それが「JCB GOLD EXTAGE」です。
JCB GOLD EXTAGE
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 海外での利用でOki Dokiポイントが2倍
- 初回更新時(5年後)、審査のうえ自動的にJCBゴールドへ切りかえ、年会費1万円(税別)
JCB GOLD EXTAGEのメリットは通常のJCBゴールドよりも年会費が安い点にあります。毎年3000円でゴールドカードを持つことができるのです(初年度は無料)。
気になる旅行傷害保険も海外・国内旅行時の死亡・後遺障害の場合に最高5000万円までが給付されます。ただし、旅行代金をJCB GOLD EXTAGEで支払ったときのみの適用です。
旅行傷害保険の給付額はJCB一般カードよりも多く、年会費は通常のJCBゴールドより安いため、29歳以下であるならば持っておいて損はないカードといえます。ただし、30歳になると自動的にJCBゴールドにグレードアップされます。年会費も変わりますので注意しておきましょう。
JCB GOLD EXTAGEにはJCBゴールドに自動付帯されている「国内・海外航空機遅延保険」がありません。そしてJCB一般カードと違い、本人に安定した継続的な収入がないと申し込みができません。
もしこれらの点が気になるというならば、若年層向けカードではなく、18歳以上が申し込めるJCB一般カード、もしくは20歳以上ならば申し込めるJCBゴールドにしておいた方が無難でしょう。
選ばれた人だけが招待される「JCBゴールド ザ・プレミア」
JCBにはゴールドカード会員の中でも選ばれた人だけが招待され保有できる、「JCBゴールド ザ・プレミア」というカードがあります。
このカードを持つと、海外約1200ヵ所の空港ラウンジの無料利用、国内ホテル・旅館の宿泊優待、JR京都駅ビル内のラウンジ「JCB Lounge 京都」の利用など、さまざまな特典を受けることができます。
ただし、自分から申し込みすることはできず、持てるのは以下の条件を満たした人のみです。
- JCBゴールドカードのショッピング利用合計金額が2年連続で100万円(税込)以上
- 本会員がWebサービス「MyJCB(マイジェーシービー)」に受信可能なEメールアドレスを登録している
これらの条件を満たせば、毎年2月下旬にEメールで招待が届きます。
年会費を払ってもゴールドカードにする理由
ご紹介したように、JCBゴールドには
- 旅行傷害保険の補償が非常に高額
- 旅行傷害保険に家族特約が付いているため、子どものケガなども補償対象になる
- 空港ラウンジが無料で利用できる
- 国内・海外航空機遅延保険が付いている
- Oki Dokiポイントの有効期限が一般カードよりも長い
と、多くのメリットがあります。年会費は一般カードに比べて高額ですが、旅行や出張が多い人にはおすすめのカードといえそうです。今、別のカードを持っているのならば、どちらがいいのか比べてみてはいかがでしょうか。
他社ゴールドカードにはないメリット
JCBゴールドと他社ゴールドカードの違いも見ておきましょう。
まず、年会費ですが、JCBゴールドは1万円です。年会費無料や数千円、3万円台の年会費がかかる会社もありますが、1万円台の年会費の会社が多くあります。この点はJCBも他のクレジットカード会社もそれほど変わらないといえるでしょう。しかし、JCBゴールドにはもう一つのゴールドカード、「JCBゴールド ザ・プレミア」があります。招待制ではありますが、通常のJCBゴールドに比べ、特典は非常に多いです。
JCBゴールドならば、このJCBゴールド ザ・プレミアに招待される可能性があります。そのため、JCBゴールドを持つことにはとても多くのメリットがあるといっていいでしょう。参考までにJCBゴールド ザ・プレミアとJCBゴールドを比較してみます。
JCBゴールド ザ・プレミア | JCBゴールド | ||
---|---|---|---|
年会費 | 年間100万円(税込) 以上の利用 |
無料 | 1万円 |
年間100万円(税込) 未満の利用 |
5000円 | ||
ポイント有効期限 | 5年間 | 3年間 | |
サービス | JR京都駅ビル内「JCB Lounge 京都」の利用可能 | 「JCB Lounge 京都」は利用不可 |
JCBゴールドの基礎情報
JCBゴールドの基礎情報は以下のようになっています。
年会費 | 1万円 |
---|---|
申込み対象 | 20歳以上で安定して継続した収入がある |
旅行傷害保険 | 海外 最高1億円 国内 最高5000万円 |
航空機遅延保険 | 手荷物紛失4万円まで その他2万円まで |
ショッピングガード保険 | 国内・海外最高500万円 |
ポイント | Oki Dokiポイント |
追加カード | ETCカード、QUICPay、家族カード |
デザイン | Web限定デザインあり |
その他 | Apple Pay、Google Pay設定可 |
オンライン入会なら初年度の年会費無料!その他割引方法も
JCBゴールドは年会費が1万円かかりますが、申し込みからすべてインターネットで行うオンライン入会をすれば、初年度の年会費が無料となります。また、年1回以上リボ払いをすれば、年会費分がキャッシュバックする年会費割引を受けることも可能です。
リボ払いには手数料がかかりますが、長く返済をしない一括返済を利用すれば手数料よりも年会費割引の方が多くなりお得です。
ポイント還元率
JCBゴールドのポイント還元率は基本的に0.5%ですが、数多くのお店でポイントをお得に貯められます。そのほんの一部が以下の表のとおりです。ちなみに、ポイントの有効期限は3年です。
通常ポイント | 0.5% |
---|---|
出光昭和シェル | 2倍 |
セブン‐イレブン | 3倍 |
ビックカメラ | 2倍 |
小田急百貨店 | 3倍 |
高島屋 | 3倍 |
退会、解約方法
JCBゴールドの退会、解約方法は通常の一般会員とは異なります。
一般会員 | インターネット 自動音声による通話 |
---|---|
ゴールドなどのプレミアムカード会員 | カード裏面の電話番号に電話する |
このように、JCBゴールドの会員の人は、自動音声による入力ではなく通話で解約します。
利用限度額
JCBゴールドの利用限度額がいくらなのかは、JCB公式では発表しておらず、利用者の利用金額や支払い状況によって決められます。
申し込み方法
JCBゴールドの申し込み方法は、インターネットと郵送の2種類あります。
インターネットは支払口座の登録から申し込みまですべてインターネットで済ませます。郵送は、一度インターネットで入会申し込みした後に必要書類を郵送してもらうやり方です。書類に必要事項を記入し、本人確認書類を同封し返送します。郵送の方がインターネットよりも、カードが届くまでに時間がかかるので注意してください。
審査について
JCBゴールドの申し込み条件は、20歳以上で本人に安定して継続した収入があることです。
そのため、配偶者に安定した収入があったとしても専業主婦(主夫)は申し込みできません。また、安定して継続した収入とあるので、年収がある程度あっても収入が不定期の個人事業主などは審査落ちする可能性もあります。JCBゴールドは、支払口座の設定をインターネットで行えば審査時間は短縮されます。その点を考慮すれば審査スピードは比較的早いといえるでしょう。
JCBゴールドからのアップグレード、切りかえ方法
JCBゴールドから、さらに上位カードにアップグレードする方法は、JCBからのインビテーション(招待)だけです。自分で切りかえを申し込むことはできません。
まとめ
JCBゴールドはJCB一般カードに比べて年会費が高いという特徴があります。毎年かかるコストの面から考えると、デメリットともいえ、一般カードの方がいいと思われるかもしれません。しかし、メリットは一般カードよりも多くあります。最後にまとめておきましょう。
- 旅行時の特典が充実
- ポイントの有効期限が長い
高額な傷害保険の付帯、航空機遅延保険など、旅行時の特典が一般カードよりも充実している点は見逃せません。また、JCB「Oki Dokiポイント」の有効期限が一般カードよりも長いという特徴があります。
- 一般カード:獲得月から2年間
- ゴールドカード:獲得月から3年間
総合的に考えて、一般カードよりもゴールドカードを持つ方がより多くのメリットがあるといえるでしょう。時期にもよりますが、JCBゴールドは入会キャンペーンが行われることもあります。もし、保有を考えるのならば、お得なキャンペーンを調べてから申し込むことをおすすめします。