ETCカードの損しない作り方を解説!基礎知識からカードの選び方まで

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ETCカードを利用する男性
「ETCカードってどうやって作るの?」
「面倒くさそうだなあ…」

今や高速道路を利用するほとんどの人が持っているETCカード。料金所をストレスなく通過できることに加え、通行料金が30~50%オフになったり、通行料金でポイントが貯められたりと、現金払いよりもお得なたくさんのサービスを受けることができます。

この記事では初心者の方も理解できるよう、ETCカードの作り方をわかりやすく解説していきます。

ETCカードを作る前に必ず知っておきたいこと

まず、大前提としてETCカードを利用するためにはクレジットカードを作る必要があるということをご存じですか?

なぜならほとんどのETCカードは、クレジットカードに付帯するかたちで発行されるからです。

そのため、ETCカードの作り方はクレジットカードを持っているか持っていないかによって異なります。現時点でクレジットカードを持っている方は、ETCカードを持つための最初のステップはすでに終えているので、カード会社に連絡してETCカード発行の手続きを行えばOK。

ただし、クレジットカードのなかにはETCカードを付帯できないタイプもあります。お持ちのクレジットカードがETCカードを付帯できない場合は、新しくクレジットカードを作る必要があります。

【参考】

ETCカードにはクレジットカードなしで作れる「ETCパーソナルカード」というものもあります。しかし1234円(税込)の年会費がかかる、申し込み時には最低2万円以上のデポジット(保証金)が必要といったデメリットがあるため、どうしてもクレジットカードを作りたくない方や作れない方以外にはあまりおすすめできません。

以上をまとめると、ETCカードの作り方は次のようなパターンに分けられます。

ETCカードの作り方のチャート図

パターン1.
クレジットカードは持っているが、ETCカードを付帯できない人
もしくは
クレジットカードを持っていない人
→新しくクレジットカードを作る必要アリ。詳細はこちら

パターン2.
ETCカードを付帯できるクレジットカードを持っている人
→カード会社に申し込めばOK。詳細はこちら

パターン3.
クレジットカードを作りたくない人
→パーソナルカードを作る必要アリ。詳細はこちら

1.ETCカードを付帯できない・クレカを持っていない人のETCカードの作り方

「クレジットカードを持っているけど、ETC機能はつけられないみたい…」
「そもそもクレジットカードを持っていない」

そんな方は、ETCカードを付帯できるクレジットカードに新規で入会するのがもっとも効率的で、コスト面でも優れた選択です。

前提として、ETCカードとクレジットカードには次の2タイプがあります。

ETCカードには分離型・一体型の2つがある
一体型タイプ
【クレジットカード】+【ETCカード】=1枚のカード
両方の機能を持った1枚のカードが発行される
独立タイプ
【クレジットカード】【ETCカード】 計2枚のカード
それぞれ別のカードとして発行される

どちらかというと、おすすめは独立型タイプ。なぜなら、車載器に挿入して利用するETCカードは高速道路のPA・SAに駐車した際、車内に置き忘れてしまう可能性が高いからです。車上荒らしに遭った場合でも、ETCカードとクレジットカードが分かれている独立タイプならクレジットカードを悪用される恐れがありません。

さらに、抜き差しの回数が増えるとそれだけ「差し忘れ」も増えてしまいます。料金所を通過しようとしたタイミングでETCカードを忘れたことに気づき、ゲートを通れなかった――といったトラブルを防ぐためにも、クレジットカードとETCカードは分けておいたほうが安心です。

なお、ETCカードを作りたいからといって、新規に発行するクレジットカードを適当に選ぶのは賢明ではありません。ETCを利用することでポイントが貯まるカードもあるので、せっかくならお得に利用できそうなクレジットカードを選びましょう。

2.ETCカードを付帯できるクレカを持っている人のETCカードの作り方

今お使いのクレジットカードにETCカードを付帯できる方は、クレジットカード会社のWebサイトから「ETCカード付帯申し込み」を行うだけで手続きが完了します。

氏名、住所、カード番号などを入力して申し込むと、2週間前後でETCカードが郵送されます。受け取りにかかる期間はカード会社によって異なるので、急ぎの場合はカード会社のWebサイトで発行までの日数を確認しておきましょう。

なお、ETCカードを付帯できるクレジットカードを複数枚お持ちの方は、「もっとも利用頻度が高いカード」もしくは「もっともポイント還元率が高いカード」でETCカードを作るのがおすすめです。

同じETCカードであっても、クレジットカード会社によってサービス内容は異なります。利便性が高く、なるべくポイントを貯めやすいETCカードを選べば、「塵も積もれば山となる」でのちのち大きなメリットを得られるでしょう。

複数枚のクレジットカードをお持ちの方は、それぞれのカードの特徴を見比べてみてくださいね。

3.クレジットカードを作りたくない人のETCカードの作り方

「ETCカードは欲しいがクレジットカードは作りたくない」という方や、何らかの理由があってクレジットカードを作ることができない方は、次の2つの選択肢しかありません。

クレジットカードを作りたくない人の選択肢

  • クレジットカードなしで作れる「ETCパーソナルカード」を作る
  • ETCカードは諦めて、現金で高速料金を支払う

まずは「ETCパーソナルカード」とはどのようなカードなのか、見ていきましょう。

クレジットカードなしで作れる「ETCパーソナルカード」とは

ETCパーソナルカードは、次のようなカードです。

ETCパーソナルカード
・高速道路株式会社6社が共同で発行しているカード
・高速道路でETCレーンを通行するためだけに作られたカードで、クレジットカードの機能はない

ETCパーソナルカードは、通常のETCカードと同じくETC車載器に挿入しておけばETC専用レーンを通過できます。また、次のようなメリットもあります。

ETCパーソナルカードのメリット

  • ETCカードの利用者が受けられる割引サービスも同様に受けられる
  • ETCカードの利用によってポイントが貯まる「ETCマイレージサービス」にも対応している

クレジットカードを持たずともクレジットカード付帯のETCカードと同等のサービスを受けられるのは大きなメリットですね。

なお、毎月の利用額はほかの請求とまとめて翌月27日に指定の金融機関口座から引き落とされます。わざわざ支払いに行ったり、振り込みをしたりする必要もないので簡単です。

ただし、ETCパーソナルカードには次のようなデメリットもあります。

ETCパーソナルカードのデメリット

  • 1枚あたり1234円(税込)の年会費がかかる
  • 初回利用時に最低2万円~の「デポジット金」がかかる
    ※デポジット金は、カード解約時に所定の手続きをすると返金されます

ETCパーソナルカードに比べると、年会費や発行手数料無料のタイプもあるクレジットカード付帯のETCカードのほうが、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

ETCパーソナルカードの作り方

ETCパーソナルカードは、郵送で申し込みを行います。

サービスエリアなどに置いてある「ETCパーソナルカード利用申込書」に必要事項を記入し、ETCパーソナルカード事務局まで郵送しましょう。申込書は電話で取り寄せることもできます。

その後、平均利用月額に応じたデポジット金(預かり金)の振り込み依頼書が届きます。デポジットの額は次の通りです。

月の平均利用見込み額 デポジット金
5000円 2万円
1万円 4万円
1万5000円 6万円
2万円 8万円

※デポジット金は自己申告制ですが、実際の利用額に応じて増額を求められるケースもあります。

郵便局窓口かコンビニでデポジット金を支払うと、2週間ほどでETCパーソナルカードが手元に届きます。あとは、通常のETCカードと同じように利用しましょう。

ETCカードを付帯できるクレジットカードの選び方

ここまで読んだ多くの方は「割高なETCパーソナルカードではなく、ETCカードを付帯できるクレジットカードを申し込もう」と思ったはず。

ここからは、あなたにとってメリットのあるETCカードを選ぶためのポイントをお伝えします。

ポイントは、次の3つです。

  1. なるべく年会費無料のカードを選ぶ
  2. ポイント還元率が高いカードを選ぶ
  3. 申し込みにあまり手間がかからないカードを選ぶ

それぞれのポイントを具体的に見ていきましょう。

1.なるべく年会費無料のカードを選ぶ

ETCカードを付帯できるクレジットカードの場合、次のようなコストがかかります。

ETCカード所持にかかる費用
内訳 目安の金額
クレジットカードそのものの年会費 0円〜
ETCカードの年会費 0円~540円(税込)
ETCカードの発行手数料 0円~1080円(税込)

なるべくコストをかけずにETCカードを作るなら、クレジットカードそのものの年会費も、ETCカードの年会費も無料のものを選ぶことをおすすめします

また、なかには年会費がかからないかわりに発行手数料がかかるETCカードもあります。発行手数料がかからないETCカードもたくさんあるので、ETCカード目当てでクレジットカードを作るのであれば、発行手数料がかかるカードは避けたほうがよいでしょう。

2.ポイント還元率が高いカードを選ぶ

クレジットカードに付帯するETCカードを利用すると、それぞれのクレジットカードの規定に従ってポイントが付与されます。

そのため、クレジットカードのポイント還元率が高いカードを選んでETCカードを作るのがおすすめです。高速道路でETCを利用した場合も、ポイント還元率0.5%のカードと1%のカードとでは貯まるポイントが変わってしまいます。

また、ポイントの貯まり方は「還元率」だけでなく「利用頻度」によっても変わってきます。たとえば、Yahoo!のサービスをよく使う方であればYahoo!カードが向いていますし、楽天市場を多く使う方には楽天カードが向いているでしょう。

このように、還元率の高さに加え、サービスの利用頻度が高いクレジットカードを選ぶことも重要です。

3.申し込みにかかる手間

クレジットカードを新たに申し込む場合は、クレジットカード本体を受け取ったあとにETCカードが個別に発送されます。

クレジットカードは申し込んでから手元に届くまで早ければ即日、カードによっては2~3週間かかります。ETCカードをなるべく早く受け取りたいという方は、ETCカードはいつ受け取れるのか、事前に確認しておきましょう。

ETCカード9枚を3つのポイントで比較

カード名 カード年会費 ETCカード
年会費
ETCカード
発行手数料
ポイント
還元率
クレカが手元に届くまで
楽天カード 無料 540円(税込)
(ダイヤモンド・プラチナ会員除く)
無料 1% 約2週間
三菱UFJニコス VIASOカード 無料 無料 1,080円(税込) 0.5% 最短翌営業日発行
JCB CARD W 無料 無料 無料 1% 約1週間
セディナカード 無料 無料 1,080円(税込) 0.5% 1週間~10日程度
dカード 無料
(前年度1回以上利用)
無料
(前年度1回以上利用)
無料 1% Web申込みは約10日。後日審査だと2~3週間
Yahoo! JAPANカード 無料 540円(税込) 無料 1% 1週間~10日程度
エポスカード 無料 無料 無料 0.5% 約1週間
学生専用ライフカード 無料 無料
(一部提携カードのぞく)
無料 0.5% 最短約1週間
Orico Card THE POINT 無料 無料 無料 1% 最短8営業日~1か月

3つのポイントを満たしたおすすめカードはJCB CARD WOrico Card THE POINTです。

JCB CARD W

JCB CARD W ポイント還元率
1%
年会費
無料
国際ブランド
JCB
電子マネー
QUICPay
  • 入会3ヶ月間はポイント4倍となり、還元率2%
  • JCB ORIGINAL SERIESという優待店を利用するとポイントが10倍になることも

Orico Card THE POINT

オリコカード ポイント還元率
1%(100円=1P、1P=1円)
年会費
無料
国際ブランド
JCB / Mastercard
電子マネー
iD / QUICPay
  • 入会後6ヶ月間はポイント還元率2%
  • 100円で1P貯まるので、コンビニなどの少額決済でもざくざく貯まる
  • 1P=1円で、ギフト券への交換・他社ポイントへの移行が可能

【初心者向け】ETCカードとは?基本をおさらいしよう

ETCカードは、高速道路の料金を簡単に支払うことができるカードです。

ここではあらためて、ETCカードの使い方やメリット・デメリットについてご説明します。ETCカード初心者も「これだけ押さえておけば大丈夫!」というポイントをまとめました。

ETCカードとは?

ETCカードとは、次のようなカードです。

ETCカードとは
専用の車載器に挿入しておくことで高速道路での料金支払いを簡略化でき、料金所を短時間で手間なく通行できるようになるカードのこと。

ETCカードを持っていない場合、高速道路の入り口で利用券を受け取り、出口で利用区間に応じた料金を現金で支払います。

しかしETCカードを車載器に挿入しておけば、車載器と高速道路の出入り口のアンテナが無線で通信を行い、自動的に料金の支払いが完了します。

ETCカードを利用するメリット

ETCカードを利用する最大のメリットは、高速道路の乗り降りがスムーズにできるようになることです。

事前に小銭を用意しておく必要もありませんし、車から身を乗り出すこともなく、徐行しながらレーンを通行するだけで料金を支払うことができます。

ETCカードを利用した場合、高速道路料金はひと月分をまとめて翌月に支払うことになります。通常のクレジットカードと同じように、支払い明細を見れば月ごとの高速道路料金がすぐにわかるので金額も把握しやすいでしょう。

「できるだけキャッシュレスで生活したい」という方にも便利です。

ETCカードを利用するデメリット

ETCカードのデメリットをしいてあげるとすれば、「クレジットカードを持っていないと作れない」という点があります。

クレジットカードがなくても作れる「ETCパーソナルカード」を選ぶ方法もありますが、1234円(税込)の年会費や最低2万円のデポジット金が必要です。また、「現金でないとお金をうまく管理できない」「後からまとめて請求が来ると支払いが大変」という方にとっては、ETCカードはデメリットになる可能性があります。

ETCカードで利用できる割引・ポイントサービス

ETCカードを利用した場合にのみ適用される割引制度には、平日朝夕割引や、休日割引、深夜割引などがあります。割引率はそれぞれの制度や利用状況によって変わりますが、最大で高速料金が50%オフになるのはとってもお得ですよね。

割引制度を賢く使えば、高速道路料金を効率よく節約できます。

さらに、ETCカードでポイントを貯めることもできます。ETC利用で貯められるポイントには、次の2種類があります。

  • クレジットカードのポイント
  • ETCマイレージサービスのポイント

クレジットカードで貯まるポイントは、日頃の買い物で貯まるポイントと同じように利用できます。

ETCマイレージサービスは、事前に無料登録する手間はかかるものの、利用した高速料金に応じてポイントが付与されていきます。貯まったポイントは高速料金の支払いに使えるため、ETCカードを持っているのであればぜひ登録しておきたいサービスです。

ETCカードを利用する際の注意点

ETCカードを利用する際に注意したいのは、カードの差し忘れや抜き忘れです。

ETCカードを挿入していない状態で高速道路のETCレーンを通ろうとしても、バーがあがりません。混雑や事故の原因になってしまうので、差し忘れには注意しましょう。

また、長時間にわたって車を離れるときにETCカードを車中に置きっぱなしにしてしまうと、車上荒らしに遭う恐れも……。ETCカードとクレジットカードが別々に発行される独立タイプにすれば、ある程度リスクを軽減できますが、できるだけカードを放置しないようにしましょう。

なお、ETCカードを付帯しているクレジットカードを解約すると、ETCカードも使えなくなってしまいます。ETCカードを使い続けたい場合は、大元のクレジットカードは解約しないようにしましょう。

【初心者向け】ETCカード発券後、ETCレーンを通過するまでの準備

ETCカードは車載器に挿入することで初めて使えるようになります。

ここからは実際に利用する際のステップを見ていきましょう。

STEP1.車載器の取り付け・セットアップ

まずは、ETCカードを利用するための車載器を車に取り付けます。

車載器の取り付けは自分でもできますが、実際に利用するために欠かせないセットアップ(車両情報を車載器に暗号化して書き込む作業)は、専門店に依頼する必要があります。

初心者は車載器の取り付けとセットアップをまとめてお願いするのが得策でしょう。

STEP2.高速道路のETCレーンを通過する

車載器のセットアップが済んだら、ETCカードを挿入します。これで準備は完了。高速道路のETCレーンを通行できるようになります。

実際に通行する際はスピードを落として、「ETC」と書かれた専用レーンを通過しましょう。

STEP3.通行料金がカードから引き落とされる

高速道路の通行料金は、ETCカードを付帯したクレジットカードの利用料金とまとめて請求されます。引き落とし日までに、銀行口座に利用料金を入金しておきましょう。

まとめ

  • ETCカードはクレジットカード付帯のタイプが費用がかからずお得
  • クレジットカードを作りたくない場合は、「ETCパーソナルカード」という選択肢もある。ただし、年会費やデポジット金が必要
  • 各クレジットカードの年会費やポイントの貯まり方を見極めた上で、メリットの大きいカードを選ぼう