「エポスゴールドカード」ってどんなクレジットカード?
エポスカードは丸井グループが発行しているクレジットカードで、エポスゴールドカードは一般カードである「エポスカード」の上位カードにあたります。
一般的にクレジットカードでは上位カードにランクアップすると「ポイント還元」「付帯保険」「優待サービス」といった点でメリットが増える一方、年会費も高額になってしまうためコストとのバランスを考える必要があります。
しかしエポスゴールドカードは年会費無料で持つことも可能なため、「デメリットが非常に少ない」という点が大きな強みといえるでしょう。
エポスゴールドカード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 選べるポイントアップショップだと、ポイント最大3倍
- 招待:永年無料 年間利用額50万円以上:翌年以降永年無料
エポスゴールドカードに申し込む方法
エポスゴールドカードを申し込むには、大きく分けて2種類の方法があります。
インビテーション(招待)による通常カードからの切り替え
ゴールドカードのインビテーション(招待)を受けた方のケースです。学生時代などにエポスカード(一般カード)を作り、長く使っていたら突然インビテーションの封筒がきた、という方も多いでしょう。こちらのパターンでは、ゴールドカードを持つのにかかる年会費が無料になります。
- Web・アプリの専用フォームに基本情報などを記入する
- 審査を受ける
- 審査に通ったら自宅もしくは店舗でカードを受け取る
インビテーション(招待)が届く条件については諸説ありますが、公式サイトでは「ご利用状況などに応じて当社基準にてご案内させていただいております」「基準につきましてはご案内いたしておりません」と記載されています。
通常カードを持たなければインビテーションが届くことはないので、こちらのルートで申し込みをしたい場合はまず通常カードを使ってみましょう。利用頻度が高ければ、いずれインビテーションが届くかもしれません。
直接申し込み
インビテーションがなくても、ゴールドカードを申し込むことはできます。ただしエポスゴールドカードはマルイ各店舗での申し込みができないので、インターネット上で手続きを行い、審査に通ればクレジットカードが発行されます。
- Web・アプリの専用フォームに基本情報などを記入する
- 審査を受ける
- 審査に通ったら自宅もしくは店舗でカードを受け取る
直接申し込みの場合は年会費がかかりますが、エポスゴールドカードを年間50万円以上の買い物やサービス利用で使うと、翌年以降は無料になります。
- インビテーションから切り替え:いつ招待が届くかわからないが、年会費は無料
- 直接申し込み:今すぐ申し込めるが、年会費がかかる
エポスポイントの仕組みを押さえましょう
エポスゴールドカードの、国際ブランドは「VISA」のみとなっています。そのため、日本国内はもちろん、世界中どこでも利用できるお店には困らず、ポイントを貯めやすいのも特徴です。JCB、アメックス、ダイナースクラブなどは利用できないケースもありますが、世界でのシェア率がもっとも高いVISAなら海外旅行の際も安心です。
エポスゴールドカードをVISA加盟店で利用すると、200円(税込)につき1ポイントが貯まります(還元率0.5%)。貯まったポイントは「1ポイント=1円」として買い物に利用したり、商品券などに交換したりと、さまざまな使い道があります。
エポスゴールドカードの年会費ってどのくらい?
インビテーションを介さずにエポスゴールドカードを直接申し込むと、年会費が5000円(税込)かかります。ただし、エポスゴールドカードで年間50万円以上を買い物やサービス利用で使うと、翌年以降はこの年会費が永年無料になります。
年間50万円は、月額に換算すると4万2000円程度。月に4万2000円以上を使う可能性があるなら、十分検討に値するでしょう。
「それほど使わない気がする」という方の場合は、一般カードからスタートしてインビテーションが届くまで気長に待つというのも手です。一般カードは年会費無料なので、持っているだけで損をするということはありません。
かなり手厚い! ゴールドならではのサポート・優待
ゴールドカードにランクアップすると、サポート・付帯保険がより充実するのもメリットです。例えば、エポスゴールドカードを持っていると国内外の空港ラウンジが無料で使えます。国内の主要19空港に加えて、ダニエル・K・イノウエ国際空港(ハワイ)や仁川空港(韓国)も利用可能です。
さらに、海外旅行傷害保険が「自動付帯」。一般カードで最大500万円の補償が最大1000万円に増額されます。自動付帯で海外旅行の「万が一」に備えて最大1000万円の補償があるのは安心ですね。また、海外で困ったときに頼りになるエポスカードの海外サポートデスクも利用可能で、世界38都市でレストランなどの予約やトラブル対応などを日本語で助けてくれます。
あわせてVISAゴールド特典ももらえるので、国際線クローク・空港宅配・海外Wi-Fiレンタルなども優待価格で利用可能です。海外に行くことが多い方にとっては強い味方となるでしょう。
エポスゴールドカードで得するポイントの貯め方
クレジットカードをお得に利用するうえでは、「どれだけポイント還元率が高いカードを選べるか」が大事なテーマになってきます。ここからは、エポスゴールドカードのお得なポイントの貯め方について詳しくご紹介します。
一般カードとゴールドカード、どこが違う?
カード名 | エポスカード | エポスゴールドカード |
---|---|---|
国際ブランド | VISA | VISA |
年会費 | 無料 | 無料※ |
還元率 | 0.5% | 0.5%+ボーナスポイント |
ポイント有効期限 | 2年 | 期限なし |
家族カード | なし | 招待制度あり |
ETCカード | 無料 | 無料 |
海外旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害 最大500万円 | 傷害死亡・後遺障害 最大1000万円 |
空港ラウンジ利用 | 不可 | 可 |
※直接申し込みの場合は年会費がかかりますが、年間50万円以上の利用で翌年以降は永年無料になります
通常カードの場合は年会費無料、ゴールドカードでもインビテーションから申し込めば年会費無料で発行できることはご説明しました。
どちらも無料で作ることは可能ですが、エポスゴールドカードの方には「ボーナスポイントがもらえる」「ポイントの有効期限がない」など、お得にポイントを貯められる強みがあります。
対象店舗では200円利用で2ポイント貯まる
では、エポスゴールドカードを使ったときにどれくらいポイントが貯まるのか見ていきましょう。
エポスゴールドカードの基本ポイント還元率は0.5%になっており、200円(税込)の利用につき1ポイントが貯まります。この還元率は一般カードと同じですが、エポスゴールドカードをマルイやモディの各店舗、マルイウェブチャネル、カタログ誌「Voi」などで利用すると、0.5%から2倍の1%にアップします。
仮にマルイなどの対象店舗やサービスで年10万円相当のショッピングをしたとすると、一般カードでは5000ポイント、エポスゴールドカードなら1万ポイントとなり、5000ポイントも差がつくことになります。
よく使うお店を登録するだけでポイントが最大3倍
よく利用するお店を「選べるポイントアップショップ」に登録しておくと、指定したお店でのクレジット利用時にポイントが最大3倍(還元率1.5%)になります。「1回・2回・ボーナス払い」の場合は通常200円につき1ポイントがもらえるところ、ショップを登録しておくだけで3ポイントゲットできるというわけです。
リボ・分割払い(3~36回)の場合は通常200円につき2ポイントのところ、ポイントアップショップに登録すると2倍の4ポイントが付与されます。好きなお店がある場合はぜひ活用しましょう。
選べるショップは最大3つまでですが、セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートなどのコンビニ、ツルハドラッグ・マツモトキヨシなどのドラッグストア、そして東京電力・東京ガスのような公共料金の支払いにも選ぶことが可能。モバイルSuicaやETCカード、ガソリンスタンドでの利用もポイントアップの対象になります。
ゴールドなら年間ボーナスポイントが付与
また、エポスゴールドカードなら年間のクレジット利用金額に応じて最大1万ポイント(1万円相当)がもらえます。これはゴールドカードだけの特典です。
- 年50万円以上の利用:2500ポイント
- 年100万円以上の利用:1万ポイント
ポイントが失効しない
ポイントの有効期限がないのも、一般カードにはない大きな特典です。一般カードの場合、ポイントの有効期限は2年に設定されています。「いつの間にか貯めたポイントが失効していた」という残念な結末を迎えずに済むので安心です。
その他にもメリットいろいろ、ゴールドでポイントが貯まる
ここまでご紹介した以外にも、エポスゴールドカードには「年4回の優待期間中にマルイやモディ、マルイウェブチャネルで買い物をするとポイントが最大2倍になる(しかも10%オフ)」などさまざまなメリットがあります。
店頭・Webを問わず、さまざまなシーンでポイントが貯まるようになっているのは便利ですね。
エポスゴールドカードをもっとお得に活用する方法
ここからはエポスゴールドカードの上手な使い方、ポイントの活用方法についてご紹介します。ポイントの使い方を知ることで、より「貯めたい!」という気持ちが強くなるかもしれませんね。
マルイの店舗・通販でのショッピングが割引
貯めたポイントは、マルイやモディ、マルイの通販サイト「マルイウェブチャネル」にて1ポイント単位で使用できます。精算時に使用すると、「1ポイント=1円」として支払金額から割引されます。
ただし、マルイ店内のレストランなど一部割引対象外のところもあるので注意しましょう。
家族も年会費永年無料でゴールド会員に
ゴールドカード以上のエポスカード会員の場合、家族をエポスゴールドカードに招待することが可能です。エポスゴールドカードに家族カードはありませんが、招待された家族が発行するのはエポスゴールドカード本体なので、利用限度額は本会員カードとは別に設定されます。
「エポスファミリーゴールド」は、家族全員の利用額に応じてボーナスポイントがもらえたり、家族間でポイントを自由に移行できたりと、お得にポイントを貯めたり使ったりできる仕組みです。エポスゴールドカードのユーザーに招待された家族のゴールドカードは、もちろん年会費無料となります。
例えば夫婦でエポスゴールドカードを持ち、それぞれがよく利用するお店を「選べるポイントアップショップ」に登録したとしましょう。その店舗・サービスで10万円分クレジットカード決済をすると、1500ポイントも貯めることができます。
会員用サイト経由でポイントの還元率が大幅アップ
「たまるマーケット」や「エポトクプラザ」といったエポス会員限定のポイントサイトを経由して買い物をすると、最大30倍のポイントをゲットすることができます。このポイントサイトには楽天・アマゾンなど有名なショッピングサイトも加盟しているので、無理なくポイントを貯めたり使ったりすることができるでしょう。
ポイントアップの内容は随時変更されているので、欲しいアイテムがある場合は随時チェックしてお得なタイミングで購入を検討してください。
家賃をクレカで払える!ポイントも貯まる!
エポスカードには、連帯保証人に代わって家賃などを保証してくれる「ROOM iD(ルームアイディ)」というサービスがあります。このサービスをクレジット支払いで利用すると、月々の支払いに際してポイントを貯めることができます。
この場合、ポイント還元率は0.5%(200円で1ポイント)になります。本来、不動産会社への家賃の支払いで1円もポイントは貯まりませんが、例えば家賃10万円の住まいでROOM iDを利用すれば、年間で6000ポイントの差が生まれます。
他のポイントやマイルと交換できる
エポスゴールドカードで貯めたポイントは、「2ポイント=1マイル」のレートでANAマイルおよびJALマイルへ交換できます。
他にも、スターバックスカード、ノジマスーパーポイント、dポイント、au WALLETポイントなど他社のポイントシステムにそのまま移行することが可能。「1ポイント=1円相当」で交換でき、交換時の手数料などはかかりません。
貯めたポイントをプリペイドカードに移行して使う
貯まったポイントを「エポスVisaプリペイドカード」に移行して使う方法もおすすめです。貯めたポイントをエポスVisaプリペイドカードに移せば、国内外を問わず3800万ヵ所のVISA加盟店で利用できます。
利用額の0.5%がキャッシュバックされる仕組みになっているので、「貯めたポイントを使ってさらにポイントを貯める」というお得な使い方もできます。ポイントは1ポイント単位で移行可能。カードは別途申し込みが必要ですが、手元にあれば即座にチャージできるのでストレスもありません。
エポスゴールドカード
- 国内旅行保険
- 海外旅行保険
- ETCカード
- 家族カード
- 選べるポイントアップショップだと、ポイント最大3倍
- 招待:永年無料 年間利用額50万円以上:翌年以降永年無料
エポスゴールドカードの「よくある疑問」を解消
エポスゴールドカードを作る際に、気になるポイントをまとめてみました。入会を検討している方は、じっくり確認してみてください。
エポスゴールドカードを持つことにデメリットはないの?
インビテーション(招待)から申し込めば入会金無料、ボーナスポイントがもらえてポイントも失効しないなどメリットの多いエポスゴールドカードですが、デメリットはあるのでしょうか?
エポスゴールドカードはマルイやモディ、マルイウェブチャネル、カタログ誌「Voi」などの利用によって還元率が高くなる仕組みなので、基本のポイント還元率は0.5%と低く設定されています。
また、海外旅行傷害保険の補償内容は一般カードに比べれば手厚いものの、他のゴールドカードと比較すると見劣りする内容です。エポスゴールドカードの場合、国内旅行傷害保険がついていない点にも注意しましょう。
日本国内のラウンジ利用については、主要空港こそカバーできていますが、地方空港だと使えないケースもあります。
他の年会費無料のゴールドカードとの違いは?
「他のゴールドカードも同時に検討していて、どれにしようか迷っている」という方は、こちらの比較表をご覧ください。インビテーションからの申し込みで年会費無料、もしくは年間利用額をクリアすることで年会費が無料になる代表的なゴールドカードをピックアップしました。
カード名 | エポスゴールドカード | NTTグループカードゴールド | セブンカード・プラス(ゴールド) | イオンゴールドカード |
---|---|---|---|---|
年会費 | 5000円(税込) | 5000円 | 無料 | 無料 |
ポイント名 | エポスポイント | NTTポイント | nanacoポイント | ときめきポイント |
ポイント還元率 | 0.5~1.25% | 0.6~1.33% | 0.5~1% | 0.5~1% |
交換可能マイル | ANA/JAL | ANA/JAL | ANA | JAL |
海外旅行保険(最大) | 1000万円 | 5000万円 | ― | 5000万円 |
国内旅行保険(最大) | ― | 5000万円 | ― | 3000万円 |
ショッピング保険(海外) | ― | 300万円 | 100万円 | 300万円 |
ショッピング保険や国内旅行傷害保険がないのは弱点ですが、あまり旅行する機会がなく、ふだんの買い物でお得にポイントを貯めたいという方であればエポスゴールドカードは検討する価値があるでしょう。
「エポスNet」アプリではどんなことができるの?
エポスゴールドカードを利用し始めたら、ぜひ「エポスNet」のアプリを活用してみてください。
エポスNetは、クレジットの利用状況、ポイント、お得なキャンペーン期間などをスマホアプリで確認できるので、エポスゴールドカードを余すことなく活用したい方の強い味方になってくれるでしょう。
まとめ
- エポスゴールドカードは、インビテーション(招待)から申し込めば通常5000円の年会費が無料になるクレジットカード
- 基本のポイント還元率は0.5%と低いが、ボーナスポイントがもらえる、ポイントが失効しないといったメリットもたくさん
- ゴールドカードとしては保険にやや物足りなさがあるものの、「デメリットが非常に少ない」という点は大きな強み